般若寺のコスモスの花がそろそろ見頃を迎えています。
色とりどりの大輪の花が青空に映え
秋コスモスは背丈も高く石仏が隠れるくらいです。
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ちょうど白鳳秘仏の特別公開中でした。
こちらは般若寺本堂の裏手にある宝蔵堂。
風情のある土塀。門扉には
鎌倉時代の伽藍図が・・・。
門の中へ入ってみると、奥に宝蔵堂。
この銅鑼を鳴らすと宝蔵堂の扉が開けてもらえます。
中には背丈40cmほどの小さな金銅製の阿弥陀如来像が。
この阿弥陀如来像は、1964年の十三重石宝塔大修理の折に
五重軸石(四重笠石と一体)から発見されたのだそう。
丸い納入穴に錦の布に包み木箱に入れられて納められていたもので
箱書には「閻浮檀金ノ阿弥陀如来」とあって、聖武天皇が平城京の鬼門鎮護を祈念して奉納した「霊像」と記されていました。
そしてその阿弥陀如来像の台座部に和紙に包んで納入されていたのが
こちらの胎内仏三尊像。↓
左より地蔵菩薩像9.8cm 大日如来像5.2cm 十一面観音像11.8cm
とても小さな仏様ですが、大変精緻で美しく威厳のあるお姿です。
その他にもこの宝蔵堂の中には色々な珍しい宝物がありました。
帰宅してから、いただいたパンフレットを読んで
もう少し一つずつ確認しながら拝見すればよかったと思える程の
濃い内容でした。
また堂内のどこかから、お声明が聴こえてくるのですが
これが、般若寺ご住職がおっしゃっていた「南山進流声明」なのかな。
とても懐かしいような感じのお声明です。
この南山進流声明の元祖・大進上人宗観やその師・実範上人がいらした
「中ノ川寺成身院」についても、もっと色々とお話を伺えばよかったと
また機会を見つけてお尋ねしてみたいと思いました。
「中ノ川寺成身院」があった地であり
日本古典音楽の源「南山進流声明」の聖地・中の川については
般若寺HPの「コスモス花だより」のページに記載あり。
私達の地元で起こっている「奈良市営ゴミ焼却場」移設問題についても書かれています。是非お読み下さい。
宝蔵堂でいただいた「コスモス散華」を飾ってみました。
般若寺
「白鳳秘仏」特別公開
会期:9/22〜11/11 9:00〜16:00
入山料とは別途200円の拝観料が必要です。