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2018年10月31日水曜日

ナンキンハゼの紅葉はじまる*

もう明日は霜月という頃になって、ようやく秋が深まってきたような気がします。そして、奈良公園の木々もようやく色づき始めました。
紅葉のトップバッターはナンキンハゼから・・・
正倉院の白壁を向こうに色づき始めの葉っぱはグラデーションカラー。
このナンキンハゼ↑と同じ木を、見る位置を変えて撮ったのが下の2枚↓
東大寺境内のナンキンハゼはまだそれほど紅葉していなくて
木全体が紅葉しているのは数えるほどでしたが

飛火野のナンキンハゼはもっとたくさん紅く染まっておりました。

外来種だからと毛嫌いされることもあるナンキンハゼですが
赤・黄・橙・えんじ色や若草色の葉っぱもあって
秋の始めの彩りにはやっぱりナンキンハゼの紅葉が似合うのです。


そうそう、浮雲園地のナンキンハゼも紅葉し始めていました。
今年最初の「奈良の紅葉便り」
これから色づくイチョウやモミジも楽しみに、折々の風景をお届けできればと思います。(撮影は10/30)

2018年10月30日火曜日

興福寺中金堂「夜間拝観とライトアップ」

約300年ぶりに再建落慶なった興福寺中金堂。
11月11日までは「夜間拝観とライトアップ」が行われています。
ライトアップは、音楽によって彩りが変化していくようで
また参拝者に貸し出しされる提灯も
ライトアップの色彩に反応して色が変わったりします。
手に手に持った提灯が揺らめいて、ふわふわ動くのも見飽きないです。
新しいお堂の再建落慶を寿ぐライトアップ
お参りする人たちも何だか楽しそうな雰囲気でした。
正倉院展の行き帰りにどうぞお立ち寄りご参拝くださいませ。



興福寺中金堂
通常拝観時間:9:00~17:00(拝観受付は16:45まで)
拝観料:大人500円、中高生300円、小学生100円
※夜間特別拝観は11/11までの期間限定
夜間拝観時間:17:30~19:30(ライトアップは20:00終了)
夜間拝観料:大人500円、中高生300円、小学生100円

2018年10月29日月曜日

11月のお出かけ情報②~寺社伝統行事

11月に行なわれる奈良の寺社伝統行事のご案内です。
奈良への旅の参考にどうぞ++
◇11/1~11/22 9:00~16:00 如意輪寺菊まつり
※11/1には通常非公開の本堂にて法要が営まれ、参拝者は特別に堂内で拝観できる。
問合せ:0746-32-3008

◇11/2・11/3 櫛玉比女命神社「戸閉祭」
奈良の秋祭りのしんがりで11/2の宵宮のだんじりの宮入が豪快。
11/2 12:00 だんじりが各集落を出発 / 19:00 神社に到着
11/3 13:00 だんじりが神社を出発
問合せ:0745-56-2594

◇11/2 14:00~ 大安寺開山忌 大般若転読法要
問合せ:0742-61-6312

◇11/2 9:30~13:30 宝山寺「仏名会」
問合せ:0743-73-2006

◇11/2 天河大辨財天社「秋季大祭」
11:00~神事 13:00~能楽奉納
問合せ:0747-63-0558

◇11/3 安倍文殊院十一面観音法要
10:00~ 弘法大師 / 11:00~12:00 十一面観音大法要
問合せ:0744-43-0002

◇11/3 11:00~12:30頃  談山神社けまり祭
問合せ:0744-49-0001

◇11/3 10:30~ 金剛寺菊薬師会式」大般若経転読法要
※11/1~11/8  8:30~17:00「菊薬師」
問合せ:0747-23-2185

◇11/3 13:00~15:30 春日大社文化の日萬葉雅楽会
問合せ:0742-22-7788

◇11/3 14:00~ 信貴山朝護孫子寺柴灯護摩供野外火渡大祈願会 」
問合せ:0745-72-2277

◇11/3  12:30~ 墨坂神社「秋祭渡御行列
問合せ:0745-82-0114

◇11/3・11/4 19:00~20:30 海龍王寺布薩の法要
問合せ:0742-33-5765

◇11/6~11/9 5:00~21:00 璉城寺「念仏会」
※11/9は5:00~7:00
問合せ:0742-22-4887

◇11/11 12:00~  金峯山寺東南院大祭 役尊報恩大護摩供
問合せ:0746-32-8371

◇11/11 13:00~  櫻本坊天武天皇祭
問合せ:0746-32-5011

◇11/13 慈眼寺「十夜柿供養まつり」 
問合せ:0742-26-2936

◇11/13 13:00~ 法隆寺慈恩会
問合せ:0745-75-2555

◇11/13 19:00~21:00 興福寺「慈恩会」 
問合せ:0742-22-7755

◇11/14 10:30~ 大神神社醸造安全祈願祭(酒まつり)
(11/13 9:00から拝殿の大杉玉の掛けかえ)
問合せ:0744-42-6633

◇11/17 10:30~ 談山神社談山神社例大祭 」
問合せ:0744-49-0001

◇11/19 お昼すぎから夜まで  川上蛭子「秋祭り」
奈良倶楽部から徒歩圏内の川上蛭子社のえべっさん。
過去の日記はこちらこちら
※11/20は御例祭 過去記事

◇11/22  17:00~  石上神宮「鎮魂祭 」
問合せ:0743-62-0900

◇11/23  11:00~   橿原神宮「新嘗祭」
問合せ:0744-22-3271

◇11/23 13:00~ 吉野 大日寺「火渡りの行 」
問合せ:0746-32-4354

◇11/27 13:00~14:00 金峯山寺愛染堂大祭 」
問合せ:0746-32-8371

・・・・・・・・・・・
伝統行事ではありませんが、寺社イベントとして・・・

◇~11/11 17:30~20:00 
興福寺中金堂「夜間拝観とライトアップ

◇11/10・11/11・11/16~11/18・11/22~11/25
17:00~20:00 室生寺国宝五重塔紅葉ライトアップ

2018年10月28日日曜日

11月のお出かけ情報①~秘宝秘仏公開

奈良の秋は秘宝秘仏特別公開のシーズンです。
秋深まりゆく奈良へ・・・
お出かけの参考にしていただければと思います。
<<公開中の秘宝秘仏は・・・>>
◆~11/4 9:00~16:30 橘寺「聖倉殿 伝日羅立像公開」
問合せ:0744-54-2026

◆~11/4 9:00~16:30 海住山寺国宝五重塔特別開扉

◆~11/4と11/8 浄瑠璃寺「三重塔・薬師如来坐像特別公開」
※雨天、荒天時は中止
問合せ:0774-76-2390

◆~11/10 松尾寺「秋の寺宝展」千手観音像トルソー
◆~11/10 松尾寺海北友松画 放馬図屏風特別公開
◆~11/30 9:00~16:00 松尾寺日本唯一の舎人親王像公開
問合せ:0743-53-5023

◆~11/11  海住山寺秘宝特別公開
問合せ:0774-76-2256

◆~11/11 興福寺「北円堂」特別開扉
問合せ:0742-22-7755

◆~11/11 9:00~17:00 元興寺
元興寺創建1300年記念秋季特別展「大元興寺展」
問合せ:0742-23-1377

◆~11/11 般若寺「白鳳秘仏特別公開」
問合せ:0742-22-6287

◆~11/11 霊山寺秋薔薇と秘仏宝物展
バラ庭園 8:00~17:00 本堂(秘仏宝物展)10:00~16:00
問合せ:0742-45-0081

◆~11/11 信貴山朝護孫子寺
国宝信貴山縁起絵巻~延喜加持の巻~特別公開
問合せ:0745-72-2277

◆~11/12 9:00~16:30 頭塔「史跡頭塔公開」
問合せ:0742-27-9866

◆~11/12 9:00~17:00 法華寺「十一面観音像特別開扉」
◆~11/12 9:00~17:00 法華寺「慈光殿特別公開」
問合せ:0742-33-2261

◆~11/12 9:00~17:00 海龍王寺「十一面観音像特別開扉」
弘法大師筆「隅寺心経」なども特別公開
問合せ:0742-33-2261

◆~11/12 不空院「不空羂索観音坐像」 
問合せ:0742-26-2910

◆~11/15 9:00~16:30 西大寺「愛染明王像特別開扉」
問合せ:0742-45-4700

◆~11/22  法隆寺夢殿救世観音特別開扉
問合せ:0745-75-2555

◆~11/25 榮山寺「本尊 薬師如来特別開扉」
問合せ:0747-24-0065

◆~11/28 現光寺「十一面観音坐像特別公開」
問合せ:0774-76-2256

◆~11/30 9:00~17:00 長岳寺大地獄絵開帳
住職による現代風絵解き説法も随時行なわれます。
問合せ:0743-66-1051

◆~11/30 安倍文殊院秋の寺宝展
一般公開されていない金閣浮御堂の内陣を参拝することができる。
問合せ:0744-43-0002

◆~11/30 おふさ観音「秘宝生き人形 特別公開」
問合せ:0744-22-2212

◆~11/30 薬師寺
玄奘三蔵院伽藍 大唐西域壁画公開
西塔初層内陣釈迦四相像特別公開」「食堂特別公開
問合せ:0742-33-6001

◆~11/30 法隆寺秘宝展 秋
問合せ:0745-75-2555

◆~11/30 不退寺「秋期秘宝特別展」
在原業平画像開扉、伊勢物語公開、古今和歌集、六歌仙の公開
問合わせ:0742-22-5278

◆~11/30 9:00~16:00 大安寺十一面観音像特別開扉
癌封じの本尊として名高いです。
問合せ:0742-61-6312

◆~11/30 9:00~17:00 浄瑠璃寺「秘仏吉祥天女像特別公開」
問合せ: 0774-76-2390

◆~11/30  8:30~17:00  岩船寺「秘宝特別公開」
岩船寺三重塔初層特別開扉は10月11月の毎土日祝日
(雨天・荒天時は塔開扉中止の場合あり)
問合せ:0774-76-3390

◆~12/2 壷阪寺「三重塔・多宝塔」同時開扉
問合せ:0744-52-2016

◆~12/2 岡寺本堂内々陣お扉特別開扉

◆~12/2 室生寺「金堂外陣から特別拝観」
問合せ:0745-93-2003

◆~12/2 9:30~16:00 長谷寺
本尊大観音尊像特別拝観」「秋季特別寺宝展
期間中もみじまつりも開催されています。
問合せ:0744-47-7001

◆~12/9 談山神社秋の社宝特別展
問い合せ:0744-49-0001

◆~12/18 8:30~17:00  壷阪寺「大眼鏡奉納」
問合せ:0744-52-2016

<<11月から特別公開されるものは・・・>>

◆11/1~11/3 法隆寺「上御堂特別開扉」
普段非公開の上御堂(鎌倉時代)を開扉。
中には平安時代の釈迦三尊像(国宝)が安置されています。
問合せ: 0745-75-2555

◆11/1~11/3 吉田寺「多宝塔本尊秘仏大日如来」特別開扉
多宝塔(室町時代)内部の秘仏「大日如来坐像」が公開
問合せ:0745-74-265

◆11/1~11/7 福智院「宝冠の十一面観音立像」
 9:00~16:30(入堂は16:00まで)
問合せ: 0742-22-1358

◆11/1~11/7 9:00~16:00 法輪寺秋季特別展
妙見堂特別公開と秘仏妙見菩薩像ご開帳
問合せ:0745-75-2686

◆11/1~11/10 當麻寺奥院「綴織 當麻曼陀羅 平成本特別開帳」
問合せ:0745-48-2008

◆11/1~11/30 當麻寺中之坊「秋の寺宝展」
問合せ:0745-48-2001

◆11/1~11/30  9:00~16:30 聖林寺秘宝・マンダラ展
秘宝のマンダラ約15点を展示
問合せ:0744-43-0005

◆11/2~11/18 如意輪寺「後醍醐天皇御霊殿御自作像特別開帳」
※11/2・11/4・11/11・11/18「御霊殿華天井特別公開」
申込制で一日10名様限定/拝観料1000円/如意輪寺に問合せ下さい
問合せ:0746-32-3008

◆11/3 9:00~16:00 松尾寺秘仏厄除観音特別開扉
年に一度秘仏の本尊「厄除千手千眼観世音菩薩」を公開

◆11/3 10:00~16:00 霊山寺三重塔特別開扉
普段非公開の三重塔の初層の扉を特別に開扉。
内部壁画を拝観することが出来る一年に一回の機会。
問合せ:0742-45-0081

◆11/3~11/11 帯解寺秘仏秘宝特別開帳
問合せ:0742-61-3861

◆11/3~11/30 金峯山寺「秘仏本尊金剛蔵王大権現特別開帳」
問合せ:0746-32-8371

◆11/3~12/2   9:00~17:00 正暦寺薬師如来倚像
問合せ:0742-62-9569

◆11/4 9:00~16:00 東鳴川観音講「不空羂索観音坐像」
興福寺南円堂が1180年に焼失する以前の不空羂索観音坐像の姿を模したものと考えられる不空羂索観音坐像の特別開帳(毎月第1日曜日)
問合せ:0742-34-5369

◆11/8 浄瑠璃寺「三重塔・薬師如来坐像特別公開」
雨天、荒天時は中止
問合せ:0774-76-2390

◆11/10~11/19    8:00~17:00 櫻本坊「天武天皇御神像特別開帳」
問合せ:0746-32-5011

◆11/15~11/30 當麻寺中之坊 「写仏道場新天井の間 特別公開
◆11/16 當麻寺中之坊「導き観音」特別開帳
問合せ:0745-48-2001

◆11/23~11/27 法起院長谷庚申・秘仏青面金剛像御開帳
問合せ:0744-47-8032

◆11/23~11/30  9:00~16:30 當麻寺西南院本堂特別開帳
問合せ:0745-48-2202
・・・・・・・・・・・・・
そして「秘宝秘仏特別公開」ではないのですが・・・
◆10/30~11/5 「奈良女子大学記念館」一般公開も。

2018年10月27日土曜日

第70回 正倉院展

「第70回 正倉院展」
鑑賞前に「ならら」を通して少し予習をして、今回はご近所さんと一緒に、会期前日の内覧会にお邪魔致しました。
拝見するのを一番楽しみにしていたのが、2種類のパンフレットのメインビジュアルに使用されている「玳瑁螺鈿八角箱たいまいらでんはっかくのはこ」(左)と「平螺鈿背八角鏡へいらでんはいのはっかくきょう」(右)。
どちらも、ため息が出るくらい美しく精緻な技巧に驚くばかりです。
「ならら」にも見開きで紹介されています。
「平螺鈿背八角鏡へいらでんはいのはっかくきょう」では、向き合っているオナガドリの表情が仏頂面で、それが唐代の工芸に見られる特徴だとありました。でも仏頂面のオナガドリを肉眼では確認できず、単眼鏡などがあった方がいいと思いました。
図録↑では、不機嫌そうなオナガドリの顔が確認できます。

この二つのメインビジュアルにばかり目が行きがちですが、会場で一番美しいなぁと、ため息をもらしたのはこちら
「犀角如意さいかくのにょい
如意とは、僧侶が法会の際などに執り、威儀を正すための道具。
掌の部分に犀角を用いた豪華な品で、掌の下方は、草花や蝶、鳥を表した、表は赤色、裏は青色の、花先形の撥鏤ばちるで飾っている。掌の付け根は、鳥や植物を透彫した象牙を被せて装飾している。柄は板状で、金線で6区に劃かくし、赤・青に染めて花卉、蝶、鳥を表した撥鏤の板を交互に貼り付けている。中央には金製の八弁花文を配し、花心には地に彩色を施した水晶を嵌めている。犀角や象牙、水晶や真珠、金など貴重な素材がふんだんに用いられた豪奢な如意で、晴れやかな奈良時代の法会の様をうかがわせる。奈良博HPより引用)
百聞は一見に如かずですね。最後の展示室にありますので、とくとご覧あれ!本当に見事ですよ!

その他のお気に入りは・・・これが結構たくさんあって、今年の正倉院展は美しいものが多くて目が喜ぶのが何より。その眼福を最初から最後までたっぷりと楽しめるのも嬉しかったです。
では、個人的なお気に入りを順不同で羅列していきます。
「沈香木画箱じんこうもくがのはこ
あらゆる技法を駆使した天平工芸の粋と言われるこちらもすごい!
沈香、シタンといった豪華な素材を用い、彩絵、木画、牙彫など各種の技法を駆使して隙間なく装飾されており、献物箱中 屈指の優品として高名である。奈良博HPより引用)
小さなスペースに木画がびっしりあしらわれていて、細部まで豪華に装飾されているので、とても見応えがありました。

「繡線鞋ぬいのせんがい
甲の部分に付いている花形の飾りが愛らしい。

「磁鼓じこ」(写真右側↑)奈良三彩の鼓の胴。意外に大きいです。
鼓に張る皮(写真左側↑)も出陳されていますが、現在、宝庫に伝わるどの鼓とも寸法が合わないそうです。

「銅匙どうのさじ
未使用のまま紐で束ねたもので当初の状態を伝えているのは貴重!

楽舞用のかぶりものの芯材の表裏に貼られた反故紙の一つには、胡人が描かれていて、これはすごい。

飾り金具もたくさん。見ていてアクセサリーにできないかと思ったり。

「摺布屏風袋すりぬののびょうぶぶくろ
摺絵の技法で花食鳥や花葉文様を表した屏風の袋。かなり大きい。

麻布に墨で山水を描いた「山水図」
・・・と挙げていけば、きりがないくらいどれもこれも素晴らしくて、1300年の時の重みを感じさせない、当時の人の美意識や洗練されたデザインセンス。今年も堪能させていただきました。
(ブログ内写真は、正倉院展図録と「ならら」から引用しています)
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正倉院展
会期:10/27(土)~11/12(月)会期中無休
開館時間:9:00~18:00 ※金・土・日・祝日は20:00まで
(入館は閉館の30分前まで)
会場:奈良国立博物館 東新館・西新館
期間中、毎日ボランティアによる見どころ解説が行われます。
ボランティア解説・公開講座・イベント(野点のお茶会
出陳品一覧などの詳細はサイトをご参照下さい。
読売新聞の関連特設サイトはこちら
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正倉院展期間中の「正倉院」外構の公開は
開催中は毎日10:00~16:00まで公開されています。
奈良倶楽部から徒歩5分。普段は平日のみの公開なので、この機会に是非お立ち寄りくださいませ。

2018年10月26日金曜日

1/26・1/27「奈良ちとせ祝ぐ寿ぐまつり」

真冬の平城宮跡で開催されていた「大立山まつり」が来年から
「大立山まつり2019 奈良ちとせ祝ぐ寿ぐまつり」と
名称、会場、内容も新たに一新して開催されることになりました。
本日10/26から、この画像が表紙の まつりの概要を伝える8ページの冊子とチラシが配布され始めました。
近日中に奈良倶楽部も冊子をいただきに行きますが、ただいまは、駅や観光施設、奈良県庁や「ことのまあかり」さんなどで配布中です。
見かけましたら、是非お手に取ってお持ちくださいね。

「大立山まつり2019 奈良ちとせ祝ぐ寿ぐまつり」
日時:2019年1月26日11:00~19:00  1月27日11:00~18:00
会場:平城宮跡歴史公園 朱雀門ひろば
入場無料
FBページ→ / ツイッター→ / Instagram→
SNSで最新情報のチェックもよろしくお願いします。

2018年10月23日火曜日

10/27・10/28「奈良クラフトビール祭り」

正倉院展が始まった最初の週末の10/27(土)・10/28(日)
奈良国立博物館のお向かいにある「氷室神社」境内にて
「奈良クラフトビール祭り」が開催されます!
奈良に縁のある醸造家のクラフトビールが一堂に会するイベント。
出店醸造所を見てみると
曽爾高原ビール ・なら麦酒ならまち醸造所
奈良醸造 ・ゴールデンラビットビール
奥大和ビール ・ボイジャーブルーイング
・カケガワビール ・TWO RABBITS BREWING
・・・と、8軒のうち5軒が奈良の地元ビール!
県外の3軒の醸造所も県内出身者が醸造に関わっているところだそうで、奈良にもこんなにたくさんの醸造所ができていたんですね。
27日28日の両日とも、9:00~ 9:30に奉納神事が行われ、
ビール提供時間は、10:00~16:00です。
そして27日のみ、16:00~17:00に奈良クラフトビールサミット。

秋空の下、奈良で味わう奈良の地元ビール!
ツイッターで発信されているのが旬の情報のようです。
フード情報もこちらにアップされつつありますので、是非チェックしてお出かけくださいませ。

2018年10月22日月曜日

「正倉院展」前売り券について*

奈良倶楽部では、正倉院展にお出かけのお客様用に前売り券を事前に購入しています。今年もすでに、ご予約時にお申し出での分は購入済みですが、会期前々日の10/25に追加申込み分を もう一度 買いに出かけますので、「前売り券を買っておいてほしい」という方は、10/25(木)の朝10時までにご連絡いただけますでしょうか。
電話:090-9253-5387(ショートメールでも可)
メール:ktnaraclub@gmail.com です。宜しくお願いいたします。
::
「正倉院展は混んでいるので、どの時間帯に行けば一番いいですか?」
というお尋ねをよくいただきます。
個人的にお奨め時間帯は「閉館2時間前頃に入館する」です。
ご存知のように、閉館1時間半前からは「オータムレイトチケット」でかなり割安で入館できます。その人混みの30分前に入館して、第一展示室はオータムレイトチケット入場者で一斉に混み合う前に見終える→でももう少しゆっくり鑑賞したい場合は、閉館前にもう一度、第一展示室に戻ってゆっくり観る。・・・というような、夕方の時間帯での鑑賞をお奨めしています。
今週末に迫った「正倉院展」。今年も「ならら」で予習をしながら、天平の至宝に想いを馳せています。
また「あるくん奈良スタンプラリー」にも参加しています。
(宿泊はスタンプ2個!すでにスタンプを押してスタンバイOKです。)
::
正倉院展
会期:10/27(土)~11/12(月)会期中無休
開館時間:9:00~18:00 ※金・土・日・祝日は20:00まで
(入館は閉館の30分前まで)
会場:奈良国立博物館 東新館・西新館
期間中、毎日ボランティアによる見どころ解説が行われます。
ボランティア解説・公開講座・イベント(野点のお茶会
出陳品一覧などの詳細はサイトをご参照下さい。
読売新聞の関連特設サイトはこちら
::
正倉院展期間中の「正倉院」外構の公開は
開催中は毎日10:00~16:00まで公開されています。
奈良倶楽部から徒歩5分。普段は平日のみの公開なので、この機会に是非お立ち寄りくださいませ。

2018年10月21日日曜日

十三夜のお月さまと「月夜のおさんぽ」

10/21 十三夜のお月さま。
夕刻、近くの「工場跡」さんで行われるイベント「月夜のおさんぽ~芭蕉と蕪村と十三夜 ―奏でるお茶会」に向かいながら、大仏池の上に見えるお月様を愛で、振り返れば、まだ夕焼けの名残の西の空。
そして、2時間後。イベント終了後のお月様は冴え冴えと澄みきって、怜悧なほど美しく。いにしえの人達が、中秋の名月の一か月後の、秋深まる季節にお月見を楽しまれたことがよくわかりました。
「工場跡」さんでは、俳人でもある倉橋みどりさんが、「のちの月」にちなんだ芭蕉と蕪村の句を紹介しながら、十三夜の月見についての豆知識などもお話され(中秋の名月は中国で行われていた行事ですが、十三夜の月見は日本独特の風習で、一説には宇多法皇が九月十三夜の月を愛で「無双」と賞したことが始まりと伝えられています。)
工場跡さんの素敵な設えの中、「日+月+星」さんが奏でる透明な音色に心をゆだねて、しっとりとした時間を過ごさせていただきました。
・・・そして、「月よりおにぎり」?
オニギリストAZUMAさん特製の点心や
ラリベルテさんの月夜のマカロンとお薄という美味しい時間もあり
お月見をしていた子供のころの遠い記憶を手繰り寄せては、記憶の中に埋もれていたことなど沸々と思い出しておりました。

倉橋さんが、俳句のいいところとして……
「いい俳句に出会うと、心の中の忘れていた事や意識していなかった事がふっと湧いてくることがある。」と上げておられましたが。
人によっては、それが俳句ではなく、映画だったり音楽だったりアートだったり・・・自分の好きな何かだと思いますが、その何かを通してスイッチが入って、心の中に集積していた小さなものが、ふっと上がってくる。それを大事に振り返り想うことも大切なこととなのでは・・・というようなお話をされていて、大いに同感と思ったのでした。

2018年10月20日土曜日

京終さろん「明治維新と聖林寺の観音様」

10/18 璉珹寺で開催された京終さろん「明治維新と聖林寺の観音様」に参加しました。先月の上司永照師の講座に続いて2度目の参加です。
講師は、聖林寺住職・倉本明佳師。
ご自身が住職になられた経緯や、聖林寺の歴史や沿革などをお話される中で、国宝十一面観音立像が聖林寺へこられた謂れや、ご本尊のお地蔵様がつくられた謂れなどもお伺いすることができました。

聖林寺の創建は古く、藤原氏の氏寺・妙楽寺(現・談山神社)の別院として、奈良時代712年に、藤原鎌足の長子によって建てられました。
ところで、何故、妙楽寺が談山神社となったのか?
それは、明治の廃仏毀釈で、寺ではなく神社として生き残ることを選んだから・・・というお話もお聞きしました。
また、天平の美仏として名高い十一面観音さまはご本尊ではなく、客仏としてお祀りされています。
ご存知のようにこの観音様は、かつて、大神神社の神宮寺として奈良時代に建立された大御輪寺だいごりんじ(現・大直禰子神社おおたたねこじんじゃ別名:若宮社)のご本尊だった観音さまで、やはり神仏分離・廃仏毀釈により、廃寺となる前に大八車で聖林寺に避難されたのです。
よく云われる、和辻哲郎が古寺巡礼に記した「十一面観音像が草むらに打ち捨てられていたのを、通りかかった聖林寺の住職が発見して寺に安置した」という伝承については「そんなことはありません」とご住職は否定されておられました。
ところで、この十一面観音像は本堂ではなく収蔵庫に安置されておられるのですが、この収蔵庫が60年程経って建て替えの時期にきています。
聖林寺ではその費用捻出のために、ご本尊の子安延命地蔵菩薩像の由来を綴った勧進絵本↑をつくったり、ご寄進も広く募っておられます。
寄進については、HPの「聖林寺のお知らせ」より以下転載致します。

現在、聖林寺国宝十一面観音菩薩をお祀りしている収蔵庫は、昭和35年(1960年)に造られた我が国初めてのコンクリートによる国宝のための収蔵庫です。しかし当時は、地震などの対策はなされておらず、自然災害への対策は不十分なものです。昨今、大型の地震が日本列島を襲っていることを考慮しても、早急に免震機能を持った耐震性のある収蔵庫建立が望まれます。収蔵庫建立には莫大な費用を要します。
観音さまを愛する多くの皆様にはこの一大プロジェクトにかかわっていただきたく、お願いを申し上げる所存です。収蔵庫建立のご寄進を受け付けておりますので、よろしくお願い申し上げます。
振込先: 南都銀行 桜井支店 普通160692 宗教法人 聖林寺
または、 郵便振替 01750-5-139449「光」結縁の会

美麗の十一面観音様、子授けの霊験あらたかな大きな石のお地蔵様。
その他にも、秋に開催される「マンダラ展」もお奨めです。
(「マンダラ展」開催期間:11/1~11/30 9:00~16:30)
展観される曼荼羅は
三千仏名会本尊(南北朝時代)・星曼荼羅(江戸時代)・春日宮曼荼羅(室町時代)・春日鹿曼荼羅(南北朝時代)・補陀落山曼荼羅(南北朝時代)・法華経曼荼羅(江戸時代)・金光明最勝王経曼荼羅(江戸時代)・當麻曼荼羅(江戸時代)・胎蔵曼荼羅(室町時代)・金剛界曼荼羅(江戸時代)・十三仏曼荼羅(室町時代)・・・など。
いずれも小品ですが、驚くほど保存よく伝えられており、見る人をして美しい曼荼羅の世界に魅入らせますとのこと。

「マンダラ展」11月ですが、時間を作ってお参りしたくなりました。
紅葉の美しい多武峰・談山神社もすぐそこですから、皆さまも是非どうぞお出かけくださいませ。

そして最後に、聖林寺といえば、境内から北を望む眺めの素晴らしさはまた格別です。
聖林寺を訪れた過去記事( )より写真をアップしますね。
もう一つお知らせ。
奈良倶楽部ご近所の入江泰吉旧居でも、聖林寺住職・倉本明佳師の講座が行われます。12/2(日)14:00~15:00です。
こちらもどうぞお出かけくださいませ。

聖林寺
奈良県桜井市下692 Tel:0744-43-0005
9:00~16:30(年中無休)
拝観料:大人400円・小学生200円
※11月の曼荼羅公開中のみ:大人500円・小学生250円