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2010年4月27日火曜日

「平城遷都1300年祭」平城宮跡会場*見学記

<<駐車場に関してお問い合わせが多かったので追記です>>
詳細はこちらでご確認下さい。
フェア開催中(春4/24~5/9 夏8/20~8/27 秋10/9~11/7)の
平城宮跡会場には一般利用出来る駐車場はありません!
※やむをえず、マイカーでお越しの場合:
・フェア期間中は郊外駐車場に駐車してシャトルバスで会場へ。
※公共交通機関でお越しの場合
・近鉄西大寺駅南口、JR奈良駅西口から無料シャトルバス運行
・近鉄西大寺駅からは歩いても10分です。
交通案内は各期フェア期間中と期間外で異なります。
※フェア期間外は 平城宮跡会場の駐車場を利用できます。
予約なしでOK。有料(1000円)
(平城宮跡会場の駐車場はフェア期間中は障害者専用です。予約制・有料)

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平城宮跡会場がオープンして2日目の日曜日の午後。
好天に恵まれたイベント日和な一日。
平城宮跡の賑わいを楽しみに、早速行ってまいりました。

まずは、復元された「第一次大極殿」に向かいます。
大極殿南門から前庭の向こうに威風堂々とそびえて見えます。

朱雀門から真北に800m。正面約44m、側面約20m、地面より高さ27m。
直径70cmの柱44本、屋根瓦約97000枚を使った建築物です。
大きく見えるのですが、大仏殿は東西に57m、南北50mですから
実はそれほど大きくはないのですね。
天皇の即位式や外国使節団との面会など国の重要な儀式のために使われていました


近づいてみると大勢の人が並んでいますが入場待ちということはなく
ゆっくりペースで行列は進んで入っていきます。

大極殿内部の壁画の装飾は日本画家・上村淳之氏によるもの。
四神獣や十二支、蓮の花など清潔な美しい画風で荘厳されています。

天皇の「玉座」である「高御座(たかみくら)」が中央に。

その「高御座」がある大極殿正面中央から朱雀門を遠望します。

大極殿正面から東方面に目をやると・・・

遠く若草山の麓に東大寺大仏殿が見えます。

平城宮跡に到着してここまでの所要時間は約1時間。
広くて人も多いので結構時間はかかります。

大極殿を出てから次に交流広場に向かいました。
本日のお目当ては「 クーカルイタリアン・イン奈良」です。
奈良の食材と有名シェフのコラボレーション。
シェフのオリジナルデリを好みでチョイスします。
(いつも小食なのでパスタまで食べることができず・・・
あまりに美味しかったので、もう一度食べに来たいなぁ。)
「クーカルイタリアン・イン奈良」は5/9まで開催で予約不要。
9:30~17:00と開催時間も一日中なので是非お試しあれ。

大極殿とクーカルという目的が済んだので
夫はもう疲れたと、一人先に帰ります。(ここで時間は14:30くらい)

私はどうしても「平城京歴史館」に入館したかったので16:00からの
整理券配布まで、その他の施設を回って待つことにします。

交流広場からほど近いところにある「平城宮跡資料館」
奈良文化財研究所によるこれまでの発掘調査・研究の成果をもとに
土器や瓦、木簡をはじめ、建物模型や航空写真、発掘のジオラマ模型などで
平城宮を分かりやすく展示しています。

この「平城宮跡資料館」も次に向かった「遺構展示館」も
元々から平城宮跡にあった施設ですが、今まで入ったことがなく
今回いい機会と、初めて入館したのでした。

「遺構展示館」はその名のとおり、発掘調査で見つかった遺構を
そのまま見ることができます。どちらの施設も入場無料です。

「遺構展示館」を出た後は、そのすぐそばに建てられた
「平城京なりきり体験館」を見学しました。
こちらでは、発掘調査を行う研究者や当時の役人などになりきって
楽しく学習することができます。疑似発掘体験や木簡作成や天平衣装体験など。
下の写真↓は疑似発掘現場。

なりきり体験は有料で時間も決まっていますが、見学は自由です。

この後は、ここも既存の施設だった「東院庭園」へ。


広い平城宮跡の北西に位置する「平城宮跡資料館」から
北東の「遺構展示館」まで約1km、そこから
南東の「東院庭園」まで約800mと、広大な敷地を縦横無尽に
移動できたのは自転車のおかげなのですが・・・。
期間中の平城宮跡内では自転車の走行は禁止されています。
実際、人が多すぎて自転車に乗って移動するのは不可能でした。
ということで、自転車を押して歩くのが嫌な私は
平城宮跡の外側の一般道路をすいすい走って見て回ったのでした。
この後も約1km離れた朱雀門へと向かいます。

途中にある棚田嘉十郎翁像。「大極殿狂人」と陰口を叩かれながらも、
嘉十郎翁は私財を投げ打って、荒れ果てていた平城宮跡の整備と保存に
奔走されたのですが(約100年程前)この方がいらっしゃらなかったら
この平城宮跡はどのような形になっていたのでしょう・・・。


大極殿の方を差す像の足元には奈良市からの「感謝と誓い」の碑が。
余談ですが、棚田嘉十郎翁のお墓は奈良倶楽部の近くの空海寺にあります。

では朱雀門まで行きましょう。
時間がうまく合わなくて、見られなかった のですが
ここでは「衛士隊による警護の様子を再現したアトラクション」が
一日2回行われています。(詳細はこちら


朱雀門を通り「平城京歴史館」に向かって入場整理券をいただきます。
 私は16:20頃 に配布場所に着いて、17:20から入場の券でした。

★入場整理券配布についてはこちらに詳細が載っています。★
4月24日~5月9日の期間中「平城京歴史館」に入場するには
『入場整理券』が必要です。
また期間中(~5/9)は19時30分(最終入館18時40分)まで延長開館しています。

整理券配布の場所:平城京歴史館対岸部(エントランス広場)
配布時間:
午前  8:50配布開始  (9:00~13:40入場分)
午後 13:00配布開始 (14:00~16:40入場分)
夕暮れ特別観覧 16:00配布開始 (17:00~18:40入場分)
※整理券配布は定員になり次第終了します。
※「平城京歴史館」は有料です。
★この整理券配布は5/9以降も継続されるのか、又詳細わかり次第お知らせします★

「平城京歴史館」の外側には遣唐使船が復元展示されていて
外からは自由に見学出来ます。全長約30m、マスト高約15m。
遣唐使船を原寸大に復原、展示しています。
これに150人ほどの人が乗り込んでいたなんてすごいですね。



さて、1時間程エントランス広場で時間をつぶして
(ほとほと疲れてしまってお店を冷やかす元気も無しでした。)
いよいよ「平城京歴史館」へ入場です。今回の1300年祭で建てられた
パビリオンは「平城京なりきり体験館」と「平城京歴史館」の2館だけ。
「なりきり体験館」は私個人的にはお子様向きのように感じましたので
「歴史館」にちょっと期待が高まります。
「歴史館」の中の最後の出し物の
外国使節団が見た平城京をコンセプトに、往時の壮麗・壮大な都の姿や
華やかな文化を最先端のVR技術により再現した「平城京VRシアター」
これが本当によく出来ていて、個人的には
本当に、奈良の都は美しい! と単純に感動してしまいました。
南都七大寺のすべてにそびえるような塔が建てられていて
俯瞰して平城京を眺めた映像にそれがまた美しく映えるんだなぁ。


「歴史館」を出ると、朱雀門に白い月。


一日の見学を終えて帰途に着く途中に。夕焼けと大極殿。


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さて、時間を戻して。
いつもののんび〜りした平城宮跡もそのままでしたよ。
一面タンポポの野原。

レンゲ畑が広がっています。

樹木の周りにベンチとテーブルのセット。
あちらこちらでお弁当を広げている家族連れあり。
(でも平城宮跡にはゴミ箱がありませんのでゴミは持ち帰って下さいね。)

↑写真にも写っていますが、中高年ハイカーグループが多かったです。
皆さん、テクテクと歩いてお元気です。

大極殿をバックにポーズをキメてくれる白鷺(?)君。


会場内をゆっくり走行する「ハートフルカート」
こちらは高齢者や身障者優先で乗車できます。


平城宮跡内では現在も発掘調査がされています。


ここは東院庭園の北側に隣接している宇奈多理神社。
延喜式の神名帳に記載される式内社のひとつだそうで
何だか不思議な気を発しているように感じました。

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下の写真3枚は
「遺構展示館」の前に作られた「平城京」の模型タイル。
盛り上がっている所が、平城京の中の「平城宮」です。






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又、大極殿南門広場には「天平衣装貸出所」もあり
天平衣装を纏って散策もできますよ。(有料)

++長々と書き綴ってきましたが
自分の行ったところ、見たものしか載せていないので
もっと詳しい情報は公式ホームページを参照して下さいね。
特に駐車場や無料シャトルバスなど交通案内はご確認下さい。

私個人的には
近鉄西大寺駅から徒歩で会場へ行くことをお勧めします。(約10分)
会場内にレンタサイクルもありますが
会場内走行は禁止されていますし
これは 周辺地域へ向けてのレンタサイクルのようですね。
健脚でない方にはちょっとしんどいかもしれませんが
平城宮跡の広さを体感するためには歩いて回るのが一番かもしれません。
(ただし真夏の陽射しや梅雨時の雨をさえぎるものは何もないので
各自の対策も必要です 。)

今回は、会場の様子をお客さまにも説明できるようにと
ざっと全体を見て回っただけでしたが
時間がある時に、ゆっくりと平城宮跡探訪ツアーに参加して
平城京の歴史や背景にも触れてみたいし
1300年前の都に 想いも馳せてみたいなぁと思いました。