まるで「ワイン巡りの旅」のような印象ですが、最後のボルドーでシャトー巡りに参加するまでは、どちらかというとワイン畑を横目で見ながら走った・・・というような旅でした。(いや勿論、毎晩の旅の食卓でワインを楽しまなかった日はありませんでしたが・・・)
そのワイン街道沿いで印象に残ったところなどを・・・。
この鮮やかで特徴的な屋根瓦の建物は、15世紀に建てられた病院「オテル・デュー」。ブルゴーニュ地方の葡萄畑が続く丘陵地帯にあるボーヌの街にあるオスピス施薬院で、当時の病室などが見学できるのです。
展示室となっているかつての病室の一つ「貧者の間」
ベッドの配置が縦列で珍しいです。美しい天井の梁の装飾は、きっと病床での慰めになったこと
貧者の間の床のタイルは15世紀の設立当時のままのもの。
この施設には日本語の音声ガイド
こちらはお金持ち対象の有料の老人の間。
何と1984年まで
これは、18世紀初めに治療を受けた兵士がお礼に藁で作って置
厨房の様子を再現した部屋。台所用具は当時のもの。
薬剤室に残る当時の薬瓶の数々。
自然界に存在する植物や
フランス大革命の際に隠して、損傷を免れた「最後の審判」
この病院の運営費は、500年以上もの間、病院が所有する葡萄畑からできる上質のワインの競売で賄われていたそうで、今も特級のワインとして人気が高く、売り上げは建物の修復などに使われているのです。
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この日はボーヌ近くのワイン畑の中にある小さな町、ピュリニーモンラッシェに宿泊し、夜は街のレストランへ。お料理はコースで19ユーロとお安いのだけれど、さすが地元ワインは銘柄のいいのは600ユーロ(9万円くらい?)と旅の者には手が出ませんでした。でも、ここのCAVEの名前のついた手頃なワインと、ブルゴーニュ特産エスカルゴで乾杯の夜でした。
ピュリニーモンラッシェの葡萄畑。
きちんと直角に刈り込んだ畑↑もあれば、伸びっぱなしの畑↓もあり。
畑にも個性があって面白いですね。
葡萄の木というと、日本では葡萄棚を作って枝を延ばしていますが、こちらでは葡萄の木は1mくらいの高さでした。
今年は暑さが続いたので近年になく豊作でワインの出来がいいという、地元の人の話です。
余談ですが、ブルゴーニュのワイン街道をサイクリングする人がとても多くて、ここを走り抜けるのは気持ちいいだろうなぁと思いました。
サイクリストのためのマップが書かれた看板もお洒落です。
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さて、ワイン通でなくても、その名を知るロマネコンティ!
ピュリニーモンラッシェからディジョンに向かう道中に、ロマネコンティの本社があるというので寄ってみました。
(門の外から中を記念撮影しただけですが・・・)
この辺り一帯の地図があったので
地図を頼りに、ロマネコンティの葡萄畑を探してみました。
こちらでも記念撮影。
あちこちからひっきりなしに旅行者が訪れては記念撮影しています。
畑の面積がとても小さいのでちょっとびっくりしました。
生産量が少ないというのも希少価値があるのでしょうね。
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ブルゴーニュ地方のワイン畑を通りながら、この後、旅はロワール川沿いに走り、そして最後はボルドーへ。
ボルドーでは観光案内所主催シャトー巡りバスツアーに参加しました。
2軒目のシャトーに併設のシャンブルドット↓お洒落な雰囲気です。
それぞれのシャトーで葡萄畑や醸造の行程、瓶詰めの様子を見学して、最後にテイスティングを楽しむというツアーですが、ワイン初心者にとっては、実際に見て触れることによって、今後よりワインに興味を持つことができるという有意義なツアーでした。
※人気のツアーなので、ボルドー到着後に翌日の予約をしておくといいと思います。(34ユーロ、5時間コースで2軒のシャトーを見学。)