當麻寺中之坊にて、中将姫のものと伝わる「称讃浄土仏摂受経」写経の2回目に参加させていただきました。(1回目のブログはこちら★)
『称讃浄土経』は一巻およそ5メートル、258行におよぶ経典で、一度に書き写すことができないため、17行前後ずつに分け、全15回で完成するようにされています。
第一回目に参加したメンバーに新たに2名参加で、全15回をコツコツと続けていく予定で、第2回目に臨みました。
今回もメンバーの一人による解説があり、それによると・・・
15回分のうちの2回目は、極楽浄土のすばらしさの説明が書かれているのだそう。(現代語訳は下段に)現代語訳を少し知っていると、お写経をしていても随分違うと思うのですが、実際は少々癖のある(?)文字をなぞるのに精いっぱいで、結構な集中力を要します。それだからこそ、無心になれていいのかもしれませんが。
文字の癖も2回目になると、少しだけ把握できてくるのですが、中将姫さまの書かれたその文字からは、意外にも、すごく意志の強い女性なのではと思えるのでした。
お写経が終わって、中之坊さんのお庭を散策。
咲き始めた睡蓮や花々に心癒されほっといたします。
コバノズイナ↑やシモツケ↓どこかで見たことがあるのだけれど
名前が思い出せなかったり名前も知らなかったり。
でもそんな草花に目を楽しませていただきました。
霊宝館では5/28まで中将姫願経『称讃浄土佛摂受経』(奈良時代)が 特別公開されています。少しだけ書き写させていただいただけですが、何だか懐かしい文字に出会った不思議な気持ちでした。
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帰りはみんなで、下関名物の「瓦そば」とねり天をいただきました。
瓦の上にお蕎麦がのって、石焼のようになっています。
山口出身の友人が一押しの郷土料理、大変おいしくいただきました。
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Webから探してきてくださった現代語訳は以下のようです。
「舎利弗よ、その国をなぜ極楽と名づけるかというと、その国の人々は、何の苦しみもなく、ただいろいろな楽しみだけを受けているから、極楽というのである。
また舎利弗よ、その極楽世界には七重にかこむ玉垣と七重におおう宝の網飾りと七重につらなる並木がある。そしてそれらはみな金・銀・瑠璃・水晶の四つの宝でできていて、国中のいたるところにめぐりわたっている。それでその国を極楽と名づけるのである。
また舎利弗よ、極楽世界には七つの宝でできた池があって、不可思議な力を持った水がなみなみとたたえられている。」