心が辛くて悲しくてもどかしい。
何をしてもやるせなくて虚無感を感じてしまう。
きっと多くの方が同じ思いを抱いていることと思う。
地震以来、こんな時だからこそ祈らなければと
そう思いながらも、すぐ家の近所で行なわれている祈りの法会
「二月堂修二会」にどうしても出かける元気がでなかった。
ずうっと心の中では祈っている。心をいつも寄せている。
でも、二月堂にお参りしてそこに居る人達とともに
練行衆とともに祈ること、出かけることが正直できなかった。
悶々と過ごした3日間。
最後の日の最後の時間になって
迷っているくらいなら出かけてみようと二月堂へ。
修二会最後の日の「達陀」の後のお声明は
囁くような微音にて唱えらる「名残の晨朝」。
今年も最後にこのお声明を聴けたことに素直に感謝しながら
被災された全ての方々の未来をお守り下さいと心から祈る。
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トップの画像は3/14ではなく3/10の下堂風景。
法華懺法 ほっけせんぽうの声明の美しい唱和を聴きにお参りしました。
地震の後、素直に二月堂へお参りできなかった理由の一つに
修二会は、今の私にとっては「見る・聴く・知る・学ぶ」というような対象となっていて、素直に祈りを捧げられるのかどうか自分でも自信がなかったからだと思うのです。
でもそんな些細なことにこだわらずに
小さな祈りですが心の中でいつも祈念して
他者に心を寄り添い、今の自分に出来ることをやっていきます。
これから復興までどれほど長い時間がかかるのか
自分に出来ることの一つ、募金にしても
これからも継続して行なっていこうと思う。