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2011年8月31日水曜日

奈良町小寺巡礼ウォーク〜その③中将姫ゆかりの小寺

先日の続きです。
日曜日に参加した「奈良町小寺巡礼ウォーク」
①正覚寺 →②阿弥陀寺 →③十念寺 →④鎮宅霊符神社 →⑤西光院 →⑥元興寺小塔跡 →⑦安養寺 →⑧誕生寺 →⑨称念寺 →⑩高林寺 →⑪徳融寺 というルートの中で、今回は⑦安養寺 ⑧誕生寺 ⑩高林寺 ⑪徳融寺の、中将姫が生まれ育った4つのお寺をご紹介します。

⑦安養寺


    
中将姫開祖の寺で、かつては横佩よこはぎ堂と呼ばれていました。
これは中将姫の父藤原豊成が横佩右大臣と称されていたためです。
後に阿弥陀三尊像を安置してから「安養寺」と改められます。
こちらのお寺は山門から入って本堂を外から見学しただけでした。
毎年11月23日は多くの参拝者で賑わうそうなので
この日には堂内拝観等ができるのではないでしょうか。

⑧誕生寺


    
中将姫の父・藤原豊成の屋敷跡で、姫誕生の地と伝わるお寺です。
今回はこのツアーのために特別に本堂を拝観させていただけることになりました。本堂ご本尊は中将姫自作の「中将姫法如尼坐像」。
普段は本堂には入れませんが境内裏庭の見学は自由にできるようです。


裏庭には、中将姫が産湯に使ったと伝わる井戸↓や

庭の奥の極楽堂へ向う所に中将姫を浄土へと導いた二十五菩薩像が立ち並んでいます。二十五菩薩像の姿・・何だか可愛いらしい石仏ですね。


   
また極楽堂の床下には石仏がちょこんと立っているのが覗いて見ることができます。(極楽堂の扉は自由に開けて拝観できるのです)

この石仏は中将姫の両親が子を授かるようにと長谷寺の観音様へ祈願をしに行った帰りに、川に落ちていた石仏を拾って家へ持ち帰ったものだそうですよ。
毎年4/13、4/14には本堂が開扉されます。

⑩高林寺

本堂横の円墳は父・藤原豊成の墓と伝えられています。↑
ここも中将姫修道霊場で尼寺です。南都焼き討ちで焼失の後1534年現在地に再建されたのですが徐々に衰退し、1810年頃(文化年間)に寿保尼という尼僧によって再興されました。
こちらも普段は本堂への拝観はできないようですが、今回特別にお参りさせていただけました。毎年4月13日が中将法如尼御忌会式で、この日は入堂拝観がどなたでもできるようです。

⑪徳融寺

境内がとても広くて奈良町の一画の小寺というよりは風格のあるお寺の印象でした。緑も美しいです。


   

そしてこちらは藤原豊成と中将姫のお墓があるのでも有名です。

歌舞伎が公演される時には役者さんがこのお墓にお参りに来られるということです。
人形浄瑠璃「ひばり山姫捨ての松」などで、継母・照代の前から、雪降る朝、老松の下で折檻を受けるのが雪責めの場ですが、その老松と伝えられていた切り株が昭和30年頃まで境内の裏にあったそうです。

また境内奥の、数メートル崖上に「虚空塚」がありますが、照代の前が姫を突き落とした崖といわれています。


この日は本堂には入れませんでしたが、ご本尊は北条政子の念持仏と云われている阿弥陀如来像なのだそうです。また、観音堂には乳児を抱き上げた珍しい姿の子安観音像が安置されていて、こちらにはお参りさせていただきました。

・・・このような子安地蔵が安置されているお寺ですが、ここには継子いじめの舞台道具も揃っていて、そのギャップが不思議な気がしました。
でも多分、これは後世に歌舞伎などで上演される度に、継子いじめもエスカレートして創作の部分も随分あるからでしょうか。

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中将姫ゆかりのお寺はほとんど隣同士向かい同士くらいにかたまって立地しています。どちらかというと観光寺院ではないので通常拝観がむつかしいのですが、境内など自由に入れるところもありますので、奈良町散策の折にちょっと寄り道を楽しんでいただければと思います。

また最後になりましたが、今回のツアーのおかげで、普段入りにくいところの見学もでき、知ることができないようなことも勉強できとても有意義でした。ツアーを企画していただいたNaraniyosiさん、どうもありがとうございました!

ではこのシリーズ、次回は「こぼれ話こぼれ写真」編です。
(後日に続く)

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参考までに・・・
中将姫伝説: 中将姫は747年、右大臣藤原豊成(藤原南家・武智麻呂の長男)と紫の前との間に生を受けましたが、姫が5歳の時に母が他界したため、その後は継母に育てられました。姫は利口で美しく、9歳の時には孝謙天皇に召され琴を演奏したところ、非常に上手であったので、後には三位中将の位を授けられるほどになり、このことから中将姫と呼ばれるようになりました。一方、継母は姫をいじめ、ついに殺害を計画し、姫が14歳の時山に連れ出し殺すように家来に命じました。しかし家来は信仰深い姫を殺すことが出来ず、雲雀山(宇陀市菟田野区)で匿い育てました。翌年、山へ狩りに来た父豊成に発見され、再び奈良の都に帰ることが出来ましたが、度重なる辛苦に姫は世の無常を悟り、当麻寺に出家するに至ります。26歳の時、蓮糸を用いて一晩で当麻曼荼羅を織り上げ、29歳で生きながら西方浄土へと旅立ったと伝えられている中将姫説話は、中世以降、能や歌舞伎、浄瑠璃に多く描かれています。(なら・観光ボランティアガイドの会“朱雀”のHPより)

今日までと、明日から*


まだまだ暑い暑いといいながらも
そこはかとなく秋の気配を感じるようになってきましたね。

さて、8月最後の日。
先日もお知らせしましたが
正倉院の外構を見学できるのも今日までとなっています。

そして明日9月1日からは、春日大社で「着到殿檜皮葺き替え見学会」が
10月20日まで開催されます。
土日祝日を除く平日のみの開催ですが、一日に3回
事前予約不要で無料で見学させていただけますので
私も時間を作って行ってみたいと思っています。
(詳しい内容は春日大社のサイトでご確認下さい。)

トップの画像は我が家の裏庭で。
ようやく今頃になって名残の夏を楽しめる余裕ができてきました。
今はまだ初秋よりも晩夏をもう少し味わっていたいかな。

2011年8月30日火曜日

奈良町小寺巡礼ウォーク〜その②歴史と由緒のある小寺

日曜日に参加した「奈良町小寺巡礼ウォーク」
正覚寺 →②阿弥陀寺 →③十念寺 →④鎮宅霊符神社 →⑤西光院 →⑥元興寺小塔跡 →⑦安養寺 →⑧誕生寺 →⑨称念寺 →⑩高林寺 →⑪徳融寺 というルートの中で、 ①正覚寺 ②阿弥陀寺 ③十念寺 ⑤西光院⑨称念寺という5つの寺院をご紹介します。

①正覚寺

こちらのお寺についてWikipediaでは「平安時代、鹿ケ谷の陰謀に参画した俊寛僧都が鬼界ヶ島へ流された後、島を抜け出し、ここに隠れてたという伝説が残る」と書かれているのですが、ツアー中にNaraniyosiさんが「実はこの情報は不確かです」とおっしゃって、この記事を書くにあたって当のお寺へお電話して確かめましたら、そういった伝説のお寺ではないということでした。検索すると「正覚寺」という同名のお寺が日本全国に複数ありました。

②阿弥陀寺

脇戸から入堂させていただきます。↑

奈良時代に光明皇后によって建立された日本最古の悲田院↑が
興福寺や南城戸町を経てこちらに移築されて残っています。
(悲田院についての詳しい説明はこのブログの下段に記します。)
悲田院の中に安置されているご本尊は「三躯一仏の観音」さま。
向かって右に阿弥陀如来を、左に薬師如来を手のひらに捧げ持ってらっしゃる珍しい形の観音さまで、扉の開いた所から覗いて見ることができます。
 
その他には奈良奉行大久保長安の供養塔が建っていますが
↑上の2枚の写真のどちらが供養塔がイマイチわからず・・・。

③十念寺

こちらは、鎌倉時代に西大寺中興の叡尊上人に師事した忍性上人によって創建された大変由緒のあるお寺です。
本堂は享保期の再建で
金毘羅堂、愛染堂などが棟続きになっています。↓



地蔵堂のおしろい地蔵↑は
願掛けした人が成就した時に白粉を塗ったそうで、
おおらかなお顔をされたお地蔵様でした。

境内に敷き詰められている石↑は「金石」といって
今では採れなくなっている大変硬い石で、奈良の高円山の奥の東山から採った石だそうです。

鐘楼近くには忍性菩薩五輪塔があります。↑

⑤西光院

こちらのご本尊は弘法大師の裸像(通称「はだか大師」)で普段は拝観できないのですが、この日は特別に拝観させていただきました。
(※特別開扉は毎年4/20〜4/30の10日間です。)
勿論、裸形のままではなく着物を着てらっしゃいます。
その着物の着せかえは10年に一度だそうで、今年は7年目になるのだとか。ちなみに着せ替えた後、古い着物はご住職が身につけられるのだそうです。
裸形の弘法大師さまは鎌倉青蓮寺とこちらの、日本で2体のみだそうです。青蓮寺の弘法大師さまの写真が置いてありましたが、お顔立ちが全然違って、こちらの弘法大師さまの方がおっとり柔和なお顔でした。
また西光院は元興寺の子院でしたが、現在は華厳宗の寺院となっていて、お寺の中には東大寺の清水公照師の絵や書があちこちに・・・。
(参考までに:「奈良の三裸形」は璉城寺と伝香寺です。)

⑨称念寺

鎌倉時代に重源上人によって開山。
この辺り一帯に江戸時代初期、遊郭が造られ、井原西鶴の「好色一代男」にも書かれた竹格子のある色街として賑わい、遊女死亡の際には引導寺となったそうです。
境内の墓所には江戸時代の遊女のお墓も残り↓

          
墓石には墓を建立した男安吉の名前も。↑
また、松尾芭蕉の「菊の香や奈良には古き仏たち」の句碑が境内に建っていますが、これは県下最古の芭蕉の句碑だそうです。↓


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阿弥陀寺の悲田院についての説明:
悲田院は奈良時代に光明皇后によって興福寺の境内(現在の奈良女子大の近所、半田町あたり)に建立されました。1532年 南都土一揆での興福寺炎上に伴い悲田院も焼失し、仏像は南城戸町に移されます。1656年に阿弥陀寺四世が悲田院を再建し、その後300有年に渡って近辺の人々の信仰を集めていました。その後、堂宇が荒廃し阿弥陀寺境内に再度移築されたということです。
注:その南城戸町の悲田院があったところがこちらです。
  
この空き地は現在は「ならまち郷土館建設予定地」として長年放置されたままになっているということで、この空き地の存在は「ABECCO-NARARA」さんのブログのこちらこちらに詳しく書かれています。

では続きは「その③中将姫伝説の小寺」へ・・・**




2011年8月29日月曜日

奈良町小寺巡礼ウォーク〜その① 前振り編

日曜日の午後、以前から興味を持っていた『奈良町小寺巡礼』という
ツアーに急遽参加申込みをしました。

実はわたくし、奈良町についてはあまり詳しく存じておりません。
お洒落なカフェや雑貨のお店については少々知ってはいても
奈良町にこんなにたくさんのお寺(それも「小寺」だけれど大変由緒のある!)があることや、中将姫が奈良町の生まれだということも知らずにおりましたので、観光業の端くれにいる身として、ちょこっと勉強しておかなければと思っての参加です。

ツアーを企画立案された「奈良まほろばソムリエ」の資格を持つNaraniyosiさんが、当日はたっぷりと時間をかけてかなり詳しく、奈良町の小寺を案内して下さいます。

私自身は、こういったツアーに参加することがほとんどなく、13:00から17:30までという長時間を団体行動するのがちょっと不安でしたが・・・。それにしても、知らないことを教えていただけるのって案外楽しいものですね。普段は入れない本堂や境内に入れたりするのもこんな機会だからこそでしたし。

では、この日に回ったコースをご紹介しましょう。


①正覚寺 →②阿弥陀寺 →③十念寺 →④鎮宅霊符神社 →⑤西光院 →⑥元興寺小塔跡 →⑦安養寺 →⑧誕生寺 →⑨称念寺 →⑩高林寺 →⑪徳融寺というルート。
地図で見ていただいてもわかるように、「奈良町」と言われているエリアの西側部分のわずかな場所に密集して立地しています。

で、当日教えていただいた寺院の紹介は、これから2回に分けてブログアップしたいと思っています。

前編は①正覚寺 ②阿弥陀寺 ③十念寺 ⑤西光院⑨称念寺の5つの寺院。
後編は⑦安養寺 ⑧誕生寺 ⑩高林寺 ⑪徳融寺の、中将姫が生まれ育った4つのお寺を取り上げます。
そして最後にこぼれ話やこぼれ写真をアップできればと思っています。
では・・・その②に続く**


2011年8月28日日曜日

9月のお出かけ情報①〜寺社の伝統行事と秘仏公開



9月のお出かけ情報、今月は「寺社行事」と「秘仏特別公開」を
日付順に同列にご案内しています。
「中秋の名月」観月会やイベント情報はまた後日にご案内します。
(◇は「寺社伝統行事」、◆は「秘仏特別公開」です。)

◇9/1 9:00~16:00 吉田寺「放生会」
◆9/1・9/2 吉田寺「多宝塔・秘仏特別開扉」
室町時代に創建の多宝塔内の秘仏「大日如来坐像」が公開。
問合せ:0745-74-2651

◇9/1~9/7 9:00~16:00 松尾寺「修験道まつり」
◆9/1~9/7 松尾寺「役行者像特別公開」
日本最大の役行者像が公開される。
9/4には柴燈大護摩が奉修されます。
問合せ:0743-53-5023

◆9/1・9/2 法起院「長谷庚申秘仏・青面金剛像御開帳」
西国三十三カ所参りの創始者である徳道上人を祀る法起院で
長谷庚申秘仏の青面金剛像が開帳されます。
問合せ:0744-47-8032

◆9/11~11/30 法隆寺「秘宝展 秋」
問合せ:0745-75-2555

◇9/12 「釆女祭」
花扇奉納行列 17:00~(JR奈良駅出発)
采女神社神事 18:00~
管絃船の儀 19:00~(猿沢池)
問合せ:0742-22-3900(奈良市観光センター)
※9/12に行なわれる県内各寺社の「中秋の名月」 観月会については「お出かけ情報②」でご案内します。

◇9/15 13:00~16:00 霊山寺「柴燈護摩法要」
役行者大峰参拝ゆかりの伝燈護摩法要が行われます。
問合せ:0742-45-0081

◇9/15 葛城一言主神社「秋季大祭」
問合せ:0745-66-0178

◆9/16~11/30 安倍文殊院「秋の寺宝展」
一般公開されていない金閣浮御堂の内陣を参拝することができる。
問合せ:0744-43-0002

◆9/17~10/2 9:00~16:00 室生寺「金堂特別拝観」
国宝釈迦如来像や十一面観音像など金堂諸仏の特別拝観
問合せ:0745-93-2003

◇9/17 東大寺二月堂「十七夜盆踊り」
法要18:00~、盆踊り18:30~
問合せ:0742-22-3386
(ブログ内過去記事はこちらに。)

◇9/17・18 18:00~21:00 長岳寺「千燈会」
問合せ:0743-66-1051
2600灯もの灯りが境内を幻想的に包みます。(無料)
鐘楼門や庫裏の庭園がライトアップされます。
問合せ:0743-66-1051

◇9/18 法起院「徳道上人誕生会」
長谷寺を開山した徳道上人の誕生会法要。
問合せ:0744-47-8032

◇9/19 10:30~ 白毫寺「志貴親王御忌 」
志貴皇子の追慕の法要と献花式が行なわれます。
問合せ:0742-26-3392

◇9/19 9:30~ 安倍文殊院「大和ぼけ封じ大祭」
問合せ:0744-43-0002

◇9/19 10:00~ 薬師寺「休ヶ岡八幡宮大祭」
子供達による奉納相撲大会もあります。

◇9/21 14:00~ 長岳寺「秋季彼岸法会」
問合せ:0743-66-1051

◇9/23 大和神社「秋の大祭 紅しで踊り奉納」
問合せ:0743-66-0044
秋季大祭 11:00~、紅しで踊り 13:30~

◇9/23 17:00~ 生駒聖天「お彼岸万燈会」
問合せ:0743-73-2006
1万灯を超える灯明が供えられます。

◇9/23 大峰山寺「大峯山戸閉式」
問合せ:0747-64-0001(龍泉寺)

◇9/27 10:30~ 吉野神宮「秋の大祭」
問合せ:0746-32-3088

2011年8月27日土曜日

正倉院外構公開中止は・・・


ようやく原稿締切りに間に合った「奈良旅手帖2012」のコラムを書き終え、ほっとしたのもつかの間。
今度は「BURARIならきたまち vol.3」担当ページの原稿締切りが明日に迫ってあわわの時間を過ごしています。

私の担当は、きたまちのそぞろ歩きを楽しんでいただく際に知っておいたら面白いかも・・・というような蘊蓄話「きたまち草子」のコーナーと「スケッチ紀行」のコーナー。
今回は10~12月の秋号なので、秋の奈良といえば「正倉院展」でしょ!ということで、スケッチ紀行は、きたまちに位置する天平時代建立の正倉院を描こうと一人で決めていたのですが・・・。

2011年から、正倉院の屋根瓦葺き替え工事が4年の歳月をかけて始まると聞いていたけれど、まだまだ外構の一般公開はされているので、ひょっとして工事は正倉院展が終わってからかなぁと甘〜い考えでおりました。
そして今日、スケッチ紀行のことで確認しておこうと、正倉院のサイトを久しぶりに開いてみましたら・・・あらら!
工事に伴い「正倉」外構の公開は平成23年9月1日から休止します。
ですって!9/1から休止ということは8/31まで!?
って、もう後3日しかないんですね。(土日は元々公開していませんので)

で、「BURARIならきたまち」のスケッチ紀行なのですが
明日が締切りで別のスケッチなんて、今さらもう変更できない〜。
<<業務連絡:編集長へ>>
それならば・・・外構が見られないなら、私のスケッチで見てね!
と開き直りたいのでよろしくです。(←なんちゅう!横着)

◆以前に発表されていた情報ですが・・・
宮内庁発表の修理行程について
初年度は仮設の素屋根で覆い
2年目で既存の約37000枚の屋根瓦を取り外し
3・4年目で屋根を支える小屋組と屋根の葺き替えを行う予定。
2012年春ごろには修理過程の様子を一般公開されるらしいです。

◆もうご存知でしょうが今年の「正倉院展」の日程については
10/29(土)〜11/14(月)会期中無休です。
詳細は奈良博ホームページのこちらで。

2011年8月26日金曜日

ジェノベーゼパスタ♪

・・・のタイトルでピンときた方。そうです!
今日はどこへ寄り道ランチしようかなぁと思っていたお昼前に
鈴のような声の持ち主からお家ランチのお誘いのお電話が♪
畑で豊作のバジルを使ってパスタをご馳走して下さるんですって!
やったね♡
急なお誘いでもすぐに集合できるのが乙女部「食いしん坊部」の面々。
(って全員なんだけどね。笑)

バジルの香り、しかとかがせていただきました!
とっても美味しかったです♪ご馳走様でした、ありがとう!

2011年8月25日木曜日

ぶらっと奈良町*



念願叶って初めて入店!
カナカナ姉妹店「ボリクコーヒー」で一人ランチしました。

ラタティユスープとジャガイモとベーコンのオムレツ、自家製パン。
野菜がいっぱいでボリュームたっぷり!(950円)
店内撮影禁止なのですがお料理だけはOKということでパチリ☆
それにしても素敵なお店でした。
「奈良町」の一画に立地しているとは思えないお洒落な店内。
何だかほーっと一息リラックスできる雰囲気が好きです。
そんな素敵店内を写真でご覧いただけないのは残念ですが
ちょうどSAVVYの取材中でしたので
来月発売のSAVVY奈良特集を是非ご覧下さい。

実は今日もまだ通院中の私は、それにかこつけてちょこっと寄り道を楽しんでいます。先日までは、余りの暑さに出かける元気もなかったのでしたが、やはりそのぅ、あまりお家に籠ってばかりもいけませんね。この前のブログには「お喋りは百薬の長」と書きましたが「寄り道も百薬の長」ですぞ(笑)

今日の寄り道に奈良町に向かった理由はこの展覧会のパンフをお届けにこちらのお店へ。(実は「風の栖」さんは、かつて奈良倶楽部でのポジャギワークショップにご参加して下さっていた方だとつい最近判明したところ。そして高麗美術館でのポジャギ展についてはできるだけ早々に現地レポをさせていただきますね!乞うご期待)

そしてこちらも食べてみたかったの♪

鯛焼きの「こたろう」さんのお店のアイスキャンデー。
鯛焼き用に作ったアンコを冷やし固めただけとおっしゃるけれど
いやー最高に美味しかった!私の中の今年の夏の一押です。
アイスキャンデーはあずきが150円、写真の白餡は200円。
白餡はとっても上品な甘さです。是非お試しあれ!
もちろん鯛焼きも焼いてもらってテイクアウト。


お昼をはさんで1時間ちょっとのお出かけ。
先週まではお昼寝ばかりしていたのですが、こうして出かけることで「気」の流れもきっと良くなっているように思えているのは、言い訳上手な私だけかな?

寄り道ついでに笑う狛犬さんにもご挨拶。



ほほっー。笑って楽しく過ごすのが何よりじゃ。
はい、残り少ない夏を楽しく元気に乗り切りますね。

2011年8月24日水曜日

「奈良旅手帖2012」にコラムを*

 

 
もうご存知の方もいらっしゃると思いますが、来年度の「奈良旅手帖2012」にコラムを書かせていただくことになりました。
テーマは「月々の奈良のお奨めの場所」

この執筆を受けた時に、もう一度奈良について思い巡らしてみました。
誰かにお奨めするだけでなく
「私が奈良の中で一番魅力的と思うところは?」

好きな所というか、いいなぁと思う場所はいっぱいあります。
それこそ至るところ中!(笑)
そして同じ場所でもこの季節の、この時間の、というような
とっておきもありますし。

素敵なところがいっぱいのそんな中でも
「心が奮え」たり「心がワクワク」したり「気持ちがすっきり整って優しく大らかに」リセットできたり。(あ、あくまでも私個人の感情ですよ)
ここがあるから何年経っても益々奈良が好き!といえるのだなぁと
しみじみと思う特別な「場」が二つ、すぐに心に浮かんできました。

そのうちの一つは、以前のブログにも書いていますが
私の一番のお奨めは 『東大寺境内の中の雑木林の中や、春日大社境内の原生林の中や、飛火野・・・そんな所を朝早くに歩いてみる 』なのです。 私自身にとっても、この場所は、奈良の広い自然と大らかな空気と優しい光と風を感じる所で、時々この場所で自分の気持ちをリセットします。大きく深呼吸するだけで気持ちがまたリフレッシュする。そんな素敵な所なのです。

そして、もう一つの場所が今回のコラムでご紹介したところ。
さて、そこはどこでしょう?

・・・コラムの内容は、奈良旅手帖発売までのお楽しみとして、詳しく書くことは控えますが。
ある月のある一定の期間、その場所が前日とは打って変わって、急に生き生きと動き出し、もし本当に「磁場」という言葉の意味が存在するなら、その場こそが、深遠なる魔力に虜にされた人々を惹き付けてやまないところ。
・・・そう!修二会期間中の二月堂であります。

私自身は、ここ数年益々修二会の魅力に心が奮えるくらい感動してばかりで、いつか奈良倶楽部をリタイアしたあかつきには、まずはお水取りにどっぷりと浸かろう、期間中ずうっと二月堂に籠りたいと、そんな夢を持っています。
しかし、この行を私ごときが文章で簡単に説明できるはずはなく、コラムを書き始めてからは「しまった〜」と手強い相手に悪戦苦闘の日々。

結局、今の自分が見て感じたことしか書けないので、専門的に勉強された方が読まれると物足りないかもしれません。でも修二会の魅力を少しでも感じていただければとても嬉しいです。

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「奈良旅手帖2012」はただ今 先行予約受付け中だそうで
予約価格は200円お得な上に特典もついていますよ!
ご予約についての詳細はこちら
奈良旅手帖についての詳しい内容はこちらのサイトで。
トップの画像は「奈良旅手帖2012」年版の表紙から私のお気に入り♪
(表紙についてはこちらで選べます。)
勿論、今年も奈良倶楽部で販売させていただきますのでよろしくお願いします☆

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私はともかくとして、今回のコラム執筆陣の豪華な顔ぶれ!
●あかい奈良編集長・倉橋みどりさん
●奈良女子大学・出田和久先生 
●奈良文化財研究所副所長・井上和人さん 
●奈良文化財研究所・馬場基さん 
●奈良市観光大使、トラベルライター 多田みのりさん
●人気ブログ「奈良に住んでみました」ライター nakaさん
●奈良の情報紙などのライター 砂川みほ子さん
●浄土宗法性山専求院安養寺副住職 松島靖朗さん
●奈良旅手帖、ふたりでいく奈良著者 生駒あさみさん
●小さなホテル 奈良倶楽部 谷規佐子(順不同)
あ〜手帖が届くのが楽しみ〜♪

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さて、奈良旅の話題が出ましたので、ちょこっとお知らせ☆
先日 奈良旅を楽しまれたお客さまがブログに奈良倶楽部のことを取り上げて下さいました。
「kamekutobu's blog」の中のこちらです。
(その前後に奈良で訪れたあちこちも取り上げてらっしゃいます。)
また、トリップアドバイザーという旅の口コミ情報サイトに奈良倶楽部のことを書いて下さった外国からのお客さまもいらっしゃいます。

褒めていただくと、大人でも嬉しいものですね。
等身大以上のお褒めの言葉をいただき、何とも面映いのですが
「褒めて伸ばす」というのは子供にだけ当てはまるのではなく
大人の私も「期待に応えるようもっと頑張ろう!」と
また新たに新鮮な気持ちで仕事に向かえています。
本当にどうもありがとうございました!


2011年8月23日火曜日

唐招提寺の地蔵盆


8月23日24日の地蔵盆の両日のみ特別公開されるのが
唐招提寺境内の奥に位置する地蔵堂。

こじんまりとした地蔵堂の中には、弘法大師の作と伝わる秘仏
重要文化財の地蔵菩薩立像が安置されています。
一年に2日だけの一般公開とあって、今日はたくさんの方がお参りにこられていました。

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唐招提寺の蓮の花・・・
まだ咲いているといいなと、ちょっとだけ期待しながら
蓮池の方にも向かいました。


戒壇前の池には
鑑真和上ゆかりの奈良蓮が少しだけ咲き残っていましたが↑
弁天池の白蓮はまだこれから咲いていく花も多かったですよ↓


それにしても、どちらの花も人の背丈くらいの大きさでびっくり。
こうして池で見ると野性味たっぷりの様子ですが
お地蔵様にお供えされていた白蓮の花一輪は
凛とした立ち姿で高貴な美しさを放っていました。