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2012年3月31日土曜日

大仏殿をぐるっと*早咲き桜便り

今日の午後、つかのまの晴れ間に大仏殿の周りへ
早咲きの桜の様子を見に行ってきました。

大仏殿の南西方面には*




大仏殿の西側には*






大仏殿北西あたりには*




大仏殿北側にも*

一気に咲き出しましたね!
奈良公園、桜シーズンの幕開けです☆

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ちなみに毎年の桜便りの幕開けは・・・昨年2011年は3/23頃。
一昨年2010年は3/20に、2009年は3/24に、2008年も3/24
咲き始めましたの記事を書いていますので
やっぱり今年は一週間くらい遅そうですね。

花の雫*虹の雫

それにしても今日のお天気といったら!
午前中は一向に止まない雨。


散策予定のお客さまに申し訳ないなぁと思いながら
窓ガラスに滴る雨雫とサンキャッチャーの光の粒や
虹の雫に気持ちを癒されたり・・・。
東大寺境内に桜が咲き始めたとお知らせ下さったしをんさんのブログを読んで「早く桜に会いたいけれど今日はもう無理よね」と思ったり。


そんな午後。一瞬の陽光!
「まさかあの天候から晴れるの?」
半信半疑になりながらも、この一瞬を逃してはと
はやる気持ちを抑えながら奈良公園までダッシュ☆



「わー!咲いてる咲いてる〜♫」
今年最初の桜便りが嬉しくって夢中になってシャッターを押し
急いで帰ったら、あっという間に真っ黒い雲に覆われた空から
ヒョウや大粒の雨やとんでもない突風が吹き荒れて
春の嵐のいたずらに翻弄された一日でした。

大仏殿の周りに咲いていた桜のようすは夜遅くにアップしますね。
少々お待ち下さいませ。

春の浄瑠璃寺*


清川妙先生の随筆『兼好さんの遺言』の中に
奈良倶楽部と浄瑠璃寺のピンクの馬酔木の花のことが登場するのですが、今週末に清川先生ファンのリピーターさんが九州からお越し下さいますので、もう咲いている頃かな?と気になって浄瑠璃寺まで出かけてきました。

参道の真っ白い馬酔木の花はたわわに満開。

清川先生の随筆から言葉をお借りすると・・・
連なるあしびの、花ざかりの木々。
つややかな葉かげから、房のように垂れている小さな壷のかたちをした花々。群れて、あふれて咲いているその花群はなむらを、そっと握ってみると、見た目のやわらかさに似ず、なんとなく造花っぽい張りを持つのもおもしろい。そして、ほのかな、つめたい香り。



参道の桜の蕾もほころびかけていて。
あぁ当尾の里にも春が訪れている・・・
私も先生のように、胸はやる思いで三重塔の方に向かいます。

ところが、ピンクの馬酔木の花の様子が今ひとつ芳しくありません。

まだ咲ききっていないのでしょうか・・・。


そして浄瑠璃寺では現在
池の護岸工事や発掘調査など庭園保存修理工事が行われていて
何だかすっきりしているといえばそうなんだけれど
ちょっと風情にかけるような雰囲気でして・・・。

そんなことを思いながらも
水面に本堂が映っているのは今だけの風景かもと写真を撮ったり

九体阿弥陀如来像の堂前にはそれぞれ重厚な板扉。
さすがは国宝、どっしりとした風格を感じさせてくれます。

晩秋の頃には色鮮やかに紅葉していた木々も葉を落とし
今はただその枝ぶりの繊細な造形美を誇るだけ。

2年前の3月に訪れた時
、参道の木蓮の大きな木には
飛び立つ小鳥の群れのような白い花がびっしりと咲いていたけれど

う〜ん、今年は全てのお花の開花が遅すぎるのですね。

浄瑠璃寺の春爛漫は少々期待はずれでしたが
門前のお店でとても美しいものを見せていただけるという
眼福に与ることができました。
さて、そのお話はまた後日・・・(続く)

*浄瑠璃寺の写真は全て3/27に撮影したものです。*

2012年3月30日金曜日

気になる展覧会*

どちらの展覧会も4月7日から始まります。

奈良国立博物館で開催の「解脱上人 貞慶-鎌倉仏教の本流-」
奈良県立美術館で開催の「藤城清治 影絵展」

影絵作家の藤城さんの幻想的な作品を原画で拝見するのは初めてなので
最新作、油彩画、水彩画あわせて200点以上の圧倒的な展示を
とても楽しみにしているところです。

また、解脱上人貞慶さんは今まで馴染みがなかったので
イラストで描かれた解説書でしっかり予習をしています。

なかなか魅力的な人物のようでこちらも展示が楽しみです。
(イラストの写真はクリックで大きくなります)


何より奈良博のサイトで出陳リストを見ましたら
木津川市の海住山寺より五重塔初層内陣扉絵6面(国宝)や
十一面観音立像(重文)などが、また普段は非公開の現光寺からも
十一面観音坐像(重文)がお出ましだし、浄瑠璃寺の吉祥天立像も
期間限定(5/22~5/27)ながらも博物館で拝見できるのですね。

貞慶さんを知ると、笠置寺や海住山寺にも行ってみたくなりますし
これから色々またお出かけの楽しみも増えることでしょう。

さて、こちらは写真美術館手前にある大葉ヤシャブシ(3/6撮影)

写真美術館で開催中の「没後20年 入江泰吉の東大寺」展。
こちらにも先日行って参りました。

「私は東大寺のお導きによって、写真家になれたのだ」と
入江泰吉の写真家人生を決定付けたとも言える東大寺。

展示された写真の数々を見て、ひょっとすると私は
入江さんのおかげで東大寺や奈良大和路の魅力の奥深さを
知り得たのではないだろうかと、ふと思ったのでした。

ちょうど桜が咲き始める時期でしょうか。
奈良への旅のひとときに
美術館や博物館での時間もどうぞお楽しみください。

2012年3月29日木曜日

木蓮と犬と・・・*

春なのにいつまで経っても寒い毎日ですね。
「朝から青空、今日こそはいいお天気♫」と思っていても
突然の春の嵐・・・急に気温が下がったり花粉が飛び散ったり。
あぁ早く桜が咲いて春爛漫、春うららな季節にならないかなぁ。

そんな日々の中で
庭の木蓮の蕾がほんのり膨らんでいるのを見つけました。

そこだけ、ぼんぼりにぽっとあかりが灯ったような。
白い蕾が放つ気高さにいつまでも見蕩れていたのですが


春が足踏みしている毎日なので ほころびそうでいて
昨日も今日も蕾は殻を閉じたまま。



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そして・・・昨日今日とご連泊のお客さまが
「木蓮、咲きましたね!今朝出かけるときはまだ蕾だったのに」
夜になって帰ってこられた時に弾んだ声で教えて下さいました。


待ちに待った春の妖精・・・!
この花びらの中にそっと隠れているのかしら。
そんなメルヘンティックな気持ちになる春の夜。

::

その木蓮の木の下に・・・


ぐったりしているように見えますが・・・

実は気持ちよく微睡んでいるのです。

2ヶ月程前から後ろ足が全く動かなくなってしまって
(やはりあの時動物病院のCageの中で過ごしたのが堪えたようで)
お散歩は私が中腰になって後ろ足を介助して
元気な前足だけでぴょんぴょんとお庭を歩かせているような状態。
上の写真は、中腰の私がちょっと休憩するため手を離したら
ぐたーっと眠ってしまったグー。17歳6ヶ月のご長寿犬です。

::

老犬介護のしんどさをちらっと愚痴ってしまったfacebookに
先日はあたたかいコメントをたくさんいただきました。
グーの病状は安定して(寝たきりで免疫力が低下、膀胱炎を患ってます)
私も睡眠時間確保の闘いをグーと繰り広げておりますが
何とか落としどころを見つけては
今のかけがえのない時間を大切に過ごしております。
励まして下さった皆様、どうもありがとうございました。

2012年3月28日水曜日

A spring flower*

奈良倶楽部の館内に春のお花をいっぱい飾ってみました。

白色のアネモネ*

マゼンタカラーのラナンキュラス*

ユーチャリスと小手鞠*

ピンクとグリーンのラナンキュラス*

庭に咲くクリスマスローズ*

ダイヤモンドリリー*

春とは名のみ。まだまだ春爛漫とはまいりませんが
お花をいっぱい飾って、少しだけ春らしい気分を楽しんでいます。


こちらはいただいたブーケの中の黄色のラナンキュラス。
明るい色に元気をもらっています。
いつも気にかけていただきありがとうね。

2012年3月27日火曜日

4月のお出かけ情報③〜イベントなど

(橿原市観光協会HPより画像リンク)

◇開催中(12/9まで)9:00~17:00「若草山開山」
桜の名所「若草山」これから新緑の季節まで本当に美しいです。
入山料:大人150円
問合せ:0742-22-0375

◇4月〜10月の土日祝日 春日大社「神主が案内する朝のお参り」
朝6:30に一の鳥居集合。所要時間約1時間。参加費無料。
※10月までの期間中、7月は行なわれませんのでご注意下さい。

◇4/2〜4/8 橿原神宮「春の神武祭」 
関連イベント:
4/2~4/7 18:00~ 橿原神宮をライトアップ「光の伝説」
4/7 18:30~「ひだまりの詩」で知られる藤田恵美さん(Le Couple)コンサートや邦楽ライブを開催。
4/8 13:30~ フリーマーケットや古代衣装行列など
問合せ:0744-21-2525

◇4/22 10:00~16:00「アースディ奈良2012」
開催場所:奈良公園登大路園地
問合せ:0742-35-6730

◇4/22 13:00~16:00「きたまち奈良八重桜巡り」
※応募申込みは4/10まで
e-mail :nabekatsu@kitamachi.infoまたはTel:0742-27-9889へ。

◇4/29 9:30~16:00 平群町「へぐり時代祭り」

2012年3月26日月曜日

4月のお出かけ情報②〜秘宝秘仏公開

   (写真は「桜の中の蔵王堂」昨年4/13吉野にて)
<<まず、前月より公開中のものからご案内します>>

◇~4/7 法華寺「十一面観音像特別開扉」
光明皇后の姿を彫り上げたと伝わる平安初期の仏像です。
問合せ:0742-33-2261

◇~4/7 海龍王寺「十一面観音特別開帳」
錐金文様の美しい仏様です。境内の雪柳も見頃です。
問合せ:0742-33-5765

◇~4/8と4/28〜5/8 薬師寺「大宝蔵殿特別開扉」
問合せ:0742-33-6001

◇3/31〜4/15 如意輪寺後醍醐天皇御霊殿特別開帳
※期間中4/7〜4/9「如意輪観世音菩薩特別開帳」

◇〜4/17 中宮寺天寿国曼荼羅繍帳特別公開
※〜3/31まで「紙製・文殊菩薩立像」も特別公開中。

◇〜4/22 室生寺「金堂諸仏特別拝観」
間近に金堂内の諸仏を拝観できます。
問合せ:0745-93-2003

◇3/31〜5/6 壺阪寺秘仏・子島荒神像初公開
壷阪寺に伝わる子島荒神像は、江戸中期に東大寺大仏殿中門内の二天像を再建した大仏師により造立されたものであり、製作されて290年来初めての一般公開となります。
◇~5/20 浄瑠璃寺「吉祥天女像特別開扉 」
吉祥天女像厨子の扉絵も一見の価値ありです。
問合せ:0774-76-2390

◇〜5/20 長谷寺「本尊御影大画軸特別拝観」
日本最大級縦16m46cm。奈良県指定文化財
問合せ:0744-47-7001

◇~5/31 長谷寺「長谷寺大観音特別拝観」
大観音特別拝観、大観音の大画軸(高さ16m)も公開。
問合せ:0744-47-7001

◇〜5/31 不退寺在原業平朝臣画像特別開帳

◇〜6/7 金峯山寺 蔵王堂「秘仏ご本尊特別拝観」
問合せ:0746-32-8371

◇~6/30 法隆寺法隆寺秘宝展(春)
国宝・重文指定される宝物が2300点余りある法隆寺で
通常拝観できない寺宝が春と秋の年2回特別公開されます。
問合せ:0745-75-2555

◇~6/30 薬師寺「玄奘三蔵院伽藍 大唐西域壁画特別公開 」
平山郁夫画伯の大唐西域壁画の公開です。
問合せ:0742-33-6001

<<今月から始まる特別公開>>
◇4/1〜4/30 龍泉寺「秘仏木造如来坐像特別公開」
問合せ:0746-42-0555

◇4/1~5/20 當麻寺中之坊中将姫展
中将姫に関する宝物を一堂に展示。
また當麻曼荼羅鎌倉本もご開帳。
問合せ:0745-48-2001

◇4/1〜5/31 西大寺聚宝館 特別開館
問合せ:0742-45-4700

◇4/1〜6/9 法華寺国史跡名勝庭園特別公開
問合せ:0742-33-2261

◇4/3〜来年1/14 東大寺ミュージアム「不空羂索観音立像 宝冠

◇4/6〜4/8 10:00~20:00 東大寺「本坊襖絵特別公開」
聖武天皇、光明皇后の御影並びに襖絵が本坊大広間で特別公開。
あわせて天皇殿も特別拝観できますが
持仏堂は柱等の剥落が激しいため外観のみの拝観となります。
問合せ:0742-22-5521

◇4/7〜4/16 櫻本坊釈迦如来坐像特別開扉

◇4/7〜5/6 橘寺「聖倉院での伝・日羅立像特別公開

◇4/11〜5/18 法隆寺「夢殿秘仏救世観音特別開扉 」
問合せ:0745-75-2555

◇4/12 東大寺「公慶堂特別開扉」 
拝観時間:法要終了後〜16:00
問合せ:0742-22-5521

◇4/15 法輪寺妙見菩薩立像特別開帳
問合せ:0745-75-2686

◇4/17~4/18 おふさ観音「本尊十一面観音像特別開帳」
問合せ:0744-22-2212

◇4/18~5/8 正暦寺宝物殿瑠璃殿と秘仏公開
問合せ:0742-62-9569

◇4/20〜5/20 石光寺日本最古の弥勒石仏特別公開
問合せ:0745-48-2031

◇4/21 大安寺弘法大師 御遺髪特別公開
弘法大師正御影供にあわせて、大師の御遺髪を
一日限りで特別公開(無料)
問合せ:0742-61-6312

◇4/25〜5/27 榮山寺本堂の薬師如来坐像特別開帳

◇4/28~5/6 興福寺北円堂 春の特別開扉
問合せ:0742-22-7755

◇4/28〜5/6 頭塔特別公開 

◇4/29〜5/5 安倍文殊院弁財天と秘仏十二天特別開帳
金閣浮御堂の内陣拝観もできます。
問合せ:0744-43-0002

◇4/29〜5/6 宝山寺獅子閣特別公開
問合せ:0743-73-2006

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特別公開される日付順に記載しています。
特別公開の時間や拝観料、寺社の場所などは各サイトでお調べ下さい。
印はブログ内の関連過去記事です。

2012年3月25日日曜日

4月のお出かけ情報①〜寺社伝統行事

◇3/30~4/5 薬師寺の修二会「花会式」0742-33-6001
※4/5 20:30〜「花会式」結願を飾る「鬼追い式」
(2008年の「鬼追い式」のブログ内記事はこちら

◇4/1~4/7 14:00~(4/1は10:00~)
法華寺「ひな会式」0742-33-2261
本尊十一面観音像の前に55体の善財童子像を祀って行なわれる
春の法要。天平時代から途絶えることなく続けられている。
(2009年の「ひな会式」のブログ内記事はこちら


◇4/1 13:30~大和神社「ちゃんちゃん祭」0743-66-0044
菜の花の咲く大和路を、神輿2基を担いだ総勢250名が
約2km離れたお旅所まで練り歩く。

◇4/1 9:00~14:00頃 宝山寺「大護摩会式」0743-73-2006

◇4/1 10:00~16:00 信貴山千手院「銭亀祭り」0745-72-4481

◇4/1 13:00~14:30 鴨都波神社「御田植祭」0745-62-2176

◇4/1 10:00~ 法起寺「お会式」0745-75-5559

◇4/1 14:00〜 甘樫坐神社「盟神深湯」0744-54-5600
允恭天皇の時代、湯の中に手を入れて火傷をするかしないかで
証言の真偽をはかる古代の裁判を盟神深湯といった。湯起請の神。

◇4/3 13:00~14:00 吉野水分神社「御田植祭」0746-32-3012

◇4/3 龍田大社「滝祭」0745-73-1138

◇4/4 11:00〜 龍田神社「四季祭」0745-75-3163

◇4/5 10:00~ 水谷神社「鎮花式」0742-22-7788
春日大社の摂社 水谷神社の例祭。
鎌倉時代から始められたと伝えられている。
13:00より大蔵流の狂言が奉納されます。

◇4/7~4/8 9:00~15:30 西大寺「大茶盛式」0742-45-4700

◇4/8  「仏生会」お釈迦さまの生誕を祝う法要。
県内各寺院 東大寺興福寺法隆寺などリンク先を参照下さい。

◇4/8 13:30〜 白毫寺「一切経法要」0742-26-3392
鎌倉時代に中国より伝わった一切経を転読した故事に始まり、現在は法要が営まれる。春の訪れを告げる行事として伝承歌にもうたわれた。
「寒さの果ても彼岸まで、まだあるわいな一切経」

◇4/8  新薬師寺「修二会」0742-22-3736
お松明は19:00より11本奉納される。
1000年の伝統を持つ行事。
本尊薬師如来に滅罪、厄除けを祈願。

◇4/8~4/10 大神神社「春の大神祭」0744-42-6633
2000年来の伝統を誇る「卯の日の神事」と呼ばれる祭典。

◇4/10~4/12 金峯山寺 蔵王堂「花供会式」0746-32-8371
1000年の歴史を持つ伝統的法要。
4/10 13:00~「千本づき」では臼に入れた米を
伊勢音頭に合わせて大勢の人で撞き上げる。
4/11・4/12 10:00~「大名行列」「花供会式」

◇4/13 9:00〜  弘仁寺「虚空蔵(十三参り)」0742-62-9303
14:00より本堂前で護摩焚きが行われる。

◇4/15 11:00~12:00 石上神宮 「春季大祭」0743-62-0900

◇4/15 11:00〜 多神社「れんぞ」0744-33-2155
15:30〜餅まき

◇4/17 13:00〜 興福寺「放生会」0742-22-7755

◇4/18 10:00~ 正暦寺「薬師会式」0742-62-9569
13:00~柴燈大護摩供養 13:30~火渡り

◇4/18 15:00〜 海龍王寺「四海安穏法要」0742-33-5765

◇4/18 10:30~ 大神神社「鎮花祭はなしずめまつり
本社と摂社狭井神社の両社で行われます。
「大宝令」(701)に国家の大祭として毎年必ず行うように定められ
国民の無病息災を祈願したことが記されています。
別名「くすりまつり」とも言われています。

◇4/19 11:00~ 林神社「饅頭祭」0742-22-0612
日本で初めて饅頭を作ったという林浄因の命日に、
漢国神社境内の林りん神社で行われる法要。
全国の饅頭製造業者からの銘菓が供えられ
午後からはお抹茶のふるまいもあり。

◇4/21 10:00~ 室生寺「正御影供」0745-93-2003

◇4/21 14:00〜 長岳寺「釜の口れんぞ」0743-66-1051
犬鳴山妙泉講の修験者により大柴灯護摩が営われ
行者問答、法弓作法、法斧作法などが本式に行われます。
雄渾な噴煙と炎が境内の上空に立ち上る様は圧巻です。

◇4/21 大安寺「弘法大師正御影供」0742-61-6312
13:00~法要 14:00~護摩

◇4/22 10:00~賣太神社「古事記撰上1300年奉祝祭」
※4/22が雨天の場合は4/30に振替え。
問合せ:0743-52-4669

◇4/24 14:00〜 帯解寺「小野小町忌法要」0742-61-3861

◇4/25 13:30〜 般若寺「文殊会」0742-22-6287

◇4/25 14:30~16:00 興福寺東金堂「文殊会」0742-22-7755

◇4/29 11:00~12:00 談山神社「春の蹴鞠祭」0744-49-0001 

2012年3月24日土曜日

早春の佐紀路を歩く

平城宮跡北側に緩やかに広がる平城山ならやま丘陵。
この丘陵地帯の西半分に位置する佐紀路を歩いてみました。

佐紀には4c末〜5C前半の大古墳が密集していて
「佐紀楯列さきたたなみ古墳群」を形成しています。
東よりウワナベ、コナベ古墳、そして磐之媛皇后陵と続きますが
こちらは今までに何度も自転車で通り抜けているので
今回は平城へいぜい天皇陵から歩きました。↓

住宅街の中にこんもりと茂る小高い丘がご陵です。
振り返れば平城宮跡大極殿、遠く西には生駒山が見えます。


一条通りの一筋北の通りを一路西へ。
歌姫街道を横切り佐紀の集落を西へ進むと左手に佐紀幼稚園。
その幼稚園の向かい(北側)は佐紀神社なのですが
まず幼稚園の南側に回ってみると
江戸時代の高僧・御持院隆光のお墓があります。
(隆光大僧正は大和の社寺修復に尽くし、特に大仏殿再建にあたり公慶上人を助け、五代将軍綱吉や母桂昌院に援助を勧めた人として知られています。)


佐紀幼稚園の北側にある佐紀神社
小さな神社ですが境内の雰囲気は格式高いです。

前の池を挟んで西側にもう一つ佐紀神社が建っています。
こちらは江戸時代に分院されたのだそうです。↓


佐紀神社を後に、もう一つ八幡神社を過ぎると
とても大きな御陵が見えます。
これが垂仁天皇皇后日葉酢媛命陵。↓




日葉酢媛命陵の西には成務天皇陵。↓(下の写真3枚)





日葉酢媛命陵と成務天皇陵あたり一帯は
散策するのにとても気持ち良さそうな雰囲気のあるところです。


成務天皇陵から西に出て

車の往来激しい道に。
ここから孝謙天皇陵を遠望しておきます。↓


その後、平城駅目指して歩いて
踏み切り渡って、左に折れて

八幡神社↓を通って

神功皇后陵まで

この坂道を上って

辿り着きます。
仲哀天皇の皇后、神功皇后陵はすごく大きい。↓

御陵正面を見ながら進んで行くと
先程の踏切の右側の道に出ます。



この界隈、面白そうな建物があって
あっちの道こっちの道と行きつ戻りつ探検気分でウロウロしました。


成務天皇陵(右手・西側)と日葉酢媛命陵(左手・東側)の間の道。
たくさんの人がウォーキングを楽しんでらっしゃいます。



日葉酢媛命陵の南側を北東に歩いて行くと↑
瓢箪山古墳に出ます。↓

瓢箪山古墳は墳丘へ登れるのですね。
緩やかな墳丘に登って、前方後円墳の大きさを実感しました。


さて、瓢箪山古墳を真っ直ぐ東へ住宅街の中を抜けて行くと
池の中からミラーが出ている「ハジカミ池」に出ます。

ハジカミ池を南に少し戻って東の方を見ると

向こうに見えるのが仁徳天皇の皇后・磐之媛命陵。↑
(磐之媛命陵やその南東に位置するウワナベ・コナベ古墳を
以前、自転車で走ったときのブログ記事はこちらこちらです。)

この後「ミアズブレッド」さんに寄り道してサンドイッチをゲット♫


そして大好きな風景、水上池を見ながら



車を停めていた平城宮跡へ戻ってきました。
ゆっくり歩いて往復3時間弱のコースです。



最後に車を移動して平城宮跡資料館へも行ってきました。
その日2/22のブログはこちらです。
(ブログアップが一ヶ月以上も経ってしまいました^^)

奈良倶楽部から佐保路を通って佐紀路へと歩かれてもいいし
私の場合は平城宮跡に車を停めていたので往復しましたが
近鉄西大寺駅や平城駅を始点に歩かれてもいいと思います。

今回はパスをした「佐保路」についても
いずれゆっくり歩いてレポしたいと思っています。