平城京の発掘調査で出土した、奈良時代の「動物たち」が大集合☆
平城宮跡資料館で開催中の夏季企画展「平城京どうぶつえん-天平びとのアニマルアート」は、夏休みの子供たち向けの遊び心満載の展覧会となっていました。
入口アーチが動物園っぽい雰囲気で。
まずは人形ひとがた木簡がお出迎え。そうか「ヒト」も動物だものね。
それとも入園者を表しているのかな?
出土したたくさんの動物たち・・・まずは「トリ」
「トリ」は硯になっているものや↑
まじないに使うトリガタ↑とか、土器に落書きされているものも↓
「ウマ」焼き物の土馬はまじないの道具として作られたのだとか。
この絵馬は、長屋王の屋敷近くの溝から出土したものです。
「ウシ」と「イノシシ」
「ヒツジ」の形をした硯も
落書きの中に「サル」や「ウマ」も
「ヒトビト」の顔もいっぱい!
漫画ちっくなイラストがユーモアに溢れていて
1300年も前の奈良時代の人たちがとても身近に感じてしまいます。
「ネコ」っぽい足の部分↓昔から猫脚ってあったのですね。
「カメ」の甲羅
表現された動物ではなく、実際の骨も出土しています。
気になる動物たちの発見場所はというと・・・
溝や井戸、ゴミ捨て場から大量に見つかっているのだけれど
特に長屋王の屋敷跡で、たくさんの種類の動物アートが発見されているのですって。
企画展ではなく通常展示のところでは、発掘された遺跡の保存処理についても学ぶことができますよ。
こちらも通常展示室で。
犬のえさ(米)の支給証の控え↑(ちゃんと犬を飼っているんだ!)
これらの木簡に書かれた文字を見ていると、ちょっとほっとしませんか?奈良時代の文字って、正倉院展で見かける写経などの美しい文字の印象が強すぎたのですが、ここに書かれた文字は、私とあまり変わりないヘタな字で、真っ直ぐに書けていないところにも、すごく親しみを感じてしまいます。
企画展示室の真ん中には、粘土で馬を作ったり、人面土器福笑いなど、子供達が参加できるコーナーもあります。
夏休みのひととき、冷房の効いた「 平城京どうぶつえん」へ
子供さんたちと是非お出かけ下さいませ。
「平城京どうぶつえん〜天平びとのアニマルアート〜」
会場: 平城宮跡資料館
会期:9/23まで
休館日:月曜日(月曜が祝日の場合は火曜日休館)
開館時間:9:00~16:30(入館は16:00まで)
入場無料
8/30までの毎週金曜日14:30からはギャラリーイベントも開催
展覧会のブログも特設されています→こちら★