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2017年3月23日木曜日

さようなら「奈良少年刑務所」

3月18日、あるグループの方にお誘いいただいて、今月末で閉庁になる「奈良少年刑務所」の内部見学会に参加致しました。
当日はカメラ撮影可でしたので、刑務所としての最後の姿を記録に残しておかなければと、思いのほかたくさん撮ってしまい、記録用としてブログにも50点以上の写真をアップ致します。
興味のある方は「続きを読む」からどうぞ・・・。

2017年3月22日水曜日

興福寺「阿修羅~天平乾漆群像展」


「興福寺国宝特別公開2017〜興福寺中金堂再建記念特別展」は・・・
一年間の国宝館耐震補強工事の機会を捉え、西金堂内陣の宗教空間イメージを一部試みに視覚化するもので、天平の至宝・阿修羅像をはじめとする群像が醸し出す濃密な空間を体感していただくものです。

西金堂とは、母・橘三千代の一周忌供養のために光明皇后によって建立され、釈迦如来像を中心に阿修羅などの八部衆像や十大弟子像などが安置されていましたが、焼失と再建を繰り返し、江戸時代以降は失われています。
今回の特別公開は、ふだん非公開の「仮講堂」(注:以前の仮金堂のこと)にて、ご本尊・阿弥陀如来像(重文・鎌倉時代)の周囲に八部衆像(国宝・奈良時代)や十大弟子像六体(国宝・奈良時代)などを安置して、往時の西金堂内陣を再現したものです。
写真↑の左側が建設中の中金堂で右側が仮講堂。間に見えるのが北円堂です。
「仮講堂」は、中金堂の真後ろにあり、長らく「仮金堂」と称されて機能していましたが、中金堂の完成も間もなくとなり、今後は「講堂」として再興されるため、準備の意味も込めて「仮」講堂と称されることとなりました。ちなみに「仮講堂」は昭和50年に薬師寺の旧金堂が移築されたものです。

こちら↓は当日いただいたチラシより、仮講堂内部の仏像安置図です。
(ブログ内の上の文章は、そのチラシより抜粋引用しています。)
鎌倉時代初期の阿弥陀如来像を中心に、かつてあった「西金堂」の群像を再現したもので、今まで国宝館で何度も拝見していた仏像も、こういうように安置されると、仏教美術彫刻、展示品ではなく、厳かでありながらも迫力ある祈りの空間と感じられます。
確かに、国宝館で拝見した方がより間近で仏像を拝することができるのですが、こちらの方がやはり本来の姿かなぁとも思いました。

尚、今回の特別公開は前期(3月15日~6月18日)と後期(9月15日~11月19日)にわかれて開催されますが、四天王像と天燈鬼・龍燈鬼は前期のみの展示となります。
朝日デジタルより動画で内部の様子がご覧いただけます。
また、東金堂では「仏頭」も拝観できますので併せてご覧ください。

「興福寺国宝特別公開2017 阿修羅-天平乾漆群像展-」
■開催期間:3/15(水)~6/18(日)と 9/15(金)~11/19(日)
■拝観時間:9:00~17:00



2017年3月21日火曜日

新生活の門出に*

春分の日の連休には、大学ご卒業やご入学のために引っ越しをされる学生さんと、引っ越し作業のお手伝いに来られたご両親様というご家族連れが何組かお泊りくださいました。
奈良での思い出を胸に新生活へ旅立つ方や、春から始まる奈良での新生活に胸躍らせている方々の幸多きスタートを願って、チェックアウトのお見送りさせていただきました。
そして夜遅くにチェックインされたお二人は、何と今日ご結婚式を挙げられたお客様!幸せオーラがいっぱいでした。
それぞれの新生活の門出の日に奈良倶楽部にご宿泊いただきましたこと、本当にありがとうございました。
写真の「奈良の女将ふきん」は、新婚のお二人にプレゼントさせていただいたもの。台拭きとしてとっても有能なおふきんで、台所仕事に活用していただければ嬉しいです。

2017年3月20日月曜日

春分の日*木蓮の花開く

 夕方、二月堂から帰ってみたら・・・!
 お昼過ぎに出かける時には、まだ気配もなかったのに
奈良倶楽部の木蓮の蕾が膨らみかけていました。
ああ、これでようやく春がきたように思います。
そうそう、二月堂の上、不動堂横の木蓮はまだ固い花芽でしたが、今年もたくさんの枝いっぱいの花を咲かせてくれそうですよ。
修二会でご祈祷していただいたお札が届いたので、古いお札を持って行き、お彼岸の日の入りを見ようかな・・・と、お散歩がてら出かけた二月堂でしたが、どんより曇ってお日さまもよく見えず。

帰りしなにいつもの木の枝に、今年も用の済んだ注連縄を発見。
そろそろ修二会モードから花追い人にシフトしていかなくっちゃね。

2017年3月19日日曜日

奈良町「中西与三郎」茶房でディナー*

奈良町の老舗和菓子屋「中西与三郎」さんで夕食も提供されていると知り、修二会満行の日に直会と称して友人とお食事をいただきました。
和菓子を販売されている店舗の奥に、季節の上生菓子とお抹茶のセットなどがいただける「茶房 六坊庵」があります。
こちらで、前日までの要予約でランチがいただけるのですが、同じく予約制で夕食もいただけるのでした。
HPにはランチの情報は掲載されていますが、ディナーについては書かれていなくて、内容などは私達がいただいたメニューと変わるかもしれませんが、当日のお料理はこんな感じ↑で税込み4100円でした。
奈良らしい風情のあるお座敷で、とても美味しくいただきました。
また「中西与三郎」さんでは、和菓子作り体験もできますので、旅先でのこのような体験も心に残るのではと思いました。
※毎月、日にちが決まっています。3月4月のお知らせはこちら 
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「中西与三郎」奈良町本店
住所:奈良市脇戸町23
電話&FAX:0742-24-3048 
営業時間:9:30〜18:00
定休日:不定休(休業日はお問い合わせください)



2017年3月18日土曜日

故宮博物院の青磁水仙盆を観る

2月の終わりに大阪へ、東洋陶磁美術館で開催中の特別展「台北 國立故宮博物院―北宋汝窯青磁水仙盆」を観に行ってきました。
この展覧会は観ておいた方がいい…そんな直観を頼りに、時間を作って出かけたのでしたが、青磁水仙盆の色、形・・・あまりの完璧な美しさに、感嘆のため息ばかり。
ブログでもこの感動を伝えたいなぁと思っているうちに修二会が始まり、鑑賞記を書く時間をつくれないまま、会期終了まで後一週間となって慌ててブログアップしている次第です。
でもありきたりな美辞麗句で飾ってしまっては畏れ多い気もしますので、気になる方はサイトの特設ページをご覧になってください。→(予告動画も是非ご覧ください)
・・・と、丸投げしてしまいましたが、ここ2週間、お水取りの聴聞でヒートアップした心身をクールダウンする時に、この冴えわたった美しい器を思い出したりしていました。
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特別展「台北 國立故宮博物院―北宋汝窯青磁水仙盆」
会場:大阪市立東洋陶磁美術館 
会期:~3月26日(日)
休館日:月曜日(3/20は開館)、3/21(火)
開館時間:午前9時30分~午後5時(入館は閉館の30分前まで)
ちなみに、壺法師と称された上司海雲師所蔵の白磁の壺が常設展にて展示されています。

2017年3月16日木曜日

月ヶ瀬梅渓へ*

修二会が終わった後の休日に、ここ数年の恒例行事のような・・・毎年訪れているところが月ヶ瀬梅渓。
そして、今年もやっぱり行ってきました。











毎年同じような写真ばかりで恐縮ですが、誌上(web上?)お花見を楽しんでいただければ嬉しいです。
昨年は梅の花だけに限らず、椿も桜も藤もすべて開花時期が例年より早かったのですが、今年はまたすごくスローペースで、月ヶ瀬の梅の見ごろもまだこれからでしょうか。
紅梅は満開過ぎでしたが、白梅は八分咲き、枝垂れ梅はまだ蕾でした。
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月ヶ瀬観光協会のサイトはこちら→
アクセスなどは奈良交通のサイトを参考に→

おまけの画像>>
梅見のお愉しみの一つにあれこれ美味しいものを買ったり、温泉に入ったりもあるのですが、その月ヶ瀬温泉の中のお食事処でちょっとかわったアイスケーキをいただきました。
「月ヶ瀬カッサータ」青梅の紫蘇巻きとアイスケーキのコンビネーション。甘酸っぱい不思議なくせになる美味しさでした。

2017年3月15日水曜日

修二会期間中のご宿泊お礼*

3月14日、仕事を終えて二月堂に向かう21時頃。
満月から2日目のお月さまが二月堂のむこう、東の山から顔を出して、月明かりの道を局へと急ぎます。
14日は「名残の晨朝」まで東の局で聴聞致しました。
明け方の満行下堂まで残る方も多い中、最後まで残りたい気持ちをぐっと抑えて、今年はこれにて修二会聴聞を終えました。
最後は正面にまわって、もう一度ご本尊さまにお礼のお参りして、充実した豊かな聴聞をさせていただけたこと、2週間を元気に仕事と両立できたことに有難い気持ちでいっぱいになっていました。
そして今年もたくさんのお客様方にご宿泊いただき、ありがとうございました。お客様方にお松明見学やその後の局での聴聞のご案内や、初めて聴聞される方々にもわかりやすくストレスなく聴聞できるようご案内できたこと、何より喜んでいただけてほっとしています。
本当にありがとうございました。
また来年!どうぞよろしくお願い申し上げます。

2017年3月13日月曜日

二月堂修二会2017*「下七日」夜の聴聞

3月1日から始まった修二会の本行も、後半の8日からは「下七日」と呼ばれ、前半の「上七日」と比べて、初夜の勤行が「引上げ」という略式の形式になり、下堂時間も1時間程早くなります。
個人的には少々遅くまで聴聞していても身体に負担が少ないので、今年は8日から11日まで毎日 聴聞に通いました。
何より、昨年に初めて耳で捉えることができた、下七日にしか唱えられない「教化」をしっかり聞きたいという気持ちが強かったのですが。
まだまだ知らないことの方が多くて、その上、仕事の関係で限られた時間内での聴聞しかできていませんが、2017年3/8から3/11の聴聞記を記しておきます。
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3/8
下七日初日。初夜の大導師作法途中から下堂まで聴聞しました。
12日に上がる籠松明が出来上がり、修二会が始まった頃に三日月だったお月様も少しずつ丸く膨らんできています。
この日はほとんどを東の局で聴聞しました。
8日9日に行なわれる「牛王刷り」の墨などが東側(ご本尊様の裏正面)に置かれた棚にあり、練行衆がこちらに来られては、お香水を足したりされているのがよく見えて、まさに舞台裏を覗いているような心持ちで拝見聴聞していました。
また「教化」は、初夜と後夜の咒師作法の前ではなく後に唱えられのですね。昨年に教わっていたのに、その前だと勘違いしていました。初夜咒師作法の終わりに、咒師の上司永照師の声色が急に変わって「いさぎよき補陀の都に・・・」と始まって、「これこれ、これが聞きたかったのよー」と心の中で呟きながら「法の声常に聞かむと杖奉る声奉る」と、これまた心の中で一緒に唱えるのもまた楽しなのでした。
そして後夜の咒師作法でも「父母を仏になさむ」と急にトーンが変わって、心の中では「きたー!」と興奮状態。
一年ぶりに聴くことができた「教化」に、また半夜も後夜も時導師さんが素晴らしくて、とてもいい聴聞でした。
そして午前1時の奈良太郎の鐘の音を聞きながら帰ったのでした。

※「牛玉刷り・牛玉日」
8日と9日は「牛玉日ごおうび」と称し、初夜と後夜の「大導師作法」や「咒師作法」の間に、牛玉札や陀羅尼札だらにふだを刷ります。
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3/9
初夜咒師作法、教化、半夜の勤行、法華懺法まで。1時間半ほどの短い聴聞でしたが、行ってよかったです。しみじみそう思いました。
この日も東の局で聴聞しました。私を入れて3人、そのお二人も法華懺法が始まると移動されたので、あの広い東の局でたった一人で聞いていました。礼堂で唱えられる法華懺法のお声が、東の局まで届くかなと心配したのは杞憂でした。一人で贅沢に聴かせていただき大変有り難いことでした。
そしてお目当の「教化」は、昨年聞いてインパクトが強すぎたあの一節にこだわりすぎると全体がわからなくなるなぁと感じたのです。
局から出て夜空を見ると、お月さんが満月に近づいているのか、とても明るくて空の色も美しい夜でした。
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3/10
この日も初夜咒師作法から入り、教化、半夜の勤行、法華懺法、後夜の勤行をしっかり聴いて、教化、晨朝・・・と、頑張って最後まで聴聞しました。
連日の聴聞、3日目となると少しずつ耳が慣れて、お声明がとても聞き取りやすくなって、今更ながらですが、後夜の悔過作法の一つ一つがとても心に染み入り、修二会の正式名称「十一面悔過法要」の意味が朧げながらも感じられるようになってきつつあるような・・・。
来年こそは初夜の悔過作法も最初から聴聞しなければと、これからの課題が見つかったように思いました。

10日の日付けが変わって3月11日になった頃、6年前の今晩はまだ誰も何も知らないでいる時間なんだなぁと、そんなことを想像しただけで、時計を戻したくなるこの時間にただただ手を合わす聴聞となりました。
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3/11
10日と同じく22時頃に二月堂に着いて、最後まで。
午前1時の鐘の音を聞きながら家路に着きました。
満月を明日に控えて空の色がいよいよ明るく美しく、修二会期間中は日々の月の満ち欠けで同じ時間でもお月様の位置が変わって、毎晩特別な夜空を見ることができ、これも聴聞の楽しみになっています。
11日は「蜘蛛の巣払い」といって、明日の籠松明を控えて登廊にはたっぷりの水が撒かれていました。



土曜日ということもあり、最後まで残っていると、たくさんの知人に出会った夜でした。
小綱春彰さんからのお香水が湯屋の前にあり、甘露のお香水を深夜にいただく贅沢を味わいました。
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そして、日を追うごとに息のあったお声明を聴くという極上の贅沢も味わいました。「下七日」の独特のスピード感にわくわくしながら聴聞でき、また来年に繋げていきたいと思うのでした。