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2011年9月16日金曜日

奈良町小寺巡礼ウォーク〜その④こぼれ写真こぼれ話

8月の終わりにブログアップしていた「奈良町小寺巡礼ウォーク」シリーズの続き、ようやく書いてみます。
といっても、こんなに間延びしてしまうと、自分でも何が書きたかったのか、それほどたいしたことでもないかな・・・と思ったり。いつもの中途半端な癖が出ています。

だから本当に簡単に。ちょっとびっくりした写真だけアップします。

この石像は、最後に訪ねた中将姫ゆかりの「徳融寺」の山門を入った所に建っています。
「え?何?誰この人?」とちょっとびっくりな石像だったのですが、名前を聞いてまたびっくり。以前「鍋カツ」のMLで話題になっていた吉村長慶さんだったのです。

徳融寺の檀家さんだった方でお墓もこちらにあるのですが
色々な石碑を寄進なさっておいでで、こんな石碑もありました。

あまり上手く撮れていなくてわかりにくいのですが
何が描かれたレリーフだと思いますか?

これは「釈迦と基督を呼び覚ます長慶」の図・・・。
いきなりこのレリーフを見るとたじろぐことは必至です^^;

上部に黒煙を上げて海上をゆく汽船、下半分はトンビを着た長慶翁が「いま昭和の日本は大変なのだ。戦争が始まるぞ。惰眠をむさぼっている場合ではないぞ」と釈迦と基督に檄を飛ばしている図なのです。

は〜・・・すごいですね。ちょっと度肝を抜かれました。
実はこの長慶さん「きたまち」エリアに「長慶寺」という寺を建ててらっしゃいます。そしてこの長慶寺も謎や不思議がいっぱい。
また、その他にも「きたまち」エリアには長慶橋や、佐保川内堤に「三聖人礼拝碑」なども。

ちょこっと興味を持って購入した本が
「幕末の奈良まちに生まれた奇豪 宇宙菴 吉村長慶〜200にのぼる長慶石像作品を訪ねて破格の生涯を探る〜」(奈良新聞社発行、安達正興著)です。

本当はもっとしっかり読んでから、本の内容についてもここで記してみたかったのですが、生半可な情報ではとてもできないことと諦めて、取り急ぎ「長慶橋」「下長慶橋」「三聖人礼拝碑」など撮ってきた写真だけでもアップしてみます。

奈良女子大北側の「長慶橋」

船橋通りの北側には「下長慶橋」
(橋自体は両方ともコンクリート製に架け替えられています。)

そして下長慶橋の西側、数㍍の佐保川護岸壁に見えるのが
「三聖人礼拝碑」と「宇宙教典」


  

    

何度もこの道は通っているのに石碑には気がつかなかったなぁ。
住んでいる身近な所に長慶さんの足跡が残っていて興味を持って調べて回るときっと面白いことになりそうですよ。

最後に「長慶寺」の前まで行ってみました。
     



   
     
     

長慶寺からの帰りは、興福院、そして一条通りに出て聖武天皇陵のそばを多門町へ。多門町入口には八重のムクゲの花が咲いていました。