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2012年12月15日土曜日

春日若宮おん祭2012*「大宿所詣・渡り神子行列」

奈良の一年の最後を飾る祭礼「春日若宮おん祭」が始まりました。
今年で877回目を迎える、大和一国を挙げての一大祭事。
奈良倶楽部でも、ご宿泊のお客様用に
おん祭が特集された小冊子や情報誌をご用意しています。
(この時期、奈良ではクリスマスとおん祭が同居して・・・笑↑)

さて、今日12/15は おん祭に奉仕する大和士やまとざむらいが精進潔斎するための「大宿所」で、「御湯立みゆたて神事」(14:30/16:30/18:00)や、おん祭の無事執行を祈願する「大宿所祭」(17:00)が行われます。(過去記事はこちら
それに先立ち、大和士やまとざむらいや渡り神子わたりみこが、JR奈良駅から奈良市内の商店街を練り歩きながら「大宿所」に詣でる「大宿所詣・渡り神子行列」が執り行われます。(JR奈良駅12:45出発)

朝の仕事が早く終わったのでお昼前にJR奈良駅まで行ってみました。
大宿所で着替え終わった「渡り神子」さんたちが 12:00前に到着され
観光案内所の中で、頭に被る白の「被衣かずき」をつけてもらっていました。「被衣」の装着は大変そうで結構時間がかかっていました。
白布の「被衣」になったのは明治以降のことで、「春日社若宮祭図解」によると、本来は色とりどりの小袖を羽織っていたそうです。(情報誌『ならら』による)
頭に被る前の「被衣」↓と、被った様子↑

では、ここでちょっと「渡り神子」についての説明を・・・。
「渡り神子」とは春日大社の巫女みかんことは別に、おん祭で近隣から参勤する神子のこと。「辰市神子たついちのみこ」「 八嶋神子やしまのみこ」「郷神子ごうのみこ」「奈良神子ならのみこ」の4名の神子が、おん祭当日にお渡り式に出るのです。
今年「奈良神子」に選ばれたのは、たーさん家のメイちゃん
(12/1に行なわれた「装束賜式しょうぞくたばりしき」での様子は、しをんさんたーさんのブログでご覧下さい。)
無事に「被衣」を被って、駅前にて、参列される一同で記念撮影を。

駅舎の中にある観光案内所の中に、このような輿が置かれていましたが
(輿の真ん中の鹿はご存知、ドラマ「鹿男あおによし」で大活躍したアイツです)
この輿に神子たちが乗って詣でます。担ぎ手は自衛隊の方たち。
何だかとっても張り切ってらっしゃいますよ。
ちなみに輿に乗るのはこの日だけで
17日のお渡り式では馬上の人となります。
メイちゃんの晴れ姿、本当に美しくて晴れがましくて
何だか見ているだけで嬉しくなります。
少し緊張気味に、準備が整うのを待って
さあ、そろそろ出発の時間です。
そろりと輿に乗って
そろりと持ち上げ
よいしょっと
担ぎ上げます。
さあ、それでは
出発です!

ところで「渡りの神子」の後ろに広げられているのは
「紙垂傘しでがさ」という紙垂がいっぱい垂れ下がった傘です。
行列は交差点を渡って三条通りへ。


このあと、三条通り→東向通り→東向き北・花芝商店街→奈良女子大で引き返し→近鉄奈良駅→小西通り→三条通り→餅飯殿センター街の大宿所へと行列が続くのだそうですが、午後からの仕事もあって、私は三条通りの入口までの見学でした。
最後尾はパトカーとお巡りさん。

続きは、この日ご一緒になった「ならら」さんや「奈良らん♪」さん「かぎろひ」さんやたーさんのブログでご覧下さい☆