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2017年3月8日水曜日

二月堂修二会2017*「数取懺悔」

「数取懺悔」とは・・・
佐藤道子先生の「東大寺お水取り」より一部省略抜粋ですが
3月5日7日12日14日の、日中の勤行の後に行なう礼拝行で、悔過の行法に励む練行衆といえども煩悩を脱し得ぬ人間だから、精進の心が弛むこともあるという観点から、その罪を懺悔するために行なわれます。
数取り役は堂司が担当し、他の三職は自席で千礼、平衆上位の4人は須弥壇の正面で二千礼、中灯以下の3人(※新入は自席でされるので、今年は礼堂に出られたのは2人でした)は礼堂で三千礼。堂司の数取りに合わせて、数珠を揉みながら立礼を重ねます。
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数取懺悔は、奈良倶楽部的には満室になりやすい日の午後1時頃。お荷物を置きに来られる方も多いので、中々出かけられないのでしたが、昨年の「仏名会」での懺悔の礼拝を拝見して、今年はどうしても「数取懺悔」を拝見したいと思っていました。
3月5日
やはりこの日も、お荷物を預けにこられる方とお荷物を引き取りにこられる方がいらして時間を気にしていたのですが、うまくタイミングがあって「まだ間に合う!」と二月堂へ走り、一気に西の局に駆け上がりました。
日曜日だったせいもあるのか、満員の西の局。
入れるかな?と迷っていたら知人から「ここどうぞ」と声かけてもらえて、そうこうするうちにもうちょっと前の席に入れてもらえて。真まん中のそして格子が開いたら数取懺悔の礼拝をされている処世界さん、中灯さんがよーく見えるところに位置することができました。
そう、「数取懺悔」の間は堂童子さんが礼堂と西の局の間の格子戸を少し開けて下さるのです!ちょうど、その扉の前あたりに位置していましたので、聖なる空間と繋がったような何とも不思議な気持ちでした。
そして、堂司さんの数取りの特殊な数え方。
「一遍、二遍、三遍、五遍・・・」と「四」を抜き、その代わり「六遍」を二度唱えて帳尻を合わせます。「十遍」の次は「二十遍、三十遍、五十遍・・・」と飛ばして「七十遍」を2回、「百遍」の次は「二百遍・・・」で「四百」を飛ばして「八百遍」を2回唱え「九百遍、千遍」となります。
これを3回繰り返すので合計三千礼となるのですね。
終わって局の外に出たら、春霞がかかったような奈良の街。
そして下に降りたらお壇供を搗いておられたのでした。
初めて拝見の懺悔の立礼を、周りの皆さんのご好意のおかげでしっかり拝見することができました。どうもありがとうございました!