ブルゴーニュ地方、ロワール川流域、ボルドーと旅した記録です。
今回はブルゴーニュ地方ヨンヌ県の小さな村「サンフォルジョー」にお住まいの友人N氏を訪ねて、N氏の案内で歴史ある街々を巡りました。
まずは、泊まった先々の記録などを・・・。
タイトルの「Chambre d'hôte」(シャンブル・ドット)とは、いわゆる「民宿」のこと。でも日本でいう民宿とはちょっと違って、どちらかというと「Bed&Breakfast」(ベッド&ブレックファースト)略して「B&B」のような、ペンションのような・・・料金的にも奈良倶楽部のような雰囲気の宿のように思いました。
こちらは3年前まで「シャンブル・ドット」だったN氏の自宅。
ここにしばらくお世話になりました。
古民家をリノベーションしてお宿にされたのだそうで。
この後に近代的な宿にも泊まって思うのは、こうした古民家が持つ癒しの力。本当にゆったりと気持ち良く過ごさせていただきました。
(古民家が持つ癒しの力とは、石や木など自然素材に囲まれた家という例えで使っています)
パンと紅茶とフルーツとヨーグルトというシンプルな朝食でしたが、毎朝、村のパン屋で買ってくる田舎パンの美味しかったこと!
お庭も広くていい環境でした。
::
その後の宿泊先は・・・
ブルゴーニュワインの名産地ボーヌ近くのワイン畑の中にある小さな町、ピュリニーモンラッシェにあるシャンブル・ドットに宿泊。
「Chambre d'hôte」を斡旋する組織「Gites de France」の看板も見えます。ワイン畑を望みながらの朝食・・・大きなテーブルに相席で、大皿に盛られたお料理をみんなでシェアしながらというスタイルでしたが、袖振り合うも多生の縁みたいな、和気藹々さ。これも、マダムがポルトガル人という陽気な方だったからかも。
::
少々リッチにオーベルジュに宿を取った日もありました。
でもディナーは予約で満席、翌日の朝食を楽しみに・・・
ビュッフェ形式で、パン・ハム・チーズ・シリアル・フルーツ・ヨーグルト・生絞りのジュース・珈琲という定番メニューながら、期待にたがわぬ美味しさに大満足の朝食でした。
石造りの街、歴史ある街の片隅にあるオーベルジュに、夜は素敵なムッシュやマダム達がゆったりお食事を楽しまれていました。
::
この後、トゥールという都市では、小ぢんまりとしたホテルに宿泊。
こちらの朝食もいつもの定番メニューのビュッフェ形式。
一昨年のイタリアや昨年のノルウエイでも思ったのですが、どこで食べてもヨーロッパはパンとチーズとハムが美味しいので、簡素ながら満足の朝食です。
::
最後は大都市ボルドーの シャンブル・ドットに3泊しました。
「Chambre d'hôte」シャンブル・ドットにしては、ちょっとお高い目(奈良倶楽部の1,5倍くらいかな)のお宿でしたが、 何となく好みが合って、ゆっくり気持ち良く過ごすことができました。
こちらの朝食も定番メニューのみでしたが、ビュッフェ形式ではなく、きちんとサーヴィスをしていただけるスタイルでした。
仕事面でも勉強になるので、旅先の宿はできるだけ奈良倶楽部的な雰囲気や価格帯のところを選んでいます。
どのお宿も、大袈裟でないシンプルだけれど温かなホスピタリティのあるところばかり。滞在中は玄関の鍵を渡して出入り自由の宿も多く、過剰な接触があった訳ではないのですが、それでも思い出に残るのは、旅先の宿の人達とのちょっとした会話だったりします。
・・・旅先で感じた心地いいホスピタリティを、迎える側としてまた活かせていければと思います。