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2017年6月10日土曜日

「松井守男〜祈りのグラデーション〜」

賀茂別雷神社(上賀茂神社)の庁屋ちょうのやで、フランスの至宝、光の画家と称される松井守男画伯の近作展が6/11まで開催されています。
フランス在住50年の松井守男画伯について、そのお名前も知らなかったのですが、知人から「きっと好きな作品かも」と教えてもらって、先日のお休みの日に京都まで出かけてきました。
上賀茂神社にお参りするのも初めてで、目に映る何もかもが新鮮に思えます。作品会場に入る前にまずは御本殿へ、せっかくなら特別参拝をと。(公式サイト「特別参拝」のページをご覧いただければわかりますが、神職の方の丁寧なご案内で神域での参拝。素晴らしいひとときでした。)
お参りの後、菖蒲園を抜けて
展覧会場の庁屋(重文)へ。
松井画伯のプロフィールや画業、作品については公式サイトをご覧いただくとして
カンヴァスに油彩で描かれた 2.15m×10m の超大作が2点。
葵祭りをテーマとして今年描かれた「葵グリーン」↑と
10年の歳月をかけて描かれた「遺言II」↓
大作2点以外に、京都を描いた水彩画も50点ほど展示されています。
でも、何と言っても、大作(特に「遺言II」)の絵から発散されるエネルギーや、対極ですが、静けさや祈りのイメージに、心地よく圧倒されて、この2点以外にももっと拝見したいと思うのでした。
作品中の迷いのない筆遣いは面相筆で描かれたもの。
今回は、奉納された襖絵も公開されていたのですが、私の訪れた日はたまたま非公開日。襖絵も油彩で描かれたそうで、上賀茂神社の他に、大原三千院や宝泉院の襖絵も奉納されたそうですので、特別公開などがあれば是非拝見したいと思いました。

 「松井守男 近作展〜祈りのグラデーション〜」は6/11まで。