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2015年2月22日日曜日

二月堂修二会2015*「社参」「試みの湯」「注連縄張り」

昨日は「お水取り」の練行衆が行中の無事を祈願して
境内諸堂を参拝して回られる「社参」がありました。
今年は久しぶりに、最初から最後まで
練行衆の方々を追いかけながら廻ることができました。
写真が大変多くなっていますが、ご一緒にどうぞご覧下さい。
戒壇院別火坊を出発して、八幡殿参拝。


大仏殿参拝。

大仏殿から南大門の方へ、天皇殿参拝。

大仏殿東の石段(猫段)中程で、平衆が法螺貝を吹きます。

鐘楼の南側や
四月堂の側でも法螺貝を吹きます。
開山堂参拝。
閼伽井屋の前辺りでも法螺貝を吹かれます。
そして、湯屋に向って「試みの湯」
練行衆の方はここで参籠の意思を確認するのですが、硯と文巻を持参した小綱が、湯屋の外で再び入室の合図を待っています。
丁度その頃、童子さん達による、松明用の竹の並べ替えが行なわれていました。(これはたまたまその時にされたようです。)
昨年、奈良倶楽部奉納の松明を担いで下さったKさんの姿も。
こうして見ると、竹の大きさがどれほど長いものかよくわかります。

湯屋から出て来られて。また和上を先頭に二月堂へ上ります。
この時、登廊の石段下で法螺貝が吹かれます。

二月堂には入堂せずに、舞台から聖武天皇陵参拝。


南の石段を通って興成社の前を通り、普段は食堂南の広場で解散されるのですが、今年は新入のある年なので、解散せずにそのまま一同別火坊へ戻られます。
粛々と、練行衆の皆様の歩いて行かれる姿が本当に美しいです。
大仏殿裏を西に向って進んで行かれるという図は
新入さんのある年だけに貴重なショットですね。

この時、大仏殿北西の角でも法螺貝が吹かれます。





新入さんは社参に参列されずに別火坊で待ってらっしゃるので
帰坊した練行衆による新入見舞いや、衣の祝儀などが行われます。
同じ頃に二月堂では注連撒きが行なわれています。
別火坊から二月堂へ戻った時間には、注連撒きはすでに終わっていて、結界の注連縄が張られているところでした。







帰りの道中、練行衆の自坊には注連撒きで撒かれた注連縄が。
そして、馬酔木の花がほころびかけていました。
春がすぐそこに来ているような陽気な一日でしたが、お昼間はぽかぽかと暖かでも、夜には気温が下がって、まだまだ冷え込みます。お水取りが始まっても奈良の底冷えは厳しいものがありますので、修二会にお出かけの際には、防寒に充分お気をつけてお出かけ下さいませ。