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2016年7月31日日曜日

あっという間の7月でした*

月々の終わりになると、時の過ぎゆく流れの早さに毎回驚くばかり。
先月もしかり、今月もしかり。
何事もなく過ごせたことに感謝しながらも、与えられた時間をぼーっと過ごしていることへの少々の焦りや開き直りもあり。そんなこんなで年を重ねていくのかなと思いながら、ブログにアップしていない写真がたまってきています。
7月になってから歩いた朝のお散歩風景写真、とりとめもなくまとめてですがアップしておきます。
毎年ちょっと早い目に色づく裏参道の楓さん。今年は随分早くなーい?
 二月堂鬼子母神さんの前の柘榴の実。思わずくすっとなりました。
早朝5時45分の奈良の空。見ているだけで清々しい!
鐘楼の水平材の先端に施された「大仏様繰型だいぶつようくりがた」、よーく見たら南側西向きのが、彫刻がすり減り丸みを帯びていますね。
いつも通りながらも、自分の中で新発見でした。
いつものことですが、猫段から見る鴟尾の金色の輝きが綺麗!
指図堂北側の百日紅。
昨年、お客様に教えていただいた、戒壇院北側の竹林に咲く姥百合。
今年も確認できました!


大仏池北西の角は、My「御蓋山遥拝所」(笑)
そして、こちらも昨年お客様に教えていただいた臭木↑とナツフジ↓
ナツフジの花は正倉院の北側の塀沿いに。

同じく北側の塀沿いには・・・・名前の知らない植物も。
(またまたご存じでしたら教えて下さいませ。)
早速のメールあり、「オニドコロ」ではないかと教えていただきました。

昨日の「奈良ひとまち大学」での授業で、奈良の朝の美しさを映像でご案内したのでしたが、そのためもあって、7月は私も朝のお散歩を何度も楽しんだのでした。

2016年7月30日土曜日

「奈良ひとまち大学」の授業が無事終了~♪

緊張でドキドキの初めての「先生」役を何とか無事に終えることができました。
「頑張ってねー」とエールを送って下さっていた皆さま、どうもありがとうございました。
授業中も終了してからも写真を撮る余裕もなかったので、「奈良ひとまち大学」スタッフさんのツィートから写真をお借りして、気になる授業の様子をサラリと・・・。(「ひちまち大学」さんのツイート内容はこちら→
受付開始1時間前にスタッフの皆さんが到着。
幟を立てたり、プロジェクターの機材をセッティングしたりと着々と準備を進めていかれます。私もその間に、授業の最後に召し上がっていただく奈良倶楽部の朝食のコンパクト版の準備に入ります。
機材などのセッティング上、会場もそれほど広くないので、定員10名様となりました。今回の授業ではたくさんの方にご応募いただいたようで、本当にありがとうございました。
申込みに当選された方々は30代40代の女性の方ばかり。
最初にお一人ずつ簡単な自己紹介をして、志望動機などもお聞きしましたら、こちらも皆さんも少し緊張がほぐれていきました。
奈良市内在住の方が多かったのですが、奈良が好きでだったり結婚でだったりで、この数年の間に奈良に越してきた方が多かったという偶然も。
「愛する奈良で、おもてなし ~ようこそ、小さなホテルへ~」というタイトルで、開業の動機や、何故奈良で開業したのかとか、おもてなしやクレームの中で学んできたこと、奈良倶楽部の目指すものや大切にしていきたいことなどをお話させていただきました。
後半は、写真と地図を見ながら、お奨めの朝のお散歩コースをご案内。
40枚ほどの写真で、朝の光や清々しい空気、空の色、四季折々の楽しみ方などをご紹介しました。
映像を見ながらのエアー散策の後は朝食を召し上がっていただきます。
ちょっと準備の間に皆さんには奈良倶楽部の館内見学を。
最後は、和気藹々と楽しいお食事タイム。
質問コーナーではたくさんお尋ねもあり、参加された皆さんと有意義な時間を共有させていただきました。
今回の授業をいい機会に、奈良の朝の美しさ、朝のお散歩の清々しさを、もっと多くの方にお伝えしていければと思いました。
ご参加いただいた皆様、「ひとまち大学」スタッフの皆さま、本日はどうもありがとうございました。

2016年7月29日金曜日

8月のお出かけ情報③~寺社伝統行事:後半

8月後半の奈良の寺社伝統行事をご案内します。

◇8/16 10:00~15:00 売太神社「阿礼祭」
全国の童話作家や多くの人々に「話の神」として信仰される稗田阿礼。
「稗田舞」をはじめ、子供達による「阿礼様音頭」の奉納。
問合せ:0743-52-4669

◇8/17 15:00~  丹生川上神社「献燈祭」
問合せ:0746-42-0032

◇8/18 19:30~22:00 薬師堂「念仏踊り」
県指定無形民俗文化財。薬師堂中央に大太鼓を据え、
太鼓とともに鉦と木魚を持った2人が踊り回ります。
問合せ:0746-42-0498(東吉野村木津川区長)

◇8/22 霊山寺「地蔵盆法会」
15:00~法要/19:00~盆踊り/20:00~花火大会
問合せ:0742-45-0081

◇8/23・8/24 17:00~21:00 元興寺「地蔵会万灯供養」  
無数のお地蔵さんの前にゆらめく蝋燭の灯りが幽玄の世界のよう。
8/23・8/24の夜は拝観無料です。
問合せ:0742-23-1377
ブログ内過去記事はこちらです。


◇8/23・8/24 矢田寺地蔵会式
問合せ: 0743-53-1522

◇8/23・8/24 唐招提寺「地蔵盆」
弘法大師の作と伝わる秘仏、重要文化財・地蔵菩薩立像を奉り
地蔵堂堂内を特別公開してます。
ブログ内過去記事はこちらです。
問合せ:0742-33-7900

◇8/23・8/24 宝山寺地蔵盆会
8/23(9:00~10:00)門内地蔵盆会
地蔵社において地蔵盆の法要が行われます。
8/24(14:00~16:00) 奥の院地蔵盆会
多宝塔前にて奥の院参道の地蔵尊の盆法要が行われます。
問合せ:0743-73-2006

◇8/24 13:30~15:00 聖林寺「本尊地蔵菩薩会式」
問合せ: 0744-43-0005

◇8/25 西大寺興正菩薩忌
午後から参拝者に講話を行い、夕方から奥の院の興正菩薩五輪塔に
数千の灯明を灯して法要が行なわれます。
問合せ:0742-45-4700

まだまだ暑い日が続きますが、奈良へのお出かけの参考にどうぞ++

2016年7月28日木曜日

8月のお出かけ情報②~寺社伝統行事:前半

8月は寺社の伝統行事や年中行事、お盆の行事も多く
前半・後半に分けてご案内いたします。
まずは8月前半、お盆までの行事をどうぞ。

また下段に、興福寺と東大寺の夜間拝観についてご案内しています。

◇8/1~8/15 9:00~16:00 大安寺「盂蘭盆精霊会」
期間中、諸大寺の高僧や著名人の染筆の灯篭を掲げ
お盆施餓鬼供養会を行います。
問合せ:0742-61-6312

◇8/1~8/7 5:30~ 矢田寺「舎利会」
問合せ:0743-53-1531

◇8/2~8/3 天川村「洞川行者祭り」
大峯山開祖の役行者が冤罪で島流しになり、後に無罪となって
大峯山に戻った時、熱狂的に村民が出迎えた様子を表したお祭り。
ひょっとこ踊り、鬼踊り行列などがある大峰山随一の奇祭。
問合せ:0747-64-0333(大峰山洞川温泉観光協会)

◇8/4 8:30~ 西大寺「本願称徳天皇御忌」愛染堂にて
西大寺本願称徳女帝の忌日法要。
問合せ:0742-45-4700

◇8/4 杉箸神社「祭典」
杉箸神社は、箸の神様として知られるシラハシの翁が祀られ、日本でも珍しい箸をご神体とする神社です。昭和25年以来毎年行われているこの祭典では、割箸への感謝と杉箸業界の発展を祈願し、祝詞奏上のあと玉串が奉納されます。
問合せ: 0747-52-0001

◇8/5~8/7 6:00~ 薬師寺「暁天講座」
問合せ:0742-33-6001

◇8/7 7:30~9:30 東大寺「大仏様お身拭い」   
東大寺大仏殿にて、年に一度の大仏さまのお身拭い。
お身拭い終了後は大仏殿の消防設備の放水訓練などが行われます。
問合せ:0742-22-5511
ブログ内過去記事はこちら 


◇8/7 14:00~ 大神神社「七夕祭」
拝殿にて、学業の向上・技芸の上達と諸願成就を祈願する。
子供達が参加しやすいよう、月遅れで8/7に行われている。
問合せ:0744-42-6633

◇8/7 19:00~ 大和神社  「戦艦大和みたま祭」
問合せ:0743-66-0044

◇8/7 9:00~ 千光寺「滝祭り火渡り修業」
お滝行と火渡りを参拝者が参加できる。
問合せ:0745-45-0652

◇8/7 11:00~  金峯山寺「本地堂供養会」
蔵王権現本地堂に於いて、蔵王権現の本地仏釈迦如来、千手観世音菩薩、弥勒菩薩の三尊を供養する法会。
拝観料等:境内無料 参拝無料
問合せ:0746-32-8371

◇8/9 終日 東大寺二月堂「およく」 
この日に二月堂に参詣すると46000回功徳があるといわれています。
問合せ:0742-22-5511
ブログ内過去記事はこちら 2013年 2014年  2015年

◇8/9 天河大辨財天社「七夕祭」
毎年旧暦7月7日に開催される七夕祭。
14:00 七夕神事
15:00 萬霊供養祭(大銀杏横の七夕会場において)
18:30 七夕供養燈花献灯
問合せ:0747-63-0558

◇8/13~8/15 薬師寺「盂蘭盆会」
問合せ:0742-33-6001

◇8/13~8/15 「十津川の大踊り」
小原の大踊りは8/13 19:30~23:30
武蔵の大踊りは8/14 19:30~24:00
西川の大踊りは8/15 20:00~24:00
問合せ:0746-62-0067(十津川村教育委員会)
国の無形民俗文化財に指定されています。

◇8/14 17:30~ 談山神社献燈祭
拝殿の吊灯篭と境内の石灯篭に献灯し、祖霊をおなぐさめする祭。
問合せ:0744-49-0001

◇8/14 8/15 19:00~21:30 春日大社「中元万燈籠」 
境内の3000に及ぶ燈籠は、800年の昔より貴族や武士を始め広く一般国民より奉納されたもの。廻廊沿いの釣灯籠の灯影には幻想の世界が現れ、参拝者で賑わいます。
問合せ:0742-22-7788

◇8/15 19:00~22:00 東大寺「万灯供養会」  
大仏殿の観相窓が開けられ大仏様のお顔が灯に照らされ浮かび上がる。
※2011年から灯籠・祈願のお申し込みをされていない方の入堂は有料(通常通り)になっています。
問合せ:0742-22-5511 
ブログ内過去記事はこちら2013年  2014年 2015年


◇8/15 20:00 点火 「高円山 大文字送り火」 
奈良の「大」の字は日本最大級の大きさ!
「一」の部分が109m、「ノ」の部分が164mです。

2009年6月に大文字の火床まで登ったブログ内記事はこちら
問合せ:0742-22-5200

◇8/15 「ほうらんや火祭
橿原市内 春日神社(12:30頃)と八幡神社(15:00頃)にて。
松明を持って境内を暴れ回り、疫病封じと五穀豊穣を願う
約300年続く伝統ある夏の火祭り。
問合せ:橿原市観光課(0744-22-4001)

◇8/15 10:30〜 法隆寺西室「夏安居結願法要・求道会」
夏安居最終日 結願法要と法話
問合せ: 0745-75-2555

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**夜間拝観についてのお知らせ**
<東大寺>大仏殿
8/13・8/14の19:00~21:00は自由参拝(拝観無料)
8/15の19:00~22:00は「万灯供養会」(拝観料500円)
<興福寺>東金堂/国宝館
8/5〜8/14の期間20:30まで拝観できます。(有料)
8/19・8/20・8/26~8/29は国宝館のみ19:00まで拝観可(有料)
入館受付けは閉館15分前までです。

真夏の奈良はたっぷり暑いのですが、お寺の伽藍の中はひんやりして
奈良公園の木々の葉陰を吹き抜ける風は涼やかです。
夏こそ奈良へ!どうぞお越し下さいませ☆

2016年7月27日水曜日

8月のお出かけ情報①~秘宝秘仏公開

夏場の秘宝秘仏特別公開の数はぐんと少なくなりますが
お盆の行事も含めて寺社の伝統行事や灯りのイベントなど、
夏の奈良旅行の思い出を彩る行事はたくさん開催されます。
どうぞ夏の奈良旅をご堪能くださいませ。

<<開催中のもの>>
◇〜8/16 喜光寺「宇賀神特別開帳」
問合せ:0742-45-4630

◇〜8/31 おふさ観音秘宝生き人形
問合せ:0744-22-221

◇〜8/31 安倍文殊院「金閣浮御堂 夏の寺宝展」
問合せ:0744-43-0002

◇〜11/30 9:00~16:00 松尾寺「日本唯一の舎人親王像公開」
問合せ:0743-53-5023

<<今月から始まる特別公開>>
◇8/1~8/12 9:00~15:00 五劫院「五劫思惟阿弥陀仏」
通常は要予約での拝観ですが、この期間は予約無しで拝観できます。
五劫院は奈良倶楽部の2軒お隣ですので
ご宿泊のお客さまはこの機会に是非どうぞご拝観下さい。(志納)
※2010年の秋に東京国立博物館で開催された「東大寺展」に出陳された「五劫思惟阿弥陀仏」。お寺から東博へ出発された時のブログ内記事はこちら

◇8/1・8/7・8/14・8/21・8/28 9:00~16:00
宝山寺「獅子閣特別公開」
問合せ: 0743-73-2006

◇8/6 
極楽寺「広島大仏・本尊阿弥陀如来坐像」特別公開
問合せ:0743-57-2231

◇8/7 応現寺東鳴川観音講「木造不空羂索観音坐像」特別開帳

◇8/6~8/7 9:00~15:00 室生寺慶雲殿「曝涼展」
一年に一度、立秋の日に室生寺では絵画を虫干しされます。
慶雲殿にて一般公開される絵画の中には胎蔵界・金剛界の両曼荼羅も。
問合せ:0745-93-2003

◇8/8 浄瑠璃寺「三重塔・薬師如来坐像特別公開」
※雨天、荒天時は中止 
問合せ:0774-76-2390 

◇8/16 當麻寺中之坊「導き観音ご開帳」
問合せ:0745-48-2001

◇8/23・8/24 9:00~16:00 唐招提寺「地蔵堂」
弘法大師の作と伝わる秘仏、地蔵菩薩立像(重文)を特別公開。
問合せ:0742-33-7900

◇8/26~10/10 9:00~16:00「興福寺五重塔・三重塔初層同時公開
問合せ:0742-22-7755

2016年7月26日火曜日

奈良国立博物館で「忍性」展 始まる*

奈良博で開催中の、生誕800年記念特別展「忍性―救済に捧げた生涯―」へ行ってきました。
奈良生まれの名僧、忍性。
鎌倉時代、西大寺の叡尊を師として律宗の興隆に努め、戒律の復興と弱者救済に奔走しました。その生誕800年を記念し、ゆかりの寺院の名宝・文化財を一堂に集め、その偉業を偲んだ展覧会。

「忍性」さんは「叡尊上人」とほぼセットで、お名前だけはよく耳にしていました。でも、奈良倶楽部のご近所にある「北山十八間戸」を建てた、救済に尽くした方くらいの認識で、実はあまりよく知らなかったのです。
奈良博HPによると・・・
良観房忍性りょうかんぼうにんしょうは、建保5年(1217)に大和国城下郡屏風里(現在の奈良県磯城郡三宅町)で生まれました。早くに亡くした母の願いをうけて僧侶となり、西大寺の叡尊えいそんを師として、真言密教や戒律受持の教えを授かり、貧者や病人の救済にも身命を惜しまぬ努力をしました。特にハンセン病患者を毎日背負って町に通ったという話(『元亨釈書』等)には、慈悲深く意志の強い忍性の人柄がうかがえます。
後半生は活動の拠点を鎌倉に移し、より大規模に戒律復興と社会事業を展開しました。人々の救済に努めた忍性に、後醍醐天皇は「菩薩」号を追贈されました。
来年2017年は忍性の生誕800年にあたります。本展では忍性ゆかりの寺院に伝わる名宝や文化財を一堂に集め、奈良生まれの名僧の熱い人生とその偉業を偲びます。

ということで、よく知らなくても、奈良博の展覧会にあげられると、非常に詳しくわかりやすく、それも圧倒的なボリュームと濃い内容と高いレベルで(←奈良博べた褒めですが)自分の中に入ってくるので、これも楽しみに、たっぷりの時間の余裕をもって、展覧会場に臨んだのでした。

そして、もちろん今回も大満足の充実した展覧会でした。
不覚にも、会場で上映されている忍性さんを紹介する子ども向けアニメにうるっとしたくらい・・・まさか自分が奈良博の中で涙するとは思っていなかったですが。

「すべては、母からはじまった。」
このキャッチコピーの意味も心にすとんと落ちました。
「金剛仏子叡尊感身学正記」によると・・・
忍性は信心深かった母の願いで僧の姿となり、母亡き後、最初は故郷の近くの額安寺で修行に励み、母の供養のために文殊供養を遂げようとしていた。
西大寺中興の祖・叡尊に出会い、出家をしてその功徳を母に送ればいいと勧められるも、はっきりした答えをせずに帰っていき、翌春に、非人宿で文殊供養をした後に出家をした・・・など、若き日の忍性の姿が叡尊の自叙伝に記されています。
その他に、忍性は自分自身が学問の器ではないと考え、興法利生に励んでいたが、他の僧侶から律などに関する質問を受け、それに自分が答えられたことから、西大寺の修学に意味があったと気付いた。・・・などが書かれていて、どちらかというと、学問に苦手意識があったことも、謙虚な人となりをつくっているのではと感じました。
良観房(忍性)は慈悲が過ぎたという評価もあったそうです。

さて、忍性の心の背景にも目を配られた展覧会ですが
忍性ゆかりの寺院に伝わる名宝や文化財が一堂に展示されていて、これがまた大変素晴らしいのです!!
チラシから写真をいただいて少しご紹介します。

忍性が鑑真和上の生涯を鎌倉の絵師に描かせた「東征伝絵巻」(唐招提寺蔵)は、全5巻を前期後期に分けて全場面が公開されています!(鑑真和上への思慕が伝わりますね)


国宝「鉄宝塔」(西大寺所蔵)と
重文「金銅火焔宝珠形舎利容器」(海龍王寺所蔵)↑

展示期間が7/26~8/11ですが、般若寺「文殊菩薩騎獅像」↓
関東の寺院からも素晴らしい御像が出陳されています。
茨城・観音寺「如意輪観音菩薩坐像」↑(左上)


美しく流れる波状の模様の衣などが特徴の清凉寺式の「釈迦如来立像」
鎌倉・極楽寺(左)/茨城・福泉寺(右)↑

極楽寺本尊・釈迦如来立像に随侍する、重文「十大弟子立像」↑
「文殊菩薩坐像」極楽寺↑
忍性の骨を納めた骨蔵器3点
左:奈良・竹林寺/中:鎌倉・極楽寺/右:奈良・額安寺
87歳の生涯を閉じた忍性の遺骨は、若年の思い出の額安寺、行基菩薩ゆかりの竹林寺、そして晩年を過ごした極楽寺に三分され埋葬されます。忍性の分身である三つの骨蔵器が一か所に揃うのは史上初です。

その他に、かつて額安寺所蔵だった「文殊菩薩坐像」や「虚空蔵菩薩坐像」もいらっしゃって、数年前に額安寺にて拝観させていただいたことがあったので、何とも懐かしい気持ちでした。
(額安寺のブログ内過去記事はこちら→ 
また、奈良時代の「額田寺伽藍並条里図」(国宝)も眼福でした。

忍性さんの生涯がよくわかり、その偉業に触れ、心も洗われるような展覧会でした。お奨めです!

博物館からの帰りに「北山十八間戸」にも寄ってみました。
奈良倶楽部から般若寺の方へ徒歩10分のところにあります。

::
生誕800年記念特別展「忍性―救済に捧げた生涯―」
会期:2016年7/23~9/19
会場:奈良国立博物館 東新館・西新館
休館日:毎週月曜日 ※ただし8/8・8/15・9/19は開館
開館時間:9:30~18:00
※毎週金曜日と8/6~8/15は19時まで開館
※入館は閉館の30分前まで
※7/30・7/31は子ども無料日(中学生以下は無料/同伴者は団体料金で)


最後におまけの画像>>
奈良博の池で行水中の鹿たち。
何やら相談して、足並みそろえて進んで行くも、途中で三方向へと。
何を相談して行動しているのかなぁと気になりました。

2016年7月25日月曜日

交友録*交流録

奈良倶楽部がちょこっと関わっていることや、お客様との交流録です。
まず「ひらた中央病院を支援するプロジェクトin 奈良」を立ち上げた菅原さんより、ご報告のメールが届きました。

ひらた中央病院に支援金をお届けしました。
アポ無しで訪ねたにも拘わらず、丁寧に応対してくださいました。
これには 奈良倶楽部さんのお力がありました。
Facebookにあげてくださった、6月の食事会を病院の総務の方や理事長が見ておられて、覚えていらっしゃったのです。
おかげで検査機器の見学も可能でした。
病院のホームページに寄付団体名が載ってます。ご覧になってください。

ブログの記事を投稿してから、いつもフェイスブックページに「ブログ更新しました」と載せているのですが、これをご覧くださったようで、アポなし訪問がスムーズにいってよかったです。嬉しいですね。
ちなみに、寄付団体名が載っているページはこちらです→

飯田むつみさんの「茶がゆを食す会」と奈良倶楽部の「宮沢賢治朗読会」の名前で掲載されていて(主宰してくださっているのは菅原さんなのにと)恐縮しています・・・。でも縁の下の力持ちとして、今後もできるだけサポートしていければと思っています。

もう一つは、お客様との交流録。
毎度お馴染み「時空を超えて」のコラージュ写真・・・。
2010年6月にご宿泊いただいたお客様が、その時に撮った写真をお持ちくださいましたので、同じ場所で同じポーズでもう一度記念撮影。
旅の思い出の一コマになれば嬉しいです。
再びのご宿泊をいただき、どうもありがとうございました。

2016年7月24日日曜日

東大寺知足院のお地蔵さま*

7月24日、東大寺知足院「地蔵会」
一年に一度、この日に限り、ご本尊「文使い地蔵」さまがご開扉。
朝8時からの東大寺一山による法要は、朝食の時間のために伺えず、法要後の御開帳を楽しみにして
截金文様が美しい、たいへん端正な面影のお地蔵さまをお目当てに
お客様のチェックアウト後、私も知足院まで急いでお参りに行きました。
10時25分着、そろそろ片付け準備に入っておられて、私がご本尊の前を離れた途端に片付けされました。
は~、急いで駆けつけて間に合ってよかった~。
以前はもう少し、お昼前までお参りできたのですが、年々しまわれる時刻が早まっています。
来年以降へのメモ:10時のチェックアウト時間後に出かけると、ひょっとして拝観できない可能性もあり。お客様へのご案内も気をつけないと・・・。
::
ちなみに「文使い地蔵」さまの由来はブログの過去記事に→