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2014年1月28日火曜日

親子レスパイトハウスの市民交流セミナーに参加*

1月26日 午後より東大寺金鐘ホールにて
奈良親子レスパイトハウス」主催のセミナーが開催されました。
当日のプログラムは
映画「天のしずく~辰巳芳子”いのちのスープ~」の上映と
「奈良親子レスパイトハウスの紹介と報告」、そして最後に
「天のしずく」の映画監督 河邑厚徳さんの講演といった
盛り沢山の充実した内容のものでした。

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映画は、辰巳さんのスープのレシピを公開しているような料理映画ではなく、辰巳さんの哲学でもある「食を通して命や愛について考える」映像の記録となっています。
何度か、本屋で手に取りながら自分のものにしていなかった「命のスープ」。映画の中の辰巳さんの仕事を見て、「丁寧に素材と向き合い、丁寧に料理を作る」ことが、あらためてとても大切なことと思いました。丁寧に料理と向き合うことは、”あなたのために作っている”だけでなく、”自分のために作っている”のだということ。喜びは一方的に与え、与えられるものではないのだということも感じました。また束の間の結婚生活だった夫が戦死したフィリピンを訪ねて、夫の声が聞こえてそれに応えたという場面や、長島愛育園の宮崎さんの言葉(考え方)など、感涙してしまうところや、「80歳になって長く生きてきてこそわかることがある」という辰巳さんの言葉など、生きて行くことが楽しみになるような感動の場面も多々あって、美しい映像を楽しみながら、深い余韻とともに映画を見終えることができました。

上映後の「レスパイトハウスの紹介と報告」も大変よかったです。
レスパイトハウス」富和清隆代表の小児科医になったきっかけのお話、レスパイトに宿泊されたご家族お母さんの一泊二日の体験談、レスパイトで食事のボランティアをされている奈良女子大の学生さんのお話も・・・聞かなかったら知らなかったことばかりで、レスパイトの活動がより身近に感じられました。
(実は私も年間1000円の年会費会員なのですが、会費を払うのみで何もお手伝いできずにいます。でも少しでも運営資金を支えることができれば、それだけでもいいかなと思っています。)

余談ですが、今月は「天のしずく」の他にも「ゼロ・グラビティ」「母の身終い」「ハンナ・アーレント」と映画三昧の一ヶ月でした。
それぞれどの映画を見ても、丁寧に生きる、最後まで諦めないで生きる、どんなことがあっても生き切る、そしてしっかり生きる・・・というようなことを感じたのでした。

最後に東大寺金鐘ホールを出たところで、前日に山焼きのあった若草山をパチリ☆夕暮れ時でしたが、よく焼けて真っ黒になった若草山です。