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2010年7月13日火曜日

我が町「北御門町」

奈良倶楽部の町名は北御門町と書いて「きたみかどちょう」。
東大寺の北の門があったところと聞いています。

奈良には、西御門、北御門、中御門、今御門、高御門、下御門と
御門がついた町名が幾つかあり、それぞれが寺院の門の在った所で
今でもそれが町名として残っているのです。

ちなみに、中御門も東大寺の門。西御門は興福寺の西門で
今御門・高御門・下御門は元興寺にあった門だそうです。
この写真は北御門町の家並みを北側から撮ったもの。
バス停を下りてから奈良倶楽部への道中を迷ってこの風景に出会われた
あるお客様が「何ともいえず懐かしくて風情が感じられる家並みだ」と
おっしゃって下さいました。

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21年前にこの北御門町に越してきた当時は私達もまだ若く
古い土地が持つ一種独特の雰囲気に気後れすることもあったのですが
今では、これまで暮らしたどの土地よりも愛着のあるところ。いえ、
それ以上に、町が醸す風景が私に安らぎを感じさせ
ここに住めることに誇りを感じるところとなっています。

町が醸す風景とは、例えば、手入れの行き届いた家々の門構えや
塵一つ落ちていない家の前の道路だったり(こんな風な通りです)
前の道路の突き当たりに聳える山の景色だったり(こちらです)
そのようなことなのですが、
上の写真のような家並みにも、だったりします。

その家並み・・・。雨の日に久しぶりに家時間を楽しんだ先日。
ちょっと絵筆を走らせて
北御門町の家並みをイメージして描いてみました・・・。

おまけの画像。こちらは奈良倶楽部の建物をイメージして・・・。
(ひとり美術部で自画自賛の世界を遊んでますよ^^)


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先月、本籍地を夫の実家のある京都府から現住所に移しました。
私事ですが、息子が入籍することや
義母が老人ホームに入所できたことなどで思い切ったのです。
戸籍上も奈良人となり、益々 地元愛に拍車がかかりそうですが
生まれも育ちも奈良という生粋の地元民ではないので
どこかでエトランゼのような気分も未だ抜けきれず。
でもまぁそれでいいのです。うん。