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2012年9月5日水曜日

「田口ランディさんのお話会」から諸々のこと*

「暮らしのエトセトラ 9号」が発売されましたね。
9号の特集記事は『こどもたちに聞く原発』
小学生、中学生、高校生、大学生が原発について思うことを話したり、その他に「ふくしまキッズ」について田口ランディさんにインタビューされたことなども。
実はこのインタビュー、7/20に奈良倶楽部で開催された
「田口ランディさんのお話会」の前に行なわれました。
インタビューの内容については 「暮らしのエトセトラ 9号」に
わかりやすくまとめられていますので是非お手に取ってご覧下さい。

インタビュー記事の最後に「田口ランディさんの講演会で感じたこと」というコラムがあって、同じお話を聴きながらも、印象に残ったところが私とは全然違うことに面白く思いました。

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さて、随分時間が経ってしまいましたが、このブログでも
「田口ランディさんのお話会」の内容について少し書いておきます。

このお話会については以前にブログでお知らせしましたが

福島第一原発の事故の影響から福島の子どもたち守るため様々な活動に取り組む 「ふくしまキッズ」を支援されている作家、田口ランディさんとご縁のある友人夫妻が、「ふくしまキッズ」を応援して下さるサポーターを奈良からつなげていくチャリティサポートイベントとして企画されました。

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まずは、このお話会が奈良倶楽部で開催されることになったきっかけから書いていきます。
(話があっちこっち飛んだり前振りも長くなりますが
よかったらお付き合いいただければと思います。)

東日本大震災のあと、何か自分達にできるものはないか
また少しずつでも継続してできることはないか・・・と考えて
ささやかなことですが続けてきたことがあります。

こちらも以前のブログに書きましたが
震災後に一度まとまった額を募金した後にこれで終わりにしないで
「心を寄せる」ということを何らかの形で継続していきたいと思い
無理なく負担のないように続けていくためには
僅かな額でも日々の積み重ねが大切だと考えて、ご宿泊のお客様
お一人一泊100円を募金袋に入れて、それがまとまったら
どこか目の見えるところへお届けしたいと思いました。

ブログでは報告をしなかったのですが
昨年秋に一度 まとまった額(といっても少しですが)を
仙台にお住まいのリピーターさんにゆかりのある
宮城県山元町のふじ幼稚園に届けていただいています。
(その時の写真は下段の「続きを読む」をクリックして下さい)

その後も少しずつですが続けていくことでまとまった額になりましたので、きめの細かい原発被災者支援をされている「日本チェルノブイリ連帯基金」と、夏休みを前に「ふくしまキッズ」に寄付をさせていただきました。

このようなこともあって、奈良倶楽部の場所がお役に立てればと
「ふくしまキッズ」を支援されている田口ランディさんのお話会に
会場として使って頂くことになったのです。

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当日のお話会の内容について・・・
まずは「ふくしまキッズ」の活動内容についてのお話を。
ここで印象に残ったのは、昨年の夏に比べて今年は参加人数が少なくなっていることの要因のひとつに、「子供達を40日間という長期間 県外脱出させると福島が放射能に汚染されていると風評被害を招くから長期の県外滞在はさせたくない」という大人の都合による不参加が増えてきているということ・・・。
「ふくしまキッズ」は参加費が無料ではなく一律3万円の費用がかかるのだけれど、これは「与える」「与えられる」ばかりでなく自ら参加し自ら学ぶ、そしてgiveばかりでなくgive and take の関係になれればという理念で活動しているからである・・・と、このようなお話をされていました。

その他には、福島県の現状(地域によって放射線の高い低いがあり考え方も千差万別であるが)についてや、20km圏内に入った時の様子などもお話し下さいました。

最後に、小林麻里著「福島、飯館 それでも世界は美しい」緒方正人著「チッソは私であった」という2冊の本を紹介されました。
放射能汚染の被害者と水俣病患者・・・という立場のお二人の著者に共通しているのは「自分は被害者でもあるけれど加害者でもあるのでは」という認識を持ってらっしゃること。紹介された本が気になって早速購入してみました。

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本の感想まで書いていると中々このブログをアップできませんので、今回は省略しますが、この2冊の本に随分と影響を受けました。私達は部外者である(当事者ではない)けれど、決して無関心ではいたくないと強く思いました。
参考までに、いつも読んでいるブログに、小林麻里著「福島、飯館 それでも世界は美しい」の読後感がまとめられています。そちらにも書かれていましたが、どんな原発の本よりもずっと重く深く心に響いてくる本でした。そして私も、たくさんの人に読んでほしいと思いました。(奈良倶楽部の図書室に置いています。)

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また話が飛びますが・・・
「福島、飯館 それでも世界は美しい」を読み終えた頃に、橿原で飯館村の酪農家・長谷川健一さんの講演会があり、行ってきました。本を読んで、今まで知ろうとしなかった世界に目を向けるきっかけになったのでしたが、長谷川さんの生のお話は大変重い現実で、でもこのお話を聴けて本当に良かったと思いました。長谷川さんの講演内容をまとめた小冊子も購入して図書室に置いていますのでご覧頂ければと思います。
またどこかで「長谷川健一さん講演会」というお知らせを受け取られたら、是非足を運んでみて下さい。(このようなお奨めしかできませんが、「風化をさせない」ということ「忘れない」ということも、私達にできる大事なことだと思います。)

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・・・ランディさん繋がりで色々な出来事を書いてきましたが
昨年11月に少しだけ寄付をさせて頂いた、宮城県山元町の「ふじ幼稚園」の新しい園舎が完成したという新聞記事が、仙台のお客さまM様より送られてきましたので、最後にこちらもアップ致します。
M様がふじ幼稚園を訪ねられた時の写真は・・・

仮園舎の前で鈴木園長先生とMさん。
贈られたバスに「奈良」の文字を見つけて
「ご縁を感じますね」とMさん。
こちらこそ、このようなご縁をいただき
Mさん、どうもありがとうございました!