まずは藤原宮跡へ。朝堂院跡東側にある池では
ちょうど今が見頃の蓮の花が美しく咲き誇っています。
藤原宮跡では、世界遺産登録に向けた整備の一環で、
昨年から3000㎡の池を造って唐招提寺や県農業総合センターなどから
株分けしてもらった蓮を育てているのですが
広い池の水面一面が色々な種類の蓮の花で埋め尽くされて
それはそれはもう見事です。
畝傍山や耳成山といった大和三山を背景に彩られた蓮のある風景は
しばし現実を忘れさせてくれるくらい、極楽浄土の世界です。
畝傍山を背景に↑
発掘現場もすぐそばなのです。↓
↑こちらは、鑑真和上が唐から伝えたとされる「唐招提寺蓮」
「唐招提寺蓮」は八重の花びらが特徴。↓
こちらは気品ある「法華寺蓮」。丸みを帯びた形が愛らしいです。
「碧台蓮」と耳成山。↑
名前の通り、花の台あたりが薄いみどり色、花は白色の蓮です。
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藤原宮跡では季節の花毎にゾーンを決めて
春は菜の花やヒナゲシ、夏は黄花コスモス・桔梗・女郎花、
秋はコスモスとそれぞれ植栽事業を展開されています。
気になる開花状況は橿原市のサイトでチェックできますよ。
蓮の池から少し離れた所では桔梗の花や
女郎花の花も咲いていました。
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さて、次なる蓮の名所は唐招提寺。
蓮の花を見る前に、開山御廟の苔庭を見て。(ここ大好きなのです)
梅雨の季節にたっぷりと水を含んで、苔の碧が美しい。
唐招提寺では、本坊前庭に並べた鉢の蓮花がただ今公開中です。
鑑真和上ゆかりの「唐招提寺蓮」や、インドのネール首相から贈られた「ネール蓮」、古代ハスとして知られる「大賀蓮」など約50種80鉢。
たった今、池いっぱいの蓮を見てきたところでは
鉢植えの蓮はちょっと物足りなかった・・・。
そんなことを思っていたら、とんでもない大雨に!
礼堂にてしばし雨宿り。
金堂(左)と講堂(右)↑ 宝蔵↓
昨年秋に金堂の落慶法要に参列して以来、半年ぶりの唐招提寺。
その前10月に訪れた時は講堂の中へも入れたのに
今は講堂も金堂も堂内に入ってお参りできなくなってました。
大好きな盧舎那仏さまと金網越しだったのがちょっと切なかった。