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2018年2月19日月曜日

お水取りの秘蔵写真発見@朝日新聞デジタル

東大寺二月堂の修二会について、昭和初期に大阪朝日新聞の記者が撮影した写真が見つかったというお知らせに、リンク先(朝日新聞デジタル)を覗いて見ると、とても貴重な写真がいっぱい! 戦前・戦中の写真は東大寺にも残っていないそうで、本当に貴重な資料ですね。
すでにご存知の方もいらっしゃると思いますが、どうぞリンク先をご覧下さい。

朝日新聞大阪本社で保管されていた写真を整理する中でみつかった戦前・戦中のお水取りにかかわる写真は67点。最も古いのは1928(昭和3)年の撮影と見られる3点で1936(昭和11)年の46点が最も多かった。1936年3月15日付の大阪朝日新聞には「写真ルポルタージュ 奈良のお水取り」が掲載され、5点の写真が紹介された。このルポの取材で3月1日〜14日の本行に記者が密着取材したとみられ、二月堂内外のさまざまな模様が記録された。
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3月1日の本行を前に明日20日から練行衆の方々は別火に入られます。
いよいよという気持ちとともに、皆様どうぞご無事に満行をお迎えになられますようにお祈り申し上げます。   

2018年2月17日土曜日

「風雨順時」

今年で1267回目を数える不退の行法、東大寺二月堂修二会。
一昨日15日に、一足早く試別火ころべっか入りされた新大導師さま。
戒壇院別火坊に入られるところの写真が、翌日の新聞各紙に載っていて、お水取りの始まりとともに、冬籠りの奈良倶楽部も「春を迎える」という気持ちを新たにしています。
こちらは、とある薬品会社のカレンダー。今年、大導師となられた上司永照師が、そのカレンダーに絵と文をかいてらっしゃいます。

「風雨順時」季節が季節通りに来ることを祈る 東大寺二月堂修二会
天地が安泰とは、自然の摂理通りに時が移ろうということだろう。風雨(季節)が自然の循環の中でやってくる・・・その中には地震や台風などの災害もありそのことを語るのは単純な話ではないが、その中でしか生きていけないのが私たち”生きとし生けるもの”である。私たち人間の過ぎたる行いが、気候に変調をきたす原因になるなら、結局それによって苦しむことになるのは人間を含む動植物である。求むべき幸せの行方を考える時、季節が季節通りに来る世の中ができるだけ続くことは必要不可欠の条件であるはずだ。
「風雨順時」きな臭い話題が現実味を帯び、異常と思える気象現象が頻発する昨今、最優先されるべき祈りの一つだと思う。

という文章が添えられています。

以前に、上司永照師のお水取りについての講座で
「お水取りが終わると春が来る」や「お水取りが終わらないと春にならない」など、お水取りは春を呼ぶ行事、春を迎える行事だと言われるが、春を迎えるとは、すなわち季節が季節通りに巡りくることだと、これは本当に大切な自然の摂理なのだというようなことをお話されていた記憶があります。

修二会は、鎮護国家、天下泰安、風雨順時、五穀豊穣、万民快楽など、人々の幸福を願う行事とされたと、東大寺のHPにあります。
今年の大導師作法の中で「風雨順時」はきっと大きな意味を持って祈願されるのではないでしょうか・・・。

2018年2月15日木曜日

続・お部屋の模様替え*

昨年の10月にツインルームのベッドカバーをデュペタイプに模様替えした(その時の写真はこちら)のに続き、この度、シングルルームとファミリールームも、デュペタイプに替えました。
3人部屋の207号室。
ソファベッドを使って4名様まで対応できるファミリールームです。

こちらはシングルルームの204号室↑と205号室↓
以前に使っていたお気に入りのベッドカバーを捨てがたく、今回ベッドスローにリメイクしたのです。
シンプルでコンパクトながらも、何よりも清潔で、旅の一晩をゆっくりと寛いでいただけるようにと心がけています。
ご利用どうぞよろしくお願い申し上げます。

2018年2月14日水曜日

「なら瑠璃絵」光の夜神楽

なら瑠璃絵」期間中ご宿泊のお客樣方にお奨めして、皆さん帰ってきてから大絶賛だった「光の夜神楽」。
私は随分以前に拝見したきりだったので、お客樣方に大好評の「夜神楽」をもう一度拝見したくなって出かけました。
春日大社二之鳥居を入ったところ祓戸神社前で奉納される神楽の数々。
演じるのは漢國神社韓園講(豊来家玉之助、桃俣獅子舞保存会、八多獅子舞講)三社中の方々。
豊来家玉之助さんの素晴らしいエンターティメントに酔いしれ
桃俣獅子舞保存会のご年配(65歳)とは思えない身のこなし、獅子舞の動きに目も心も釘付けになり



また、八多獅子舞講のお若い3人のひたむきさに元気をもらい
夢中で吸い込まれるように観ていた楽しい楽しい1時間でした。


獅子舞にもたくさんの演目があることを知り
三社中の協力ぶり、息のあった舞台に感動したのです。




2月14日、本日が「なら瑠璃絵」最終日となります。
「光の夜神楽(観覧無料)」は春日大社祓戸神社前で19:00〜20:00。
春日大社駐車場も期間中は21時まで開いています。(駐車場は有料)
春日大社参道では「光の演出」ミラーボーラーが輝いています。
光の粒がゆらゆらと森の木々に映り、夜空に煌めく星々のよう。
幻想的でした。
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そして最終日は19:30から奈良公園で花火も上がります!
かなり冷え込みますが、防寒対策をしっかりして、よろしければ是非お出かけ下さいませ。

2018年2月13日火曜日

修二会の準備が進む二月堂*

2/11に「山城松明講」から奉納された根付きの竹が並ぶ二月堂。
それにしても、細殿前に停められた軽トラックはどういう経路でここへ入ってこられたのでしょうか?
(下から2枚目の写真、二月堂の舞台から見ていたら、軽トラはやっぱりあの石段をものともせずに上り下りしていたのでした。スゴ技!)



童子さんたちが気忙しく準備に追われていて、この時期の二月堂界隈には「修二会がもうすぐ始まる!」という独特の高揚感を感じるのです。
そして今日もお松明の竹の奉納がありました。

2018年2月11日日曜日

入江泰吉旧居で野村輝男さんのお話を聞く

修二会が始まる少し前に、入江泰吉旧居で開催される修二会シリーズ。
2月11日は、童子を長く務めてこられた野村輝男さんのお話でした。
この2枚の写真↑↓は、2012年の修二会で参籠50回目となる年のお松明を担ぐ野村さんです。(ブログ過去記事はこちら
その後、童子としては参籠53回で2015年に卒業され、現在は東大寺図書館の職員の肩書で東大寺に奉職されていらっしゃいます。
長い間、童子として修二会を裏から支えてこられた野村さんの、時にはユーモアを交えて、時には滅多に聞けない裏話的なお話も交えて、童子の仕事についてのあれこれをお聞きしました。
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まずは、19年前に放映されたテレビ番組のDVDを見ながら、童子の仕事について、司会進行役の倉橋みどりさんが色々お尋ねして、それに答えて下さるという流れで、お話が進みました。
以下、メモしたことをアトランダムに書き留めておきます。
(長文になってますので「続きを読む」からどうぞ)

2018年2月10日土曜日

2/11「竹送り」ルート変更のお知らせ

2月11日は竹送り。今年はルートに大きな変更があります!
例年には修二会の松明に使われる竹が、京田辺市普賢寺で朝から掘り起こされ、大御堂観音寺で道中安全祈願を行った後、奈良市まで車で運ばれ、奈良阪町から京街道筋を担いで二月堂まで運ばれる竹送りが行われていますが、今年は、ルートが変更になり、京田辺市から車で直接転害門まで運ばれ(10:30頃到着)、その後参加者が二月堂まで担いで運ばれるとのことです。

日程:2/11
10:30頃 転害門前広場で歓迎式典(和太鼓演奏・ぜんざいの振舞い)
11:20頃 転害門を出発
11:50頃 大仏前交差点 大八車と合流
12:20頃 東大寺二月堂到着 奉納後解散

今年は奈良阪から担ぐことはできませんので、お間違えのないよう、宜しくお願いします。

ひむろしらゆきサロン「絵で見る東大寺二月堂修二会」

毎月1日の夜に氷室神社で開かれる「ひむろしらゆきサロン」
2月は中田文花さんの「絵で見る東大寺二月堂修二会」でした。
「ひむろしらゆきサロン」に参加するのは初めてなので、講座の30分前に執り行われる「氷献灯」もさせていただきました。
お願い事を書いた絵馬をご祈祷していただいてから、その上に氷の灯りを灯して、皆で参拝。
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定刻になり、中田文花さんのお話が始まります。
文花さんといえば、お水取りが大好きで、自他ともに認める「お水取りマニア」として知られ、昨年も「小さなお水取り展」という、お水取り愛に溢れた作品展を催されていました。(ブログ記事はこちら
その時にも出品されていた、お水取りに因んで作られた小さな作品たちが、今回もお目見えしています。
文花さんのお話、まずは高校生の頃のできごとから・・・。
当時、薬師寺では伽藍復興のための百万巻写経勧進をされていて、それを漫画に描いて授業中に友人達に広めた体験が、「絵を通して 伝統文化や宗教行事を多くの人に伝え広めること」というご自身の活動の原点になっているとお話されていました。
大阪に生まれ育ちながら、心は奈良県民ですという文花さん。
高校時代の薬師寺と東大寺との出会いが、人生に大きく影響を与えたそうで、薬師寺の花会式のお手伝いをしたことで伝統行事を支える喜びを知り、花会式パンフレットの挿絵を20年間描いてこられたり。
東大寺とのご縁も同じく高校時代に。当時30代後半だった狭川普文管長のカルチャー教室の生徒になったところから。その後、二月堂でアルバイトをすることとなり、小学生の時に遠足で東大寺に来て、売店のお姉さんになりたいと思った夢を果たせたと。
その後、能楽師の方とご結婚。子育てに忙しい時も、小さい息子さんと一緒にお水取りだけは欠かさずに通い続け、子育てが一段落して、またお寺に通うようになって、そこで出合った方が在家得度をされていると知り、すぐに狹川普文師に「得度させてください」と手紙を書いて、東大寺で得度されたという経緯をお話くださいました。
こちらは、文花さん作成の「お水取り双六」↑と
「二月堂おたいまつMAP」↓
双六はお水取りをわかりやすく伝えるため、おたいまつMAPはお松明見学の文花さんお奨めポイントなどが描かれています。(これは私がお客さまにお伝えしているポイントとほぼ重なっていました!嬉しい)
このように、描くことで伝統文化やお寺の行事を伝えていくことが自分の布教活動だと。ただ伝統文化やお寺の行事は決まり事の世界であるから、そこに飛び込んで知って描くことが大切だとお話されていました。
この絵↑は、文花さんが描かれたお水取りの一場面。文花さんもいつかお水取りを描いた本を作ろうとされています。
杉本健吉、清水公照、前田青邨が描いたお水取りを絵にした作品を見せてもらった中で、室町時代に描かれた二月堂↓の柱が赤いことに驚き

 新薬師寺の住職だった福岡隆聖師の絵↑↓に惹かれたり。
さて、文花さんにとって33年間 通い続けたお水取りの魅力とは?
一つはお水取りは色んな物語に彩られているということ。
青衣の女人しかり、遠敷大明神しかり。
そして今年で1267回目になるお水取りの一度も途切れることなく続く不退の行法の、長い長い歴史の時間の中に自分もいるのだという感覚。
・・・ あぁ、これは私もいつも思うこと。二月堂の空間の中で修二会の聴聞をしながら、心は時空を飛びながらも歴史の一ページの中に今いるのだと感じるのです。
お水取りはビジュアル重視と絵描きさんらしく、情熱と根性で一番前を狙って最前列で聴聞するとおっしゃる 文花さん。お水取り愛に溢れた楽しい時間をありがとうございました。
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最後に「知恩院祈りの美 中田文花原画展」のお知らせ
4/4(水)〜4/14(土)10:00~18:00
知恩院 「和順会館B1ギャラリー和順」にて文花さんの作品展が開催されます!期間中毎日14:00から約30分、文花さんのギャラリートークもあり。是非お出かけ下さいませ。
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もう一つ、お知らせがてらの <<おまけの画像>> は
サロンの最後にふるまって下さった、花巻子先生考案の椿のデコ巻き寿司。花巻子先生こと本木美登里さんは、今年の「ひむろしらゆき祭」の実行委員長。開催日は5/5・5/6の二日間と決まりました。
そして、毎月1日に開催される「ひむろしらゆきサロン」の3月の講座は、名張の極楽寺から東大寺に運ぶ「伊賀一ノ井松明調進行事」を支えておられる「春を呼ぶ会」の方々の予定だそうです。楽しみですね。