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2014年1月10日金曜日

春日大社「嘉例の本宮登拝」

昨年の御蓋山「本宮登拝」の体験があまりによかったので
今年も春日大社「嘉例の本宮登拝」に申込み参加してきました。
登拝当日の様子のレポはほとんど昨年と変わりませんので
昨年のブログをご覧いただいて・・・こちら→
前日が一日中 雨でしたので、当日もし雨が上がっても地面がぬかるんでいるという心配がありました。朝起きると、青空が広がって「よっしゃー」という気持ちだったのですが、お昼過ぎ出発の頃には小雨もぱらついてきて「だ、大丈夫か」という不安に。
神職の方も「天候次第で様子を見て行きましょう」ということで
春日大社御本社での「大祓詞」奏上と若宮社参拝を省略して
雨の中を遥拝所から御蓋山へ入って行きます。

今回、登拝前の低山自主訓練を全然していなかったのは、昨年何となく登れた記憶があったからでしたが、人間の記憶は曖昧なもの、特にしんどかったことは忘れて楽しかったことのみ覚えているのですね。
山に入った途端、悪天候と足元が悪かったこともありますが「見通しが甘かった〜」と。いや、こんな急な坂だったけ?と、息が上がって「六根清浄」も声に出せない状態。(昨年のブログを読んだら、ちゃんと「杖がなければ登れないくらいきつくて」と書いてあるではないですか。)とにかくゼイゼイ言いながら、雨に濡れるのを気にしている暇もなく、ついて行くのに精一杯で登っていくのでした。
ようやく、山頂の本宮神社に到着した時は、正直ほーっと安心してしまいました。山頂では、不思議なことに雲の間から晴れまが覗いて、神々しいばかりの光が天から降りそそいできました。
写真をもっと撮りたかったのですが何故か充電切れ(朝から充電しておいたのに不思議なことです。きっと「写真なんか撮りなさんな」という神様の声かも・・・)ということで、2枚目3枚目の写真は山頂に着いた直後に撮った写真で、これ以降は昨年のブログでご覧下さい。

話が少し飛びますが
旅行先などで、思わぬ雨に降られて雨宿りを余儀なくされたり
雨宿りする場所もなくて、ずぶぬれになったり・・・というような
経験をされたお客様がいらっしゃいます。
奈良倶楽部に到着して大変だった様子にこちらも慌ててタオルを出したり、旅先奈良の天候の悪さを天に代わって謝ったりと、そんな場面も雨の日にはあるのですが、それでもお客樣方は「いえいえ大丈夫です。これも旅先のいい思い出になりましたよ」と、おっしゃって下さって、あまりのポジティブな捉え方に頭が下がるくらい有り難いな〜と思うのです。でも今回、自分が雨に降られて思ったことは、不便な体験をした時ほど記憶に残って、後になるほどいい思い出になるのだということ。宿に戻られたお客樣方の、小さなことを気にしない前向きな気持ちが何となくわかったような・・・。

今回も、本宮神社参拝では、皆で大祓詞を3回奉唱し、神職の方による参列者全員の住所、名前、願い事の読み上げがあり、その後、高野山や吉野の金峯山寺から参列の山伏姿の僧侶の方々による般若心経があって、最後に参加者も3人ずつ一組となって神前にお詣りさせて頂きました。

そして下山コースは少し緩やかな南ルートで下って、滝坂の道に出て、禰宜道を春日大社の方に戻ります。
この南ルートの緩やかなコースがまた良くって、お山の気がいいというか、木々の葉の常若に「森林浴」とはこのことと思えるくらい気持ちのいいルートなのです。

その後は、「桂昌殿」にて大祓詞を千度祓になるまで唱え、最後は「神仙境」にて直会・・・と昨年と同じ内容。

2度目の参加となる今年、「嘉例の本宮登拝」の何に心が惹かれるのかと考えてみました。まずは、ご神体山の御蓋山の気をいただくというか、山の懐に抱かれるというような感覚。そして、繰り返し繰り返し大祓詞を唱えることで感じる不思議な感覚・・・大自然と神様の存在・・・よくわかったわけではないのですが、直感としてこのようなところに心惹かれ、感謝の気持ちでいっぱいになったのでした。