県庁東隣で建設中のバスターミナルが「奈良公園バスターミナル」として、いよいよこの春4月13日に運営開始となります。
まだ整備中ながら、施設建物が完成して、その内覧会がありました。
内装はまだこれからのようですが、木の香りがふんだんにする奈良らしい建物ができあがっています。
内覧会では、西棟から入って2階へ上がり、ブリッジを通って東棟へ。
ブリッジから見た、バスの乗降場はまだ工事中。
(写真の向かって左が西棟、右側が東棟です。)
まずは東棟北側にあるレクチャーホールで説明を受けました。
300席収容のこのホールは東向きにつくられていて、ガイダンスが終わって、奈良の映像が上映されていたスクリーンが上がると、外の風景が一望できる全面ガラス張り。東側の「みどりゐ池」の辺りが一幅の絵のように浮かびあがりました。
写真を撮り忘れましたが、吉野杉を使った座席のデザインも美しく、このホールはこれから多彩なイベントに使われるということです。
その後、自由に施設内を見学します。
東棟の1階・2階の展示室では、タブレットを使って奈良の魅力や歴史を紹介したり、奈良公園の歴史を学べる展示スペースや観光インフォメーションコーナーも設置されます。
東棟2階からの眺めもいいですね。
ここは、奈良九重桜や奈良八重桜が多く植えられているので、春先の眺めが楽しみです。
屋上からは、興福寺五重塔や高円山の大文字も見えましたが
何といっても若草山が一望できる眺めが最高!
屋上スペースはかなり広く、西棟からの方が、若草山の山焼きなどの全体を見渡せるかもしれませんね。早くも来年の山焼きが楽しみです。
その他に、休憩スペースや飲食・物販など店舗スペースもあり。
すでに入店するところは決まっているようでしたが。
::
さて、肝心のバスターミナルとしての機能ですが・・・
屋上ブリッジから眺めた、まだ整備中の乗降場のようすです。
ターミナルの南口(登大路側)↑から、バスが入って乗客を降ろし
ターミナル北側↑から出ていくという動線になっています。
そもそも奈良の観光シーズンの慢性的で深刻な交通渋滞について、これを緩和するための施設としてこのバスターミナルが機能されようとしています。
県営大仏殿前駐車場への駐車待ちの観光バスが道路を塞いで、他の車が通行できないという(例えば近鉄奈良駅から大仏殿に向かう東行きの車が全く動かないという)ような事態が、観光シーズン中は日常茶飯事でした。
県庁より東の奈良公園の奥まで観光バスが入らないように、このバスターミナルで乗客の乗り降りをしてもらって、空になったバスは、郊外の駐車場で待機という動線になっています。
交通コントロールセンターも施設内に設けられていますので、悲願の渋滞緩和がうまく機能しますようにと願っています。