創建1250年記念特別展「国宝 春日大社のすべて」
平成30年4月14日(土)~6月10日(日)
神護景雲二年(768年)創建1250年を記念して、春日大社の歴史と信仰のすべてを紹介する特別展。すごい数の国宝・重文を含む、古神宝の数々や春日信仰の生み出した美術工芸品が、美しくて素晴らしくて、美の世界にとっぷりと浸れる至福の展覧会です。
展覧会場の奈良国立博物館は、かつて春日大社の東西塔の建っていたというゆかりの地。それだけに、昨年東京国立博物館で開催された特別展「春日大社 千年の至宝」とは、また違った切り口の、奈良博らしい素晴らしい展覧会となっています。
もちろん、「平安の正倉院」とも呼ばれる美術工芸品の数々は、おそらくもっとボリュームアップして奈良博でも出陳されていますが、美術館ではなく「博物館」という名前がついているところの真髄でもある『知識を得る・教わる』展示構成がたいへん勉強になりました。
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長くなりますが、お気に入りの展示物などを挙げていきます。
若宮御料古神宝の小さなものたち。若宮さまの遊び道具かなというような可愛くも精巧で素晴らしい工芸品。
秋草蒔絵手箱の中のお懐紙や帖紙など。
昭和51年まで使用されていた源頼朝奉納のだだいこは、そのものに刻まれた歴史を想像するとたまりません!さすがの迫力でした。
会場で「欲しいもの一つを挙げなさい」と言われtら迷わずこれ!鹿座仏舎利と外容器。素晴らしすぎます!
東大寺・知足院のお地蔵様がお出ましだったのも嬉しかったです。思わず手を合わせながらも、微に入り細に入り横から前からと眺めたおして拝観参拝いたしました。
そのほかに、春日権現験記絵もしっかり拝見できました。
たくさんの鹿曼荼羅の中でも、近衛家伝来の画格の高いものや、春日名号曼荼羅も素晴らしく、本当に眼福の世界でした。
どうぞじっくり時間を作ってご覧くださいませ。
創建1250年記念特別展「国宝 春日大社のすべて」
会期:平成30年4月14日(土)~6月10日(日)
会場: 奈良国立博物館 東新館・西新館
休館日:毎週月曜日 ※ただし4月30日(月・振休)は開館
開館時間:午前9時30分~午後5時(金・土曜日は午後7時まで)
※入館は閉館の30分前まで