もう一週間前になりますが、どうしても生で観たくて、久しぶりのお休みの日に京都のギャラリーと美術館に行ってきました。
その情報はすでにInstagramに上げているので重複しますが、やはりブログにも記録として残しておきたく、再度ここに記しておきます。
生でその作品に触れたいと思ったのは「忘れられていた画家」と評される野口謙蔵。生涯、故郷の蒲生野を離れることなく、美しい色彩と伸びやかな筆使いで詩情豊かにふるさとの風景を描き表した鬼才の画家です。(東近江市のHPに簡単な紹介が掲載されています)
フェイスブックで目にしてから、どこか惹きつけられるところがあって、描かれる作品の世界に懐かしい感情を抱きました。
(ネットに作品の画像も出ています→こちら)
ギャラリーでは、野口謙蔵・藤川与曽吉師弟の二人展になっていますので、作品数もそれほど多くありませんでしたが、実際に目にすると、小さな作品の中に大らかで深遠な世界を感じて、不思議な画力を持つこの画家の作品をもっと見てみたいと思いました。
「-ふるさとのうた-野口謙蔵・藤川与曽吉 師弟展」
アートギャラリー博宝堂にて、11/25まで(月曜休廊)
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さて、ギャラリーから目と鼻の先、京都国立近代美術館で開催中の「藤田嗣治展」。こちらも大変楽しみに訪れました。
「フジタ、史上最大規模の大回顧展!」と銘打たれただけあって、質・量ともに圧倒的な内容で大満足の展覧会でした。
過去にも2度ほど藤田嗣治展は鑑賞していますが、今回は没後50年を記念しての展覧会。年代別、テーマ別に取り上げる内容がフジタの画業の全貌を捉えていて、画家の芸術を通してその人生に想いを馳せたりと、多方向から鑑賞を堪能致しました。併設のコレクション展にも藤田嗣治の作品が出ていますのでお見逃しなく!
京都国立近代美術館で、12/16まで。月曜休館。
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トップの画像は美術館からの帰りに東山の方に見た綺麗な虹。