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2010年9月30日木曜日

奈良県立美術館「花鳥画」〜その②前期鑑賞記

では大役の鑑賞記。
あんまり畏まって書くとかえってわかりにくいので
いつもの調子で、「これ好き〜」とか「素敵〜」レベルのブログで
書いていきます。でも時々、担当学芸員さんに解説していただいた
見どころもご紹介していきますので、長い文章になりますが
どうぞよろしくお付き合いくださいね。
※会場内や作品の写真撮影は主催者の許可を得ています。
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まず第一展示室に入って、あっと驚いたのが この壁画。
「鳥語花香仕女図」唐時代の墓内部の壁画の一部です。
中国からの国外初出品となるそうで、写真ではわかりにくいのですが
仕女の横に花、上部に鳥が描かれています。
こういう唐時代の壁画は「大遣唐使展」にも出陳されていて
高松塚の壁画との保存状態の違い、美しさに感心していたのですが
こちらも漆喰壁が美しい状態で残っています。

この第一展示室は、ほとんどが工芸品で、
主に唐時代(中国)統一新羅時代(韓国)奈良〜平安時代(日本)の
花鳥画・花鳥文様が扱われています。

「花鳥文蓋付三足容器」↑小さくて愛らしくて繊細で・・・。
と、見入っていて、周りを見渡せば。
あれやこれやと正倉院御物のような工芸品が多いこと!
今更ながら、この時代の工芸品の完成度の高さに見蕩れてしまいます。

パンフレットやポスターの写真から、風雅な花鳥画が多く展示されて
いると思い込んでいたのですが、第一展示室の工芸品の美しさに
いきなりテンションが上がってきました。(笑)

そして、こういうような面白い仕掛けも用意されていました。
拡大鏡で覗いて見ると、花鳥文がよくわかります。
これは統一新羅時代の「花鳥文骨装飾」↑
こちらは唐時代の「鍍金花鳥文銅尺」↓
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さぁでは第二展示室へと行きましょう。
こちらでは、中国では南宋〜元時代(13~14C)、
日本では室町〜安土桃山時代(15~16C)の水墨花鳥画が展示されています。

ふわふわした毛並み、中央にぐしゅっと寄った顔。この猿は
猿の名手と言われた牧谿(もっけい)が描いたと伝えられています。
この時代、水墨画を線ではなく面で表現するようになり
日本でも面で描く表現手段が主流となったそうです。

この展示室の圧巻は、何といっても
狩野松栄(狩野永徳の父)による大徳寺聚光院障壁画(国宝)!
仏間仏壇の下の襖絵に、鯰に蓮、小魚、藻などの典型的なモチーフが
描かれているのですが、やはりオーラが全然違うのであります。

他にも、根津美術館所蔵の「芦雁図」など、この時代の水墨画に造詣の
深い方なら目が離せないものがいっぱい。これらは全て前期のみの展示
ですからお気をつけて下さいね。(前期は10/24まで)

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次に第三展示室へ。
こちらでは「院体花鳥画」といって小画面の、一部を近接して細密に
描く花鳥画の展示です。こんな感じ↓
こういう小さな絵は宋時代の中国の画院スタイルだそうですが
日本にもこの流れは取り入れられ、狩野山雪「三鶉図」↓
江戸時代には土佐光起「鶉図」↓
緻密な鶉のまとまり、脇に草花といった構図が一つのスタイルになったようです。

こうして学芸員さんの説明を聞いて鑑賞すると、見過ごしてしまいがちな絵もなるほどと興味深く見ることができ有意義でした。

今回の展覧会ではイヤホンガイドも作品横に解説してある文章も
大変詳しいので、是非ひとつずつ丁寧にご覧下さい。

この部屋には狩野探幽の「臨画帖」(重文)が展示されています。
 

臨画帖とは古画を模写した練習帖のようなもの。
しかしこれ、素晴らしいです。(全期通して展示)

では第四展示室「大画面花鳥画」のコーナーです。


こちらの展示では、何といってもパンフレットに採用された
呂紀(りょき)による「四季花鳥図」(重文)↑(前期のみ)

明時代の画家呂紀の絵の特徴は、
画面前面に地面が斜めに、岩や草花が配置され鳥が大きく描かれ
木が大きく一本(木の先は画面よりはみ出て)樹上に小鳥という
配置が多かったそうで、そういう影響を受けつつ、日本では
もっと余白の美、情緒的なものが画面に強く表現されていきます。

狩野元信の「四季花鳥図」(重文)大徳寺塔頭大仙院所蔵(前期のみ)
水墨画の幽玄な世界と、画面前面だけが控えめに彩色された様子が
険しい景色の中にも艶かしさを感じるというか、眼福の一枚です。

このあと最後の展示室が一階にあります。
同じく「大画面花鳥画」の展示です。

静岡県立美術館所蔵 初期狩野派「四季花鳥図屏風」↓(前期のみ)や



また宮内庁三の丸尚蔵館所蔵の「百鳥図」など、こちらでも
前期のみの展示で素晴らしいものがいっぱい!

これは「 百鳥図」と似た図柄の「聚鳥朝鳳図」↓(前期のみ)
大変おめでたい図柄だそうで見ているだけでも
そんな雰囲気に浸されてしまいました。(単純だけど 笑)
最後に
鈴木其一の「群禽図」こちらも前期のみの展示です。↓

いかがでしょうか?前期だけでもすごいでしょ。
「後期の雪舟・宗達・若冲」だけではないラインナップ!
できれば前期後期と通してお楽しみ下さい。私も後期にまた行きます。

※ローソンでのみ10/24までの期間限定でお得なペアチケット
(2枚2000円)が発売されていますので、こちらをご利用いただくと
2回で600円のお得ですよ。

それから前期後期の展示品目については奈良県立美術館のサイトから
一応見られるのですが、ファイルなので見にくいです。
美術館にお電話して出品目録を郵送してもらうかFAXしていただくか
興味のある方はそういう手立てもありますのでご利用下さい。

それから、今回の展覧会の図録はかなりの素晴らしい出来上がりです。

以上、美術館の広報担当者のような書き方になってきましたが(笑)
久しぶりに県立美術館で本気で堪能したので、つい嬉しくて
テンションの高いレポートになってしまいました。
あくまでも私個人の見解で書きましたのでご了承下さいね。

2010年9月29日水曜日

奈良県立美術館「花鳥画」〜その①レポーターになる!?

平城遷都1300年祭特別展「花鳥画ー中国・韓国と日本ー」
美しいパンフレットに魅せられて、開幕早々に行ってきました。

美術館に入館しましたら、前々回の展覧会のレポがご縁で
事務局の方に声かけていただき、ひょんなことから
担当の学芸員さんのレクチャーを受け、写真撮影の許可も得て
今回もレポーターとしての役目を持って鑑賞することになりました。

まずこの展覧会の見どころを紹介していく前に大事なお知らせです。
上のパンフレットに、キャッチコピーとして
「正倉院の時代から 雪舟、宗達、若冲まで」と書かれていますが
雪舟も宗達も若冲も後期(10/26~11/14)期間にのみ展示されます。
前期期間中は展示されていませんので、お目当ての方はご注意下さい。

では前期期間に目玉はないのかというと、全然そんなことはなく
出陳作品のどれもこれもが素晴らしい芸術品で 見応え十分。
大変堪能して、目も心も充分満たされたのでした。

そんな素晴らしい価値ある作品を私ごときが にわか解説しては
かえって展覧会の良さを引き出せないかもしれない・・・と
仰せつかった大役に緊張しながら・・・

では、「奈良倶楽部流鑑賞記」行ってみましょー!(その②に続く)

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で、前振りが長くなりましたが、作品鑑賞記の前に
この展覧会に付随するイベントなど諸々のお知らせです☆

◇10/10 14:00から「学芸員による展示解説」
場所:美術館の講義室にて

◇10/24 14:00から「講演会」
場所:奈良県文化会館 集会室A・Bにて
講師:東京大学東洋文化研究所准教授 板倉聖哲氏
演題:東アジアにおける鷹図の系譜―徽宗・李巌を起点として
※聴講無料(ただし本展入館券が必要)※先着80名

◇10/31 14:00から「韓国伝統音楽 カヤグムの調べ」
場所:県立美術館エントランス
出演:韓国伝統国楽院院長 元 京愛 氏              
予定曲目:カヤグム散調、民謡メドレー(アリランなど)
※鑑賞無料(ただし本展入館券が必要)※先着50名

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展覧会会期中の金・土曜日は21:00まで開館していますので
秋の奈良にお越しの皆さま、どうぞごゆっくり芸術の秋を
こちらの美術館でご鑑賞お楽しみ下さいね!お奨めですよ!!

では、その②に続く〜

2010年9月27日月曜日

日々雑感

どうもこの最近いろいろなことの段取りや手順を考えすぎて
身体ががちがちに固まって気の流れが滞っているような気がする。
あんまり頭でっかちに考えないで、気を緩めないとね・・・。
コテンパンダン展には間に合わない描きかけの絵。
一日の大半、眠り続ける幸せな犬。
始まる前から気を揉みすぎてる私。

NAPの個展まで一週間を切ってしまった。
出品作品、何とか見てもらえるような形にするべく頑張ります。
ちょっと町中から外れたところまで足を運んでいただくので
期間中は久しぶりにカフェも営業しようと思ってますが
こちらは友人達のお世話になる予定。詳細はまた直前に**

2010年9月25日土曜日

10月のお出かけ情報③〜イベントのご案内

毎月の終わりに翌月のお出かけ情報をアップするのが
仕事の一つになっていますが・・・。
秋の観光シーズンたけなわの10月は「秘宝秘仏特別開帳」も
楽しそうな「イベント」も目白押し!

月の終わりに慌てないように、早い目にブログアップしようと
目論んだのですが、10月の情報量の多さは半端じゃないですね。
書き出してから数日経ってもまだ書き終われません(笑)。

詳しく書こうとする程 書けなくなるので(得意の言い訳)
取り急ぎイベントの日程とリンク先(★印)を明記しておきます。

◇10/1〜10/31「Cu-Cal 奈良」
関東、関西の人気シェフたちが奈良の魅力をふんだんに表現した
限定のひと皿をレストランスタイルで提供します。
フレンチ、イタリアン、中華、日本料理などジャンルはいろいろ。
会場は東大寺の屋根を一望できる奈良公園内に特設のキッチンステージを設置。この「シェフズステージ」の他に「クーカルバザール」も同時期に開催されますよ!

「クーカルバザール」には
くるみの木プロデュースの『緑の草原カフェ+ストア』や
『石釜ピッツア』 『朝採れマルシェ』『奈良のうま酒』
県内の人気ベーカリーが日替わりで登場の『ブーランジェリー春日野』
(パン屋さんの出店スケジュールはこちらに
など毎日楽しいイベントが盛り沢山♪
 
クーカルに参加のシェフの顔ぶれを見ているだけでもクラクラ〜っと
しますね。私、今一番奈良に根付いてほしいイベントがこのクーカル
なんです。余談ですが10数年前にサイトウキネンオーケストラが
奈良を本拠地にするしないで、結局松本市に行っちゃった件。
一介の宿泊業者として惜しい〜と思ったまま今だトラウマになっている
そのかたきを打つみたいな気持ちで、クーカルを盛り上げたいと
思ってます。しか〜し、実際のところ10月は忙しすぎて
私自身は一日しか予約できないのです。うう。
クーカル、是非来年も奈良で開催して下さいね!お願いします!!

◇10/2〜10/11「奈良アートプロムNAP」
今年初めての試み。奈良県下のあちこちの会場で同時多発的に
現代アートの展覧会を開催します。
奈良倶楽部でも私の個展をこの時期にNAP参加展として開催します。
↓ ↓
◇10/3・10/4・10/5の3日間だけ12:00~18:00
 「TANI KISAKO art*art*art」
詳細は近日中にお知らせしますね。

◇10月の土・日・祝日10:00~17:00「AOZORAクラフト祭」
 クーカル会場のすぐそば浮雲園地にて開催されます。

◇10/9〜11/7「平城遷都1300年祭 平城京フェア」
平城宮跡会場での1300年祭イベントもこのフェアで終了します。
11/8以降会場への出入りがどのようになるのか未定ですが
この期間には盛り沢山なイベントが開催されます。

『大極殿音絵巻』 『東院庭園音絵巻』 などチケットが必要なものや
(公式サイトでは満席がどうかわかりませんので書いておきました。)
『天平茶会』のように有料ですが当日参加できるものや
本を購入してから参加できる『平城京ミステリークエスト』とか。

その他には『古代行事の再現』と称して
「相撲節会(すまいのせちえ)」(10/10  12:00~13:00)
「射礼(じゃらい)」(10/24 10:30~11:30)
「騎射(うまゆみ)」(10/31 11:00~12:40)
「蹴鞠(けまり)」(11/6 時間は未定)
「曲水の宴(ごくすいのえん)」
(10/9・11・16・17・23・30・11/3 13:00~14:00)
「平成散楽(へいせいさんがく)」(10/9~11/6 随時)
等が行われます。開催場所や内容は各リンク先でお確かめ下さい。

そしてフェア最終日(11/7)にはフィナーレイベントとして
『平城京カーニバル』が行われます。

◇10/16  12:00~「あるくん奈良 まちなかバル」


◇10/26~11/7「ならまちナイトカルチャー」
(奈良倶楽部通信内の関連記事はこちら
::

寺社でのイベントとしては・・・

◇10/2 17:30~ 興福寺「塔影能」
有料7000円 問合せ:興福寺(0742-22-7755)

◇10/16・10/17・10/23・10/24 般若寺「コスモス花灯り」
17:00~19:00 詳細は般若寺のHPで。
昨年のブログ内記事はこちらです。

また東大寺では光明皇后御遠忌法要が営まれる期間に慶讃行事や
関連行事が数多く行われますが、その中でも当日見学自由のものを
紹介します。
◇10/17 13:30頃 大仏殿前庭東芝生「蘇る万葉けまり」
◇10/17 14:00 鏡池水上舞台「鏡池コンサート」

法華寺でも光明皇后御遠忌慶讃奉納行事が行われます。
◇10/24 18:30~「十五夜の宴」
有料3000円

10月に行われるイベント、きっと書き漏れがあるように思います。
また新情報をキャッチしましたら、随時お知らせ致しますね。

2010年9月24日金曜日

10月のお出かけ情報②〜寺社伝統行事

10月に行われる寺社の伝統行事のご案内です。
奈良への旅のご参考にどうぞ☆


◇10/1 氷室神社「例祭の舞楽」18:00~

◇10/5 手向山八幡宮『転害会』
・10/4     宵宮祭 奉納祭
・10/5 9:30 御本社祭典
             11:30 転害門祭典

◇10/8 奈良豆比古神社『翁舞』19:00~ 
問合せ:0742-23-1025(奈良豆比古神社)

◇10/8 薬師寺「天武忌」
・11:00~十二神将練供養と大般若経転読法要 金堂
・14:30~柴燈大護摩 不動堂前
・18:00頃~1000基の灯篭に灯を灯す万燈会 大講堂前
・10/8~10/9 小倉遊亀画伯奉納の御絵像も公開  金堂
※天武天皇・持統天皇の御絵像のみ。
   今年は大津皇子画像と繍佛は公開されていません。

◇10/9 春日大社「重陽節供祭・献香之儀」10:00~ 
※献香之儀は参拝所より拝観可

◇10/19 談山神社 「嘉吉祭」 10:00~

◇10/9・10/10 鴨都波神社「秋の例祭」
・10/9 19:00~ ススキ提灯献灯行事
・10/10 10:30~15:30 神輿

◇10/9・10・11「鹿の角きり」12:00~15:00(入場は14:30)
 「奈良の鹿愛護会」のサイトで詳細はお確かめ下さい。

◇10/10 西大寺「大茶盛」9:00~15:30 拝服料3000円
鎌倉時代から伝わる行事で大茶碗の大きさは
直径30cm重さ7kgです。

◇10/12 八柱神社「題目立」19:00~
17歳の若者が中心になって行われる音楽や動作を伴わない
独特の節回しで語られる素朴な民俗芸能。室町時代から続く。
国指定重要無形民俗文化財、ユネスコ無形文化財に登録。
問合せ:0742-34-5369(奈良市文化財課)

◇10/14〜10/17 東大寺「光明皇后1250年御遠忌法要」
・10/14 16:00~「蜂起之儀」大湯屋等で
・10/15 10:00~「金光明最勝王経講讚舞楽法要」大仏殿にて
・10/16 10:00~ 「華厳経講讚舞楽法要」大仏殿にて
・10/17 10:00~ 「梵網経講讚舞楽法要」大仏殿にて
※10/14,15の法要は東大寺厳修。10/17は法華寺厳修。
舞楽は3日間とも南都楽所による。

◇10/15 石上神宮「ふるまつり」9:00~16:00
900年前から続く石上神宮で最も重要な祭典。
神輿や花鉾、奉幣、甲冑武者などのお渡りが行われる。
問合せ:0743-62-0900(石上神宮)

◇10/15 東大寺「大仏さま 秋のお祭」
・10:00~ 大仏殿 慶讃法要
・13:30~ 鏡池 発願慶讃能

◇10/17 宇太水分神社「秋の祭り」11:00~
1000年余りの歴史を持つ伝統行事。
神社へ200人の時代行列が続く。
問合せ:0745-82-2457(宇陀商工観光課)

(文中の印は奈良倶楽部通信内の過去記事です。)

2010年9月23日木曜日

10月のお出かけ情報①〜2010年 秋の「祈りの回廊~秘宝秘仏特別開帳」


<<まず、引き続き公開中のものをご案内・・・>>

◇〜10/24 般若寺「白鳳阿弥陀仏特別公開」 9:00~16:00
◇〜10/31 薬師寺「東塔初層内陣」8:30~17:00(16:30) 
◇〜11/15 西大寺「愛染堂客殿室内」8:30~16:30(16:00)  
(※10/2,10/8~10の行催事日は公開なしです。 )
◇~11/21 榮山寺「薬師如来坐像・八角円堂堂内拝観」9:00~17:00
◇〜11/30 法隆寺「法隆寺秘宝展」9:00~16:00
◇〜11/30 安倍文殊院「獅子から降りた文殊菩薩」9:00~17:00(16:40)
◇〜12/9金峯山寺「金峯山寺の特別な百日」8:30~16:30(16:00)
◇〜12/31 新薬師寺「香薬師如来像」9:00~17:00(16:50)
(上記の印は先日訪れた奈良倶楽部通信内記事です。)

<<では、10月から特別開帳される「祈りの回廊」は・・・>>

10/1~10/31 璉珹寺「阿弥陀如来立像など」9:00~17:00
  ※10/23 ・10/30は21:00まで夜間拝観できます。
(5月の公開時に訪れたブログ内記事はこちら

10/1~11/03 朝護孫子寺 「中秘仏・毘沙門天立像」9:00~16:00

◇10/1~11/23  不退寺「在原業平朝臣画像」9:00~17:00

10/1~11/30  法華寺 「名勝庭園など」9:00~17:00(16:50)

◇10/1~11/30 大安寺「本尊十一面観音立像」9:00~17:00(16:30)

◇10/1~11/30  浄瑠璃寺「吉祥天女立像」9:00~17:00(16:30)
 (10/30~11/14は薬師如来坐像が特別公開)

10/1~11/30 當麻寺「中之坊絵天井」

10/1~11/30  元興寺「国宝 禅室内部」9:00~17:00(16:30)
   ※10/17~11/13は「禅室屋根裏探検(要申込)」詳細はこちら

10/1~12/18  壷阪寺「三重塔初層内陣」9:00~16:30

◇10/5 東大寺 勧進所 阿弥陀堂 「五刧思惟阿弥陀如来坐像」
(昨年の日記はこちら
10/5 東大寺 公慶堂開扉
(4月に特別開扉された時の日記はこちら

10/9~11/23 興福寺「国宝特別公開〜五重塔初層、東金堂後堂」
   9:00~17:00(期間中の土・日・祝日は18:00まで。受付けは30分前まで)

10/9~11/7 史跡 頭塔 「頭塔・浮彫石仏など」9:00~17:00(16:30)
 (春の特別公開時に訪れた日記はこちら

◇10/9~11/7 橘寺 聖倉殿「伝 日羅立像・地蔵菩薩立像」
9:00~17:00(16:30)

◇10/10~10/31  正暦寺 瑠璃殿「寺宝展」9:00~17:00(16:30)

10/10~11/14 十輪院 護摩堂「不動明王・二童子立像」
9:00~16:30 ※月曜休み(祝日の場合は次の平日が休み)

◇10/10~12/12 談山神社 「桃山時代の能面などの特別公開」

10/11~11/15  西大寺 「愛染明王坐像」8:30~16:30(16:00)

10/15~11/15 宝山寺 「獅子閣」8:00~16:00(15:30)

10/15〜10/31東大寺「戒壇院千手堂特別開扉」10:00~16:00

10/16~11/14 不空院 「不空羂索観音坐像」9:00~16:30(16:00)

◇10/17 興福寺 南円堂「不空羂索観音坐像・四天王立像」
    9:00~17:00(16:45)

◇10/21〜10/23唐招提寺「金亀舎利塔・釈迦如来立像」9:00~16:00
   唐招提寺礼堂にて「釈迦念仏会」の法要が営まれる。
特に10/21・10/22のお昼の法要後には国宝の金亀舎利塔を
間近に拝観することができます。

◇10/22〜11/23法隆寺「夢殿本尊秋季特別開扉」

◇10/23〜11/7興福寺「北円堂特別開扉」9:00~17:00(16:45)

10/23〜11/11東大寺「法華堂経庫内部見学」10:00~16:00
  ※当日、法華堂個人入堂者限定で整理券配布

10/23~11/11海龍王寺「十一面観音立像」9:00~17:00(16:50)

10/23~11/11法華寺 「十一面観音立像」「慈光殿で寺宝展」
    9:00~17:00(16:50)

10/23~11/14 霊山寺 「三重塔内陣壁画など」10:00~16:00
 (春に訪れたブログ内記事はこちら

10/23~11/14中宮寺「 鳩和殿での特別展示」9:00~16:00(15:30)

◇10/23~11/21 圓成寺 「本堂での寺宝展」9:00~17:00

10/23~11/21南明寺 
  「薬師如来坐像・釈迦如来坐像・阿弥陀如来坐像」 9:00~16:00(15:45)

◇10/23~11/30 長岳寺 「極楽地獄絵図」9:00~17:00

◇10/23~12/12 長谷寺 「長谷寺大観音特別拝観」9:30~16:00

◇10/24〜11/7元興寺「板絵 智光曼荼羅」9:00~17:00(16:30)

10/25~10/31草谷寺「収蔵庫にて薬師如来立像など」
  ※午後からのみ公開 13:00~16:00(15:30)

◇10/30~11/6 帯解寺
 「虚空蔵菩薩坐像・三面六臂大黒天像・春日赤童子」9:00~16:30(16:00)

◇10/30~11/14 海住山寺 「五重塔初層開扉」9:00~16:30(16:00)
 (五重塔は、荒天時 開扉中止の場合あり)
   本坊にて「十一面観音立像・四天王立像などの寺宝展」

◇10/30~11/14  笠置寺「笠置寺縁起などの寺宝展」9:00~16:00

◇10/30~11/14  岩船寺「三重塔初層開扉」10:00~16:00(15:45)
 (雨天時、開扉中止の場合あり)

10/30~11/14 浄瑠璃寺 「薬師如来坐像など」9:00~17:00(16:30)

10/31~11/14 朝護孫子寺 「信貴山縁起絵巻 尼公の巻」
    9:00~17:00(16:00)

<<11月から始まる「祈りの回廊」もご案内・・・>>

◇11/1~11/7 法輪寺 「三重塔の再建35年を記念した秋季特別展」
    9:00~16:00(15:50)

11/3~11/5 高鴨神社「十六善神画像などの御神宝を特別公開」
    9:00~16:00

11/8~11/21 秋篠寺「大元帥明王立像」9:30~16:30
 ( 一昨年6月に訪れたブログ内記事はこちら

11/15~11/19 圓照寺「庭園の特別拝観」
   ※通常は非公開の寺院です。(往復はがきによる事前申込み・抽選)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

は通常より期間延長で特別公開。又は通年より違った季節にも公開。
は創建以来初公開!または通常非公開のものが今年だけ特別に公開。
は事前予約不要で特別公開。
詳しくはリンク先をご覧下さい。
(リンク先は主にこちらを参考にしています。)

2010年9月21日火曜日

ほのぼのと厳重警戒と・・・

「ねぇ鹿さん。一緒に遊ぼう」「もぐもぐ」
「ねぇねぇ、遊ぼうよー」「むしゃむしゃ」
「鹿さんってば」「もぐもぐ」
「つまんないなぁ」「もごもご」

・・・というようなお喋りが聞こえてきそうな大仏池のほとり。
池のほとりで今年初めての赤い葉っぱを見っけ♪

::

「APEC観光大臣会合」が奈良県新公会堂で開催されています。
大仏池上空もヘリコプターがずっと旋回中。
お昼の休憩時間に大仏殿あたりまで出かけたのでしたが
どこもかしも警官だらけで物々しい雰囲気です。
撮りたかった写真も撮れず近寄れずで
早々に戻る道すがらの情景でした。

撮りたかった写真とは・・・

2010年9月20日月曜日

まどみちおさんの詩と絵

東京からの帰りの新幹線の中で読んでいたのは
美智子皇后の「橋をかける〜子供時代の読書の思い出〜」。

この本で知ったのですが、国際アンデルセン賞作家賞を受賞された
まど・みちおさんの詩は美智子皇后さまが翻訳されたものだそうで。

「その透明さとユーモア、東洋的自然肯定の哲学」が高く評価された
まどさんの詩の世界。そういえば・・・奈良倶楽部の図書室に
「まど・みちお全詩集」があったっけな。長い間、忘れていた記憶が
帰りの新幹線の中で呼び起こされ、帰宅早々、図書室の片隅に置かれて
いた詩集を手元に持ってくる。

そうして次の日、何気なく新聞を読んでいたら毎日新聞(9/19)に
「画家まど・みちお」の世界という記事が載っていた。
あ、そういえば。今年100歳になるまどさんは、51~55歳の頃のごく
限られた期間に120点あまりの抽象画を描かれていたのだった。

これもそうそう、「季刊銀花」に載っていたぞと思い出し
また図書室の銀花をごそごそ捜してみる。
あったあった。2003年冬号(136号)に特集されています。




一冊の本から、昔 夢中になっていたことを思い出し
また読み返してみる・・・。(こういうのも共時性というのかな?)

銀花に掲載されていた「たまいれ」という詩が好きです。

たったの 一ど
はいった たまを

こころが なんども
おもいだす

五ども 十ども
はいった みたい

とくするなあ

こころが あって・・・

毎日新聞の記事は詩人まどさんの画家としての展覧会について。

100歳になる前から再び抽象画制作に熱中し、入院中の病院で
1000点以上描かれたそうで、展覧会では抽象画300点あまりが展示されています。

川崎市の市民ミュージアムで10/3まで。
詳細はこちらに→
この展覧会のことをもう少し早く知っていたなら行ってたかも。

2010年9月19日日曜日

「リノワ」ファンと「はちみつ」ファンの方へ

お知らせです。



奈良漬けな一日*

9/18、3連休の初日。
観光業に携わる者にとっては超繁忙日の夕方に
渋谷の雑踏に立っている不思議・・・。

昨日は早朝から朝食の準備やら、一日の仕事の段取りをして東京へ。
渋谷のNHKでテレビ番組の収録を済ませて
どこへも立ち寄らずにまた奈良へ、急いで帰宅しました。

自分でも可笑しくなるくらい好奇心が勝った出来事。
多分そんな機会は、もうないと思うと万難排してでも出来るのですね。
(もちろん夫やスタッフの協力があってこそですが。ありがとう!

前置きが長くなりましたが 「熱中スタジアム」という番組で
 奈良好きさんや奈良にこだわりのある人、奈良通の人達が集まって
「奈良」をテーマに熱く語り合うという番組に出演させていただきました。

奈良が大好きな方達の集まりの中で、奈良への想いを共有でき
わずか数時間の出来事でしたが、奈良から遠く離れたところで
たっぷり奈良漬けの濃密な一日でした。

収録内容の詳細については書けませんが (3時間の収録を45分に編集されるので、どういう風な番組になるのか心配でもあり楽しみでもあり・・・しかし、出来上がった台本に沿って言わされているところもありで・・・んん〜ん正直こわい・・・)
10/15と10/22の金曜日の夜10時、NHKBS2で放送です。
(私が出演したのは第二夜の10/22放送分です。)

2010年9月18日土曜日

秋色*散華


奈良倶楽部で取り扱っている「散華ポストカード」
季節の秋色デザインのものが入荷していますよ。
図柄はすべて川瀬麿士画伯が描かれたもので秋の匂いが感じられそう。


2010年9月17日金曜日

二月堂十七夜盆踊り








二月堂の盆踊り。
踊りの輪の中に入れるようになってから、これほど楽しいこととは。
我を忘れて踊るのって、これは毎年病み付きになるのわかりますわ。

今年もあの電飾おじさんに会った。踊りの上手なお兄さんにも。
毎年の顔ぶれに懐かしさも感じたり。とにかく不思議空間。
懐の深い二月堂、好きな場所です。