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2010年7月18日日曜日

近鉄奈良駅前広場にガラスの大屋根建設!?

近鉄奈良駅前の行基さんの広場にガラス張りの大屋根を造るという話。
5*SEASONさんのツイッターやブログで情報をキャッチしたのですが
そこから色々な情報を拾っていくと、県民に知らせていないばかりか
県議会にも諮られていない事業のようです。

webニュースの「奈良の(にゅーす)声」の記事によると
大屋根設置の計画は事前に明らかになっていなかった。
道路交通環境課によると、2010年度の当初予算に設計費と工費の
一部が盛り込まれているが、県予算全体の項目が多岐にわたるため
当時の県議会や報道機関への予算の説明では具体的に触れられなかったという。このため、計画が明らかになったのは県のホームページなどで設計の入札が公告された9日の時点。

設置の理由については行基広場は道路と一体の交通の結節点、にぎわい空間、待合い空間であるとし、雨を防ぐことで利便性の向上を図るとしている。
デザインは奈良市とも協議しながら、景観に配慮した色合いや形状にするという。
工費は約1億7000万円を見込んでおり、来年11月までの完成を予定している。 
(一部文章の順番を入れ替えています。)

観光地奈良、古都奈良の玄関口でもある近鉄奈良駅前広場に
民意を問うことなく、説明すら行われず、行政の独断で
トップダウンでこのような事業が展開されるという事実。
こんな大事なことを!とのけぞって憤慨する気持ちと

ちょっと待って、これを機会に ここが広場としてもっと面白く活用
できるようにそれぞれがちょこっと意見を言い合ったりするのも
悪くない、そんなことを思っていた矢先に、5*SEASONさんが
多くの意見が交わされる場を提供しようと、
「LOVE! NARA!」というブログを立ち上げられました。

私自身は、大屋根を造る事自体に絶対反対ではありません。
ここに屋根があることによって生まれるであろう空間が
古都奈良に相応しく、利用者にとっても優しいデザインであるならば。
とにかく今はもっと多くの人達の幅広い声やアイデアを集めるべきで
入札は取り急ぎは待ってほしいと思います。

奈良の玄関口は観光地奈良の顔でもあります。
ここの景観によって、奈良に対するイメージが左右されると言っても
過言ではないと思います。
そういう考えを視野に入れて街並みのグランドデザインをするべきで
そこらの公共工事とは意味合いが違うという事を認識してほしいです。

屋根を造るなら造るで、広く全国に募って、建築デザインコンペを開催
するとか、色んな話題を提供することによって、幅広い考えを知る事が
でき、広場を今後どのような空間にしていくか、地元住民も参加意識が
生まれて、奈良への愛着度も高まるのではないでしょうか。

上に↑「私自身は、大屋根を造る事自体に絶対反対ではありません」と
書きましたが、実はむしろ屋根があった方がいいなと思っています。
(あ、勿論そのデザインによりますよ。)
工費の1億7000万円についてはそれが妥当かどうか、
建設するなら安全基準という面で必要な金額かもしれないので
税金の無駄遣いかどうかという判断はつきかねますが
より多くの意見を募れば、もっと予算を押さえられるかもしれないし。

奈良らしい景観デザインの駅前広場のアイデアをあれこれ
思い浮かべてみますと・・・
行基さんの噴水の周りを花や緑でいっぱいにしたいし
ほっと腰かけられるベンチは絶対必要。
あ〜、何よりも駅前の醜悪で余計な看板を絶対はずしてほしいな。
奈良観光の玄関口として、駅ビルの「なら奈良館」と連携した
面白い観光案内ができるスペースとして活用できればいいと思うし。

こんなことを思っている私は、地元住民でありますが
観光で訪れるお客さまを迎える立場の仕事をしています。
だから一番気になるのはお客さま目線で見た奈良の印象。
奈良へ旅してこの駅前に降り立った時に観光客の方は
どのように思われるのだろう?
ちょうど明日から私も旅に出ますので、
奈良から出発する時と奈良に着いた時の印象を
想像力を駆使してイメージしてみようと思ってます。