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2016年10月26日水曜日

「奈良の朝歩き、宵遊び」

ブログでのご紹介がたいへん遅くなりましたが、奈良きたまちで活躍するフリー編集者の倉橋みどりさんが、奈良の魅力を「朝・夕・夜」の時間軸で捉えて紹介した新著『奈良の朝歩き、宵遊び』を出版されました。

私も、奈良の朝早くの清々しさは格別!と、奈良の朝の魅力をかねてより、HPやブログでも発信していて、本の出版を心待ちにしておりました。
「朝」の章では「二月堂から始まる一日」や「大仏池や講堂跡」「朝一番の大仏殿」など奈良倶楽部からのお散歩コースも取り上げられていますし、ちょっと足を延ばした「春日山への朝のウォーキング」など、朝のひとときを過ごしていただきたいお奨めの場所が美しい写真と共に紹介されています。
奈良倶楽部も「奈良ならではの宿と朝ごはん」の章でご紹介いただいています。この章では、素泊りのお客様にご案内できる朝食処がたくさん掲載されていて、一度食べに行きたいと思うところもあり、ガイドブックとしても重宝しています。
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朝の清々しさとは打って変わって、奈良の夜の静けさやほのかな闇も魅力的だと思うのですが、今回この本によって、「奈良の夕暮れ時」の美しさもまた格別と心を鷲掴みにされています。
倉橋みどりさんの文章より・・・
「夕暮れがこれほど美しく、胸を締め付けるほど美しいものだと私に教えてくれた場所が、奈良にはいくつもある。」
「日が落ちてゆく。西の山の端をオレンジがかった赤に染めながら。季節や天候や雲の具合によって毎日違う色に変わってゆく空。」
陽が沈み夕日に染まる奈良の風景が美しい写真と文章で綴られ、その写真を眺めているだけでも心がおだやかに静まってゆくよう・・・。
夕日に染まる石舞台や二上山、二月堂からの夕景、斑鳩の里の夕焼け。
御蓋山に出でし月を眺めれば、いつもロマンかきたてられ、時空を超えてこの地に暮らした人たちに心が飛んでいくのです。
そうそう、夕暮れ時が一番いにしえの空気に触れられる贅沢な時間かもしれないですね。・・・そんなことを、この本から気づきました。


倉橋みどり 「奈良の朝歩き、宵遊び」
出版元の淡交社の紹介文より・・・
奈良は朝がいちばん、という人もいれば、奈良の夜なんてつまらない、という人もいます。でも、もう少しゆっくりと奈良を訪ねてみれば、朝も夜も、日中とは違った愉しみにあふれています。本書ではそうした古都奈良の魅力をより深く味わうことのできる、朝・夕・夜の時間帯に特化して見どころを紹介、著者といっしょにそぞろ歩いているように案内します。朝の散策のすすめや夕景・夜景の楽しみなどのようにいつでも出かけられる場所をはじめ、季節、日時を限定して行われている行事も紹介、さらには宿と朝ごはんについても一章を設け、幅のある観光・散策プランが立てられるような内容になっています。是非本書を手に、ゆったりとした奈良の時間を過ごしに出かけてみてはいかがでしょう。

*奈良倶楽部でも販売していますので、よろしくお願いします*
ブログに掲載した画像はすべて「奈良の朝歩き、宵遊び」の写真(石井均氏撮影)より拝借しました。