春日大社第六十次式年造替を記念して、以前の宝物殿が「春日大社 国宝殿」としてリニューアルされました。
リニューアルにあたっては、建築家・弥田俊男氏を中心に日本の美術館建築で活躍する人達が結集し、旧宝物殿の耐震補強、展示ケースや照明なども新たに内外装を一新されたということです。
その中の目玉として新装されたのが、館内に入って最初のスペースのところの「神垣かみがき」という展示空間。光と水で春日の聖域を表現されたという、春日大社の美術館らしい展示空間でした。
外側からの正面、縦格子の中には日本最大の鼉太鼓が見えますが・・・
ここが、おん祭の御旅所に置かれる鼉太鼓だだいこを展示した鼉太鼓ホール。「神垣」の空間を通り抜けたところにあり、この展示空間のみ撮影OKのエリアでした。
ということで、記念にパチリパチリ。
その後は2階フロアの展示室へ。
以前と打って変わって、一新された照明が展示品を引き立たせた素晴らしい空間になっていました。
春日大社には、国宝352点、重要文化財971点をはじめ多くの文化財が所蔵されています。これらの多くは、平安時代に貴族などから奉納されたもので、「平安の正倉院」とも称されるご神宝の数々、王朝の美術工芸、日本を代表する甲冑や刀剣などを、これからこの「国宝殿」にて拝見できるのかと思うと胸が高鳴ります。
まずは こけら落としの開館記念展として「春日大社の国宝~千年の秘宝と珠玉の甲冑刀剣を一堂に」が、10月1日から11月27日まで開かれています。
パンフレットにも写真が載っていますが、「赤糸威大鎧あかいとおどしおおよろい」(鎌倉時代)↑と、「金地螺鈿毛抜形太刀きんじらでんけぬきがたたち」(平安時代)↓が特に素晴らしく、飾りの猫や雀の工芸品にもうっとりでした。
「金地螺鈿毛抜形太刀」↑の展示は10/31まで。
高床式の美術館の下の部分はカフェスペースに生まれ変わってました。
そして、個人的には、駐車場横のおトイレが新築されたことがとても喜ばしいことでした。
「春日大社 国宝殿」
開館時間:10:00~17:00 (入館は16:30まで)
入館料:大人500円/高校・大学生200円/小中学生200円
問合せ:春日大社 0742-22-7788