3月に入り「いよいよ今日からお水取りが始まるんだ!」と気を引き締める朝。朝食前にお散歩に行ってこられたお客様から、もうその日のお松明が出来上がっていることを聞き、童子さん達も昨晩遅く(というか明け方)まで働いてらっしゃったのに、すごいなぁと感心し、その明け方まで行ってこられたお客様もいらした奈良倶楽部の二月堂修二会「お水取り」の2週間が始まりました。
今年のお水取り期間中は、大変有り難いことにたくさんのご予約をいただいています。奈良倶楽部では、初めての方も、何度も通われている方も、ストレスなくそれぞれの「お水取り」を堪能して頂けるようにサポートしていく所存です。・・・ということで、今年はあまり二月堂に通えないかもしれません。・・・と言いながら、初日のお昼。
食作法から始まる法会の一端を拝見しに二月堂へ向かいました。
食作法の前に、昨年6月に「お水取り」についてお話下さった上司永照さんへ参籠お見舞いに宿所をお訪ねしました。
正午になって出仕の鐘を合図に練行衆の方々が食堂じきどうに入っていかれます。正食一回、食堂に向かう若い方たちの笑顔にこちらも気持ちがほころんできます。
こちらはお味噌汁が入っているような・・(いい匂い!)
食堂退出時には、鳥獣に与える施食、紙に包んだ飯を若狭井に向かって投げる「生飯さば投げ」が。
3/1の食堂退出の後は(普段は「日中」の勤行のために二月堂に上堂されるのですが)、「入浴」のためにそれぞれ湯屋に行かれます。
ちょうど雨も降ってきました。番傘姿は初めて拝見します。
この入浴の間、和上宿所で小観音さんへの供華をこしらえます。
水仙や梅、椿などの生花を使って作られた供華。
練行衆の大きな手で、小さな花々を束ねていかれる様子を
ご縁を頂き、拝見させていただきました。
3/1のお昼の様子は普段の日と違うのですが
この後は仮眠を取って16:00頃二月堂へ上堂され「日没」の勤行、17:00頃「惣神所そうのじんしょ」、「例時作法」「内陣掃除・壇供積み・供華飾り」などを終えて下堂。
そして19:00の「初夜上堂」お松明と続きます。
さて、いつものことながら、チェックイン時間が迫ってきています。
仕事に戻るために一旦奈良倶楽部へ退出して・・・(続く)