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2015年2月10日火曜日

「光の夜神楽」と夜間拝観*春日大社

「なら瑠璃絵」のイベントの一つで、期間中毎日19:00~20:00の間、
春日大社着到殿で演じられる「光の夜神楽」を見に行ってきました。
出演は、奈良県宇陀郡御杖村桃俣みつえむらももまたの「桃俣獅子舞保存会」、若き二人の太神楽だいかぐら師「大升獅子神楽団」、フリーで活躍の太神楽師「豊来家玉之助」による夜神楽の数々。演目と内容については解説があり、芸も話術も達者で、1時間があっという間のエンターティメントを楽しんだひとときでした。
最初の演目は「猿田彦」↑
(天照大神降臨の際、道案内を務めた猿田彦の舞は初めに舞われるのだそうです。)
次は「剣つるぎ」↑宝剣で四方の邪気を切り祓う舞です。
鈴と御幣で諸々の罪穢れを清める舞「荒神祓こうじんばらい」↑
「大升獅子神楽団」による「南京玉すだれ」↑
獅子が大盃の御神酒を飲み干すめでたい舞「盃獅子」↑
途中で「へべれけ」が出て来て↑、獅子に御神酒を飲ませ、共に祝い楽しむ獅子神楽を演じます。
大升陽一郎による「太神楽曲芸」↑
豊来家玉之助による皿回し↑↓
このような「太神楽だいかぐら曲芸」は古来より伝わるめでたい芸で、
傘回しや皿回しなど多様な曲芸を演じます。
天下泰平の世を願い 獅子が三方を噛み浄める舞「平獅子」↑
奉納を終える時に神様に帰っていただく舞「四方鎮よもしずめ」↑
鉾鈴で四方を斬り結び結界を解いて神楽を終わります。
最後は、出演者の皆さんによる「伊勢道中唄(やっとこせ)」↑
観客も、手拍子や間の手を入れて一緒に盛り上がりました。

子供の頃、田舎の家に廻ってきていた獅子舞は非常に恐ろしくて、あまりいい印象がなかったのですが、50数年ぶりに接した獅子舞は恐ろしくも何ともなく。それどころか神様への奉納・氏子へのお祓いだという本来の意味も知ることができたのでした。
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「なら瑠璃絵」期間中、春日大社では夜間拝観が行なわれています。
釣燈籠も点灯して、瑠璃絵の青く眩い光の洪水とはまた違った、奈良の風情を味わうのでした。


「なら瑠璃絵」春日大社の情報はこちらに。
「光の夜神楽」は2/14まで毎晩19:00から「着到殿」にて。観覧無料。
「本殿夜間拝観」は2/14まで18:00~21:00。拝観料500円。