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2010年7月21日水曜日

Tokyo*経堂あたりで

「Tokyoスティ*あちこち巡りの旅」のお楽しみ話。
もう少しお付き合いください。

先日、京都にある李朝喫茶「李青」に『木偶展』を見に行った時
東京世田谷の茶房「李白」のことを知りました。
(『木偶展』は「李青」の前に「李白」で開催されていたのです。)

パンフの写真を見ますと、緑溢れる庭に韓国伝統家屋の佇まいの
茶房がとても素敵に見えます。木偶展主催の高麗美術館山本さんより
「李白さんに行くのなら、奥の自宅部分も見せていただけるよう
連絡を入れておきましょう。」と親切なお申し出もいただきました。

新宿から小田急線に乗って10数分、経堂で下りて、すずらん通りを
5分程歩いた所をちょっと横道に逸れると、こんな涼しげな空間が!
(周りの風景を撮り忘れたので比べようがないのですがびっくりしました)

わくわくしながらお店の中へおじゃま致します。
(以下、店内の写真はお店の許可を得て撮影しています。)



李朝の大壺にさり気なく庭の草花が生けられています。
木槿が一輪、きりりと。店内に入ってこれを見た途端にあぁ韓国だ!
大好きな落ち着く空間に見事な調度品の数々。
遠いところを訪ねてきた甲斐がありました。
こちらは奥の自宅部分です。プライベートスペースにも一切の妥協は
ありません。右端のお座布団に注目して見て下さい。
ポジャギを座布団に仕立ててらっしゃいます。
「こういうのも飾っておくだけでなく使ってこそですよ」とご主人。

お茶をいただき、李朝の美を愛でながら(実際は目が泳ぎながらですが)
ご主人の李朝へのこだわりのお話などをお聞きしました。

「李白」は、神保町で50年近く営業されていた知る人ぞ知る茶房で
2004年に経堂に移転されたのだそう。この風情ある建物は6年前に
まったくの新築で建てられたのだそうです。
ご主人が50年以上かけてコレクションした李朝白磁や家具、建具など
高い美意識で集められた調度品が、この空間で水を得た魚のように
李朝の様式美を再現しています。

それにしても・・・今年82歳とおっしゃるご主人が6年前というと
76歳で、全くの新築で新築とは感じさせない伝統家屋を建てるなんて
どこにそんなすごいエネルギーが潜んでいるのでしょうか。
美というものへの強烈なこだわりが為せる業なのでしょうか。
しばらく圧倒されていたのですが、静かな調和の取れた空間で
素晴らしい時間を過ごすことができました。
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茶房「李白」
住所:世田谷区宮坂3−44−5
TEL:03−3427−3665
営業時間:11:00〜19:00


今回のお店巡りは、近くにお住まいのhuiziさんにご一緒していただきました。この後、経堂あたりの気になるお店を他にもご案内していただきましたので☆

こちらは最近注目の「夏椿」さん

一軒家の門を入ると、こちらのお店も賑やかな町中とは思えない静かな佇まいを見せています。

ちょうどガラス作家さんの個展中でした。

またこんな古道具屋さんにも行きました。

huiziさんのブログで知っていたお店ばかりでしたが
ご案内していただけないと来られなかったでしょうね。

最後はこんな電車にも乗りました。
東急世田谷線という2両編成の路面電車のような軌道線。
世田谷区経堂あたりを堪能した半日。huiziさん、お付き合い頂き
楽しい時間をどうもありがとうございました。