風による被害や洪水がおこらないように祈願する
「風鎮大祭ふうちんたいさい」が毎年7月の第1日曜日に行われます。
別名「風しずめのまつり」とも言われ、風水害、凶作、疫病の流行を
風の神を龍田に祀ることによって吹き払う「風鎮大祭」の歴史は古く
675年には国の祭りとして行われていたと日本書紀に記載があります。
午前中に神事を行い、午後からは龍田神楽や居合剣詩舞道、風神太鼓の奉納や河内音頭などの神賑行事が行われ、夜9時から、最後に迫力ある風神花火の奉納で締めくくられます。
この日は夕方から時間ができたので、最後の花火だけを見学に出かけました。初めての場所なのでナビを頼りに40分程で、20:30頃に龍田大社に到着。ちょうど河内音頭で盆踊りの真っ最中。一番盛り上がっていた頃でしょうか。
二月堂十七夜盆踊りに踊りにこられている方々も見かけましたよ。
盆踊りが終わって、拝殿前に奉納花火の準備がされます。
最初は宮司さんによる奉納。(トップの画像)
その後、花火を奉納された方々が順番に3人または4人ずつが一組となり
手筒花火を持って、神様に奉納します。
拝殿前のご神火を花火に点火するところ↑
そうするうちに、すぐに勢いよく火柱が燃え上がります。
花火を奉納される方は結構いらっしゃいました。男性は上半身裸で
女性は白装束に着替えてらっしゃいます。衣服に火の粉が燃え移らないようにだと思いますが、熱くはないのでしょうか?
火柱は数mくらい上がって、数分くらい燃えています。
そして最後はポンッと大きな音を立てて終わります。
出発前にネットで検索して読んだ「春日野奈良観光」さんのページに
詳しいことが載っていますが、この「風神花火」の最後は「ナイアガラ花火」で締めくくられるのだそうです。もうあと少し、元気を出して最後まで見学していればよかったのですが、大勢の人出と熱気が苦手で少々疲れましたので早いめにこの場を後にしました。
それにしても・・・風神の好物だと考えられている火を供えるために、一斉に火の粉を吹きあげる「風神花火」。本当に勇壮でダイナミックな花火でした。