奈良市写真美術館 開館20周年を記念した展覧会
「入江泰吉 杉本健吉~大和路に魅せられた二人~」展。
早々に鑑賞した友人から「杉本健吉ファンなら絶対テンション上がりまくりだからっ!」と聞いていたので、仕事が忙しかった11月は避けて、お楽しみはゆっくりと・・・と12月に入ってから観に行ってきました。
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まず、なぜ写真家と画家の二人展なの?
なぜ写真美術館に絵の展示なの?と疑問の方に簡単に説明を・・・
(といってもサイトからの引用ですが)
戦中戦後の混沌とした時代から長きにわたって 大和路に題材を求め、創作活動を展開してきたのが、写真家の入江泰吉と画家の杉本健吉です。 二人は戦後間もない頃、東大寺観音院住職であった上司海雲を通じて知り合いました。同世代だったこともありすぐさま意気投合し、芸術分野は違っても同じ奈良をテーマに取り組む良きライバルとして 切磋琢磨してきたのです。互いに刺激を受けながら、大和路に秘められた歴史や美について語り合ってきました。
誕生日が2ヶ月違いの同い年、良きライバルで無二の親友という二人。
写真と絵というように表現方法は違っても
二人の奈良を題材にした作品には、同じような美意識が通じ合い
お互いに刺激され、新たな奈良の美の発見を競い合い教え合って
芸術に昇華させていかれた・・・というのがよく理解できる展覧会。
会期終了間際の紹介になってしまいましたがお奨めの展覧会です。
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購入した絵葉書や以前の展覧会の図録などから・・・
杉本さんの描く仏さまや童子達を見ていると
ほんわかあったかな気持ちになって心が和みます。
墨やコンテで描かれた作品もシンプルで無駄がなくて
でも奥行きがあって深いのです。
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こちらの「東大寺遠望」という作品。この油彩画は図録から撮ったもので、今回の展覧会では同じ構図の墨で描かれた作品が展示されていました。画面の右端っこに見える寺院のような建物・・・これはひょっとして五劫院かなぁ?(この場所を特定したい思いにかられています。どなたかご存知の方教えて下さい。)
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「入江泰吉 杉本健吉~大和路に魅せられた二人~」展
会場:奈良市写真美術館
会期:12/25まで
開館時間:9:30〜17:00(入館は16:30まで)
休館日:毎週月曜日