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2014年8月27日水曜日

ノルウェイ紀行②〜ベルゲン2日目*観光巡り

8/26 ベルゲン2日目は観光巡り3箇所。
まずは、ベルゲン生まれの偉大な作曲家グリーグ(1843生まれ)の晩年の住居を見学する現地ツアーに参加。
フィヨルドを見下ろす住居は博物館になっていて、グリーグに関する充実した展示が見られます。(当時のままの家具も置いてあります)
入江に下りた所に建つ小屋は作曲のために使われていたところ。
中を覗いて見ると・・・、こちらも当時のままの様子です。
反対側に上っていくと、小さなコンサートホールがあり
ホールの中からはフィヨルドやグリーグの作曲小屋が見下ろせます。
こちらでグリーグの曲を10曲ほど演奏するミニコンサートを堪能しました。(グリーグコンサートツアーはベルゲンの観光インフォメーションセンターで要申し込み。毎日11:30頃にバスで出発。1人約5000円)

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次に立ち寄ったのはKODE(ベルゲン美術館)。
(グリーグツアーのチケット提示で半額で入場できます)
KODEコーデーは北欧最大級の美術館で、2013年、ベルゲン美術館と西ノルウェイ工芸博物館が統合してKODEコーデーという名称になりました。美術館は4つの建物に分かれて、それぞれKODE1〜4と呼ばれています。
KODE3は、ムンクの作品が充実していて「叫び」と「マドンナ」以外ほとんど知らなかった私も俄にムンクファンに。

KODE1はノルウェイを中心としたヨーロッパデザインの500年に渡るデザインが展示されています。それぞれ展示の仕方が面白くて写真をいっぱい撮ってしまいました。
ノルウェイの美術館はフラッシュは禁止ですが、写真撮影はほとんどのところでOK。また館内には受付に係員がいるだけで、各展示室には常駐する人が誰もいない!
あまりの大らかさにびっくりしながらも、何てストレスなく鑑賞できるのだろうと嬉しくなります。




KODE4ではピカソやマチスもカメラに収めて、日本ではこんなことありえないだろうなぁと。
後で、ベルゲン在住のエイビンドにこのことを話すと、彼は「ノルウェイは信頼の国だから」と教えてくれた。「でも信頼しすぎてムンクの叫びは盗まれたけれどね」とも。
エイビンドというのは、今回の旅のきっかけになった夫の高校留学時代の同級生マイブリットの甥っ子で、この後に、彼の友人と二人で私達をフロイエン山へ案内してくれるのです。

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エイビンドとはWi-Fiの通じるところで LINEで連絡を取り合い(←わー、何て今風!)、フロイエン山のケーブルカー乗り場で16:30に待合せ。これも後で知ったのですが、ノルウェイでは各自8時間働けばいいそうで、早い時間に出社すると夕方4時頃には退社できるのだそう。

フロイエン山の頂上からはベルゲンの街全体が見下ろせます。
この日は朝はとても寒かったのですが、午後からはとてもいいお天気で汗ばむほどでした。
街を見下ろしながら教えてもらったのは、郊外からの車は、市内が交通渋滞にならないように、一方通行とトンネルでかなり規制されているということ。建物の規制も厳しく、行政がベルゲンの街全体を観光資源として守ろうとしている姿勢がよくわかります。市内在住の彼らは車も持たず不便も感じていないとのこと。
パノラマ撮影↑(クリックで拡大します)
山からおりて市内を歩き回って、その後ディナーも一緒にして数時間を彼らと過ごしました。
エイビンドの友人は日本語を勉強中で、つい2週間前に彼らは日本を旅していたのでした。それで、日本人が来るとマイブリットから聞いて案内役を申し出てくれたのでした。20代半ばの二人の英語は美しく、彼らに尋ねると、ノルウェイでは子供のときから英語のテレビ番組を見ているからという答え。ノルウェイの母国語も実は2種類存在して、どちらかを理解すれば、もう一つも理解できるのだそうです。
・・・と、英語が全く話せない聞き取れない私ですが、夫のおかげで、このようなことを色々知ることができて、ノルウェイが益々身近になっていくのでした。

本日のこぼれ話は・・・
イタリアやフランスに比べて圧倒的に教会の数が少ないように感じて、尋ねてみました。ノルウェイはプロテスタントで、あまり教会には行かないように言ってました。
また、一緒に食べた外食のお値段に、またまた目の飛び出る思いでしたが、彼らも高くつくのでほとんど外食はしないとのこと。この点では日本は恵まれていると自信を持って言えますね。彼らも日本滞在中に、美味しくてリーズナブルでコストパフォーマンスの高い日本の食事に満足したそうです。
(ここに記した話の内容は、私達が尋ねた彼らの個人的な見解でもありますが、興味深いのでメモとして綴っています。)