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2013年3月18日月曜日

「第1回ティータイム茶論」楽しく終了♫

・・・と、つい♫マークを付けたくなるくらい。
奈良倶楽部の25年記念イベントのトップを切っての記念すべき第一回目の催し。やむなき事情ですが前日にキャンセルも相次いで、主催者としては「どうぞ皆さんに喜んで頂けますように」と心の中で祈りながらのスタートでしたが・・・。
「奈良で始まったこと」のあれやこれや、奈良に住んでいながら案外知らなかった事柄のちょっとしたエピソードを、 博識多才で引き出しをいっぱいお持ちの中島史子さんが、ユーモアを交えたやわらかな口調でお話して下さって、あっという間の楽しい時間となりました。

「奈良で始まったこと」の幾つかに
「日本酒」「筆・墨」「かしわ手」「公衆浴場」「雨乞い」「図書館」「お茶」「能楽」「七夕」「相撲」「そうめん」「埒」・・・等々。

奈良は国としての形を整えていった土地ですから、奈良発祥のものが多いのは想像できますが、暮らしの中でなんの疑問も持たなかったことが奈良で始まっており、しかもそれを古事記や日本書紀などで確認できるのが大きな魅力です・・・と中島さん。
記録が残っていて、それを確かめられるのが奈良の強みであるのです。

文献に記載された一文を拾いながら「奈良で始まったこと」の幾つかをみて、最後に「お茶」にまつわるお話へ。侘び茶の創始が、称名寺の僧・村田珠光によることや、奈良に残る茶会記として有名な「松屋会記」を記したのが、転害門近くに住んでいた塗師・松屋家三代であることなど・・・奈良の中でもここ、きたまち辺りが侘び茶に深い土地であることなども知りました。

余談で、お茶で使われるお道具の全てを県内産でまかなうことができるのは、実は奈良だけであるというお話。なぜなら茶筅は奈良の生駒市高山でだけで作られているから。(茶筅のシェア90%は高山産、残り10%は中国産)ところが、茶筅には銘がなく、お茶の「会記」にも記されないので、茶筅こそ陰徳の象徴ではないでしょうかと。

最後に、奈良県産の茶葉で作られたお抹茶「神野の白こうののしろ」 で点てたお薄と、転害門近くの萬林堂さんの生菓子「菜の花」をいただきながら参加者の皆さんと楽しくティータイム。
一年を通して何回か開催しようと企んでいる、奈良倶楽部開業25年記念イベントの第一回目。講師の中島史子さんの魅力あるお話にも助けていただき、和気藹々のうちに終えることができました。
ご参加くださった皆様、本当にどうもありがとうございました。
また、ティータイムのお茶のお手伝いをして下さったしをんさん、なららさんの手際のよい仕事ぶりにも助けていただき感謝です。

お二人が点てて下さった薄茶の美味しかったこと!
せっかくなので、舞台裏をお見せしちゃいましょう^^