さて、ようやく今日は午後から時間が取れ
行きたかった所を、あちこち回ることにします。
まずは「薬師寺東塔特別開扉」
そして「西大寺愛染堂客殿の内部公開」・・・と
「祈りの回廊」で特別公開されている箇所を、
スケジュール消化のように、空いている時間に見て回りました。
(あちこちと言っても私の場合、お洒落スポットとかではなく
古社寺巡りになってしまうところが渋い?笑)
薬師寺の国宝東塔も今秋から平成30年まで解体修理に入ります。
”凍れる音楽”と称された、美しい姿も11月以降は見られなくなりますので、時間のあるうちに足を運んで、今一度見ておきたかったのです。
相輪の頂上に取り付けられた水煙には飛天の透かし彫り。
コンデジのズームでもアップで綺麗に撮れましたね。↓
10/31まで、東塔西面の扉が開かれていて
基壇上より初層内陣の参拝ができます。(8:30~16:30)
また1981年に再建された西塔も10/31まで
毎日11:00、13:00、15:00から各30分ほど扉が開いて
こちらは中に入ることができます。
薬師寺の伽藍のほとんどはここ最近に再建されたものですが
そんな中で創建当時より現存の東塔の律動的な美しさ力強さは
何物にも変えられない素晴らしいものだと思います。
工事の覆いに覆われる長い日数も我慢しなければならないこと
そう思いながら、青空に映える三重塔を目に焼き付けました。
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西大寺を訪れるのは実に20年ぶり。
子供の幼稚園の父兄会で大茶盛りに参加して以来です。
こじんまりとした境内。
本堂、愛染堂、四王堂と現存する堂宇も簡素な印象。
奈良時代、称徳天皇によって建てられた当時は
東の東大寺に対する西の大寺として大伽藍を誇っていたのも今は昔。
でもそのこじんまりとした中にも、そこはかとなく由緒と寺格が
伝わってくる・・・そんな雰囲気のお寺でした。
今回の目的「愛染堂客殿内部の公開」は今年に限っての特別公開です。
できるなら秘仏愛染明王坐像(重文)特別開帳の時期に
合わせたかったのですが、秋の忙しい時期は出かけられるかどうか
わかりませんので、こちらも時間のあるうちに見ておきたかったもの。
愛染堂は京都御所の近衛公御殿を江戸時代に移築したもので
近世に描かれた障壁画は見応え有りでした。
愛染堂客殿の内部は11/15まで(10/2、10/8~10は公開なし)
愛染明王坐像特別開帳は10/11~11/15
どちらの拝観時間も8:30~16:30(受付けは16:00まで)
西大寺東塔跡の大きな基壇。創建当時の偉容が偲ばれます。↓
境内にある西大寺幼稚園はこの方が卒園されたところ。
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最後になりましたが、薬師寺駐車場横に新しくできた
イタリアンレストラン「AMURIT」でお昼をいただきました。
なかなか予約が取れない人気店ということで
13:00以降なら何とか席を確保することができました。
前菜のサラダとメインのパスタ、そしてコーヒーというセットで
1500円のコースをオーダー。焼きたてパンもとても美味しく
落ち着いた店内で、薬師寺の西塔を遠望しながら優雅なランチ。
今回は寺社めぐりに時間を使いたかったので
コースも品数の少ないものにしましたが、
次回はもう少しゆっくり味わえるようにしたいし
できれば夜にも再訪してみたいと思いました。