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2017年3月11日土曜日

感謝と祈りの3.11

3月11日 奈良倶楽部開業28周年。
毎年ここで綴っているのですが、「奈良倶楽部」を通して、多くの方と知り合い、多くの方から教えられ、多くの方に支えてきてもらって今日があるといつも思っています。
「奈良倶楽部」を通して出会ったたくさんの喜びを、また多くの方に繋げてお渡しし、お返ししていければと思っています。
「奈良倶楽部」があったからこそ体験できた素晴らしいことや出会えた温かな人達。本当に本当にありがとうございます。
また明日から淡々と29年目を歩んでいきますので
どうぞよろしくお願い申し上げます。
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開業記念日と同じ日に起こった東日本大震災。
何かできることはないかと今でも細々の支援を続けているのですが、最初に僅かばかりの支援をさせていただいたふじ幼稚園の、犠牲になられた園児のお母様の記事が昨日の夕刊に載っていました。


ふじ幼稚園は、仙台在住のお客様のご縁で、震災後にわずかな寄付をさせていただいたところです。(過去記事
それからふじ幼稚園の園長先生と交流ができ、大仏様にお参りにこられた際にお立ち寄りくださったこともあり、ひな乃ちゃんのお母様のお話もお聞きしていました。
ご遺族と幼稚園との訴訟のことや、ひな乃ちゃんのお葬式でお坊様から「ひな乃ちゃんは亡くなって千手観音になってみんなを見守っているのですよ」という言葉をかけてもらってすくわれたお母様が訴訟で争うのを取り下げられたことや、山形の千手観音霊場を園長先生とお参りされていることなど。
そのお話を伺って、ひな乃ちゃんのお母様とは面識はないのですが、当時、東大寺四月堂にいらっしゃった千手観音さまや唐招提寺の千手観音さまをお参りする時には必ずひな乃ちゃんのご冥福とご家族の安寧をお祈りをして・・・見ず知らずの私の祈りがどれほどのものなのか、自己満足でしかありませんが、祈らずにはいられない気持ちになっていました。
そうしたら、昨日の夕刊に大きく「ひな乃ちゃん」の文字。びっくりしました。(写メ撮って、すぐに仙台のお客様にメールしましたが)
新聞記事には千手観音さまのことは書かれていませんでしたが・・・神様や仏さまの存在が心の救いになり安寧になり、祈るということは大切なことと思うのでした。
毎年、ふじ幼稚園から送っていただいているカレンダーには、お母様が立ち上げられた「笑顔広がれプロジェクト」のひまわりの絵がどのページにも描かれています。
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昨晩の二月堂、11日に日付が変わって、感謝と祈りをささげる聴聞となりました。謙虚に感謝の気持ちを忘れずに精進していきたいと思っています。