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2018年8月26日日曜日

南ドイツ*旅の思い出④ロマンティック街道へ

ロマンティック街道沿いのアウグスブルグとノイシュバンシュタイン城にもそれぞれ一泊ずつ立ち寄りました。
早朝のアウグスブルク。
ようやく旅に慣れてきた私たち。3家族で一緒に行動するのでなく、出発時間まで別行動でそれぞれが気になるところを観光してまわるというようになり、アウグスブルクでは建築的にお奨めの「白い教会」へ。
通称「白い教会」正式名称「サンモリッツ教会」は、1000年以上も前に設立された教会で、幾度もの災禍や戦火にさらされながらも改修を重ねてきた歴史ある教会だそうで。
実は、外観が地味で、あまり期待しないで中に入ってびっくり。教会内部のシンプルで厳かな祈りの空間にいきなり魂わしづかみ状態に。
聞けばジョン・ポーソンというイギリスの建築家の設計だそうで
余分なものを削ぎ落したミニマルな内装ですが、シンプルながらも温かみを感じるのは、教会の中がやわらかな光で包まれているから。
(帰国後にググってみると建築関係の方のブログなどには、「より柔らかい光を教会内に拡散するために、窓ガラスの上に細かく脈のある半透明の白いオニキス石の薄い板が設置されている」というようなことが書かれていました。)

ヨーロッパのどこの街にもある重厚な大聖堂も素晴らしいと思いますが、この白い教会のようなモダンな教会にも心惹かれ、とても印象的でした。
白い教会の後にもう一か所、モーツアルト父の生家である「モーツアルトハウス」も見学。
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アウグスブルクの翌日はミュンヘンへ。
ミュンヘン編は別に書くとして、レンタカーで回る旅の4泊目はノイシュバンシュタイン城観光です。
ロマンティック街道といえばノイシュバンシュタイン城というくらい、人気の観光スポット。せっかく南ドイツに来たからには一度は行ってみたいと、麓のホテルに泊まって翌朝に気合を入れて出発です。
ホテル前から馬車に乗って出発。もうこの時点で中世のお城へ誘われている気分満点だったのですが・・・お城に着くまで知らなかった、このお城がわずか150年前に建てられたものだという事実!
(ドイツ在住の息子に旅のアレンジを任せきっていたので、何も下調べもしていなかったことがここでバレバレです。)
ところで、ノイシュバンシュタイン城のチケットは事前にネット予約しておくのがベターです。お城の内部は個人で自由に見学できず、見学ガイドツアーに参加する必要があるのですが、ガイドツアーの時間に遅れると入場できないようなので、余裕を持った時間をネット予約して、当日チケットセンターで支払い後に、ツアー開始時間までにお城の入場口に行きます。・・・チケットセンターからお城までを馬車で移動したのでしたが、これが中々乗れなくてちょっと心配しながら、何とかツアー開始時間までに到着しました。
自分たちのツアー番号がモニターに表示されれば、モニター下のゲートをくぐって入場できます。一回のツアー見学人数は30人くらいでしょうか。たまたま日本人は私たちだけでした。
お城に入ったところで貸し出される音声ガイド。ここでもこの音声ガイドが大活躍でした。
色んな国の人がいて、それぞれの言語の音声ガイドを受け取ります。
一組の参加者全員が、一人のガイドさんについてぞろぞろ進み、城内の見どころスポットに着くとガイドさんは全員が部屋に入ったことを確認して、音声ガイドの再生ボタンを押します。するとイヤホンからそれぞれの言葉で解説が始まるのです。
城内は写真撮影禁止でしたが、そのおかげで集中して見学できて、このお城がつくられたいわれなど、より知識を深めることができました。

それにしても、ドイツの観光地の徹底した音声ガイドの使い方に、観光業者の一人として脱帽しています。
ヘルマンヘッセ資料館・モーツアルト父の生家・ノイシュバンシュタイン城と音声ガイドに助けられて観光して、この後、シュトゥットガルトに戻って「ベンツミュージアム」でも、この音声ガイドに感心しながら見学したのですが、それはまた後程に。