不用物をすっぱり断捨離中の母より
「実家に置いたままの物を処分したい」との連絡有り。
昔の思い出が甦る懐かしいモノが色々あったけれど、こちらもプチ断捨離中。結局アルバムが詰まった段ボール一箱だけを持ち帰って・・・その中に見つけた一冊のノート。
ギンガムチェック柄に水森亜土さんのイラストの表紙。
一体、中には何が書かれているのだ?
まったく記憶にないノートをドキドキして開いてみると。
15歳の春、中学の卒業旅行で初めて友人達だけと
金沢、高山へ2泊3日で旅した記録のノートだった。
うわ〜!懐かしい〜!
初めての友達旅行は覚えているのだけれど
書いた本人がすっかり忘れていたノートの存在。タイムカプセルで
半世紀近く前の自分から届いた便りのような気がしてきました。
旅行の目的や信条なども書き出しているのですが相当気負った内容が
今の自分にないもので却って新鮮で、ちょっとパンチを食らった気分。
きちんと予算を立て、会計報告もしていて微笑ましい。
↑その当時の物価がわかって、これも後になってみると貴重ですね。
当時流行った「アンノン族」。
勿論私達も「non・no」片手に、あっちのお店、こっちの名所と歩き回っては食べ「おいしい!」という言葉をいっぱい記録に残して、何だか今のブログとあまり変わらないのです。
行った先々を事細かに記録した中のひとつにあった
「珈琲亭もっきりや」というお店。
「ナウでイカシてバツグンにグウなお店」この形容詞に自分で大受け。
そして先日のガレットデロワパーティで見せたら、みんなにも大受け!
驚いたことに全国の有名ライブハウスに精通しているFukuちゃん夫妻から、今も「もっきりや」があることを教えてもらってびっくり!
(あの後、ネット検索で見つけたので、いつか「もっきりや」を訪ねて金沢に行くという旅をしてみたいと只今妄想中です。)
この旅ノートには、行く先々で触れた土地の人の親切や、また反対に無愛想なことも細かく書いてあって、旅先での思い出を楽しくするのも人情こそと思ったり。
まさか大人になって、書いた本人が観光業に携わるとは、この時は思いもしなかったけれど、生意気にもこんなことも書いていました。
15歳の私は、表に出ている「表層的な一面」しか見ないで評価をしているけれど、今だったら起こった事象を構成する側面や裏面にも想像力を働かせて物事を見ることが出来る。でも反対に大人の経験にはしがらみもあって、拙いながらも「15歳の旅ノオト」の私は小気味よい。
それにしても、真面目で一生懸命で几帳面だったな。
夫にこのノートを見せたら開口一番「一体いつ、変わったんや?」
「そんなん結婚したしや、子供が出来たしや、仕事と家庭を両立しているしや!」細かい所に目をつむってこそ人は丸くなれるのである。
最後におまけの画像^^
「珈琲亭もっきりや」の前で15歳の私でした。