29日18:00頃に「大中臣祓おおなかとみのはらえ」という
祓い清めの儀式が二月堂下、食堂西側の場所で行われました。
2009年に一度拝見させていただいているのですが
祓いの作法を司る「咒師しゅし」が、祓い清めの儀式の途中で
左肩に掛けていた袈裟を外して「僧から神職に変わる」瞬間を
もう一度しっかり見てみたいと思っていました。そして、祓松明を持つ「小綱しょうこう」さんの晴れ姿も。(小綱さんは息子の同級生・・)
厳粛な宗教作法をこのような気持ちで見てしまうことに
少々の後ろめたさも感じながら拝見。
でも練行衆の方々が細殿の壁沿い南向きに一列に並ばれて
大きな身を屈めての蹲踞合掌のお姿や
咒師が松明の火に照らされ祓詞を黙読されているお姿
御幣を振りながら練行衆を祓い清めていく様子など
とても静かで厳かで、やはり有り難いものだと思いました。
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「大中臣祓」の作法については2009年のブログに詳細をアップしていますので、そちらを参考にして下さい。こちら→★
また、「大中臣祓」は別名「天狗寄せ」ともいうそうです。
春を待ちかねて天狗が集まって嵐を呼び、修二会の邪魔をしたことから
天狗を呼び寄せてお祓いしたという伝説があります。