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2019年3月13日水曜日

「大仏くらべ」の点訳さわる絵本*

絵本「大仏くらべ」の、さわる絵本を制作された『さわる絵本の会ポピー』代表の畑中さん、狂言「大仏くらべ」の作者である大江隆子さん、絵本の原画を描かれた松田大児さんが、奈良倶楽部で初顔合わせをされましたので、さわる絵本を実際に見せていただきました。
(「大仏くらべ」奉納狂言と絵本についてはブログ内過去記事をご覧ください。)
目の不自由な方が触って楽しめる「さわる絵本」
色々な種類の布地や、布だけでなく針金や粘土などの素材も使って、立体的に絵本を表現されていますので、とても分厚くなっています。
松田大児さんの描かれた絵本の世界が、何ともユーモアあふれるタッチで表現されていて、ページを開けた瞬間に思わず「わー」っと歓声を上げてしまいました。
手で触ると、手作り絵本の温かなぬくもりも感じられます。
松田さんの「大仏くらべ」(上)と同じページの「さわる絵本」(下)を開いて比べてみると、本当によく再現されているのがわかります。
でも、ちょっと違って再現されている部分もありましたよ。
大仏様の御前に蓮の花を生けた花瓶があり、そこには珍しい八本脚の蝶がとまっています↑。ところがこれが、「さわる絵本」ではこのように↓
制作しながら『さわる絵本の会ポピー』のメンバーで、これは何だろう?花瓶の取っ手かな?ということから、このようになったそうですが、ちょっとした違いを見つけるのもまた楽しいのです。
『さわる絵本の会ポピー』は生駒郡平群町のボランティアグループ。点訳は、同じ平群町の点訳サークル『どんぐり』が担当されました。
『どんぐり』のブログに制作過程の様子が載っています→ 
『さわる絵本の会ポピー』代表の畑中さんと松田大児さん。
同じページを開いてもらってパチリ。
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絵本は一年かけて、全部で3冊制作されたそうで、1冊は鎌倉の大江さん、1冊は東大寺に寄贈、1冊は平群図書館にあるそうです。
ご覧になりたい場合は、平群図書館へ行って「触る絵本を見せてほしい」と言うと閲覧できるそうですので、よろしくお願いします。
目の不自由な方だけでなく、小さなお子さんやお年寄りの方も十分楽しめて、とても素敵なさわる絵本を拝見できましたこと、ありがとうございました。