正倉院展開催期間中(10/27~11/12)新薬師寺本堂で特別公開されている「香薬師像の右手」を拝見に新薬師寺さんへ。
この右手は、以前に奈良国立博物館で拝見したことがあったのですが、今回、新薬師寺のお堂の中で拝見するとまた別の感情が湧いてきて、我ながらびっくり。
とにかく小さくて可憐でほんとうに美しい右手で、ガラスケースの中に入っているとはいえ、何かぐーっとくるものがありました。
右手を開き、第3、第4指を少し曲げて手のひらを前に向ける施無畏の印は、「恐れなくていい」という薬師如来からのメッセージを表すそうで、何とも有難い気持ちでいっぱいになります。
境内には、名残の萩も少しだけ・・・。
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そして、長らく所在不明だった右手が発見されるまでの経緯を綴った「香薬師像の右手ー失われたみほとけの行方ー」をただいま読んでいます。ミステリー小説を地で行くような取材経過に感情移入して読んでいることもあって、香薬師さまの右手を新薬師寺で拝観できることの有難さをしみじみと感じました。