奈良に春が訪れたことを教えてくれる氷室神社のしだれ桜。
そろそろ蕾も膨らみかけているかしらと気になって訪れてみました。
鳥居から見える白木蓮に誘われて、たくさんの外国人観光客の方達が写真を撮ったりされていましたが・・・
まだ蕾のしだれ桜の前には、記念撮影する人も少なくて
おかげで、人の気配を気にすることなくしだれ桜をパチリパチリ。
新調された狛犬さんの前掛けが春の到来をお迎えしているようにも…。
写真を写しながらよ~く見たら
膨らみかけの蕾の中に
一輪二輪と咲きかけの花を見つけました。
この時期の氷室神社のブログには開花状況が毎日アップされています。
この写真を撮った昨日27日は「一分咲き」、今日28日は「二分咲き」だそうです。(昨日よりも少しピンク色が濃くなってますね)
ところで、満開でない状態だからこそ枝ぶりがよくわかるのですが
随分と枝が切り落とされています。
これは近年樹勢の衰えが目立ち、調査を行ったところ、養分を吸う幹周りの細根が非常に少なくなり、また枝には癌腫と呼ばれる悪性の腫瘍があることが判明したために、2013年12月に患部の枝を切除するとともに若木の根を移植するなど、樹勢回復作業が行なわれたからなのです。
氷室神社では、樹医による治療などしだれ桜の維持管理と再生を目指して「花咲寄進」を受け付けておられます。
また5月14日には、18:00より氷室神社拝殿にて、映像作家の保山耕一さんによる「氷室神社しだれ桜 花咲寄進の集い」が開催されます。
この上映会には、寄進を集めるためだけではなく、しだれ桜の現状を多くの方に知っていただき、次の100年にも桜を受け継いでいってもらいたいという願いが込められています。
詳細などがわかりましたら、またブログでもお知らせさせていただきます。まずは日時のご案内まで、どうぞよろしくお願いいたします。
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ブログ内過去記事より画像を探してみました。
2011年3/29
2012年4/6
2013年3/21…この年の12月に大手術を受けます。
2015年3/26
2016年3/23
今年も満開の時期に、もう一度訪れてみたいと思っています。