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2011年12月10日土曜日

春日大社で講座〜その②「境内の磐座巡り」

「磐座いわくら」とは、古代信仰で「神の降臨する岩」を意味します。
春日大社境内には幾つかの磐座があり
とても神聖なところとして大切にされています。

講義を聴いた後で参加者と神職の方とで境内の磐座巡りをしました。

まず最初に、本社南門前に鎮座する「出現石」

若宮の神様をあらわす赤童子がこの石から出現したという謂れがあるそうです。また別名「額塚」とも云われ、南門が平安時代には鳥居だったそうですが、その鳥居に架けられていた額が神様によって落とされた位置がこの石のところだとも謂われています。

こちらは「さぐり石」
おん祭遷幸の儀の際、真っ暗闇の中で参道に左折する時の足印になる石です。


水谷神社前にある「子授け石」


その水谷神社向こうに紅葉スポット水谷茶屋が見えます。


水谷神社の床下には「複数の石を漆喰で固めたもの」が鎮座し
こちらも聖なる磐座といわれています。↓


この複数の石を漆喰で固めたものは本殿の床下にも見えるそうです。
漆喰で固めた磐座は聖地の中でも特に重要だという印だそうです。


内待殿北側にも磐座があります。


では次に、春日大社の五摂社の一つ、少し離れた紀伊神社へ。
この神社の近くにあるのが「伊勢遥拝石」

石と石との間の先に伊勢神宮があり、ここから参拝します。

紀伊神社の傍には「龍王珠石」というものも。


紀伊神社傍の伊勢遥拝石を真似て作られた遥拝所が本社内にあります。




こちらは磐座ではないようですが
枚岡神社遥拝所や


春日明神遥拝所などもありました。


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おまけの画像
「檜皮葺き替え工事見学会」で目にした着到殿の屋根も
工事が終わってすっかり綺麗になっていました。