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2011年6月25日土曜日

葛きり「やまが」

さて、大野寺と室生寺の「地蔵十福霊場会」ブログアップの前に
大野寺の近くでちょっと風情ある佇まいのお店を発見した話題を。
茅葺き屋根の古民家に「葛きり」の看板。
喉ごしのいいものを食べたかったので、ここで一休みをすることに。

・・・車を停めて、店内に入って一瞬立ちつくす私。
(ここに行ったことがある方なら、私がどういうリアクションをしたか想像がつくはずです。ね?)
超びっくりの雑然とした世界!この2日前にGoogleの撮影のために
あらゆる無駄なものを削ぎ落としてすっきりした私にとっては
ありえない世界がそこに存在していたのでした。・・・・でも。
かなり引き気味の私をそこに留めさせたのはちょっとした好奇心。
薬師寺東塔水煙の拓本・・・。写真撮影をさせていただいたのはこの
1枚だけですが、他にも榊 莫山さん揮毫のものや&%#$や○△●▽◆などびっくりするようなものがたくさんそれも雑然と置いてあって、私の中の好奇心警報器(笑)がここに留まるように指令を出しているのです。

ちょっと高いかも・・と思いながらオーダーした葛きり。(1200円)
おや!めちゃくちゃ美味しいじゃないの!
しこしこ、つるっつる。 むっちりしているのに喉ごし良くて
和三盆で作られた蜜のほんのりとした甘さがまた上品で。

意外な美味しさに ここって不思議なお店だなぁ、きっとハマる人はハマるのだろうなぁと感心していたら・・・そこに「奈良まほろばソムリエ」の吉田個人タクシーの吉田さんがお客さまをご案内して入って来られたのでもう一度びっくり!
吉田さんのことは「日々ほぼ好日」さんのブログで知って奈良倶楽部のお客さまで観光タクシーをご希望の方にご案内させていただいてます。

その吉田さんもこんな奇遇にびっくりされて「やまが」についての蘊蓄をいっぱい教えて下さいます。葛きりの葛の根っこはやまがのご主人が山で採ってきたものだとか、ご主人の本職は漆職人なんだとか、食後はお茶室まで見学させてもらったり。
 ここにも榊 莫山さん↓
螺鈿職人の息子さんによって白貝殻が嵌め込まれています。
ひとつひとつのモノに対する美意識のこだわりが高いのだと
専門的なことまではわかりませんが、印象として感じました。

吉田さん曰く「知る人ぞ知る隠れ家なんだよ」と。
う〜ん深いですね・・・。
お店の詳細については『食べログ』に載っています。
良くも悪くも真逆の口コミが載っていますのでこれも参考にして下さい。私の感想は、お店の散らかりようには閉口しましたが、葛きりの美味しさは絶品でした。