8月9日は二月堂「功徳日およく」でした。
この日に二月堂へお参りすると46000日お参りしたことと同じ功徳があると言われています。朝から大雨でしたが、午後から小やみになった隙間にお参りに行ってきました。
台風の影響で、いつもよりひっそりとした二月堂。
善男善女の一人となって、いつものように、感謝と祈りと願い事を。
でも、いつもとちょっと違うのは福引抽選をしたり
甘い物を買って帰ったりできること。
普段の二月堂にない縁日的なことも功徳日の楽しみの一つです。
台風が迫ってくるような不安な空の下、厚い雲に覆われた奈良の街。
下におりて黒板を見たら、また新しく描きかえられていました。
カラーバージョンで筆使いからわくわく感が伝わってきそうです。
::
ところで、二月堂登廊の石段。
先月の補修工事で休館中の10日間は、毎朝二月堂まで歩いてこの石段を駆け上っておりました。
散歩を始めた最初の頃は、息絶え絶えで上っていましたが、毎日登っていると、何とか息切れしないで一気に登れるようになってきました。
でも途中で一回、足を止めるところがあるのです。
ここ。
自分の歳の数と同じ段数のところで足を止めて 上ってきた方を見ます。
二月堂の石段86段を、人生86年に例えて(日本女性の平均寿命が86.6歳だそうで)今ちょうどこの辺り。人生の途中、ここにいるのだなと。
そして上を見上げると、これからの人生は今迄の半分くらい!
心して、しっかり生きねばと思うのです。
(疑いもなく86歳まで長生きする気でおりますが。)
::
いつの間にか、柘榴の実も艶々の鮮やかな朱色になっていました。
功徳日が過ぎたら、あっという間に「十七夜盆踊り」かな……。