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2013年5月11日土曜日

ならシネマテークで映画を*「モンサントの不自然な食べもの」

先月から始まった移動型映画館「ならシネマテーク」
映画館のない奈良市内に、毎月第2週の金土日曜日の3日間
計7回の映画上映会が行なわれ、1回ワンコイン500円で
鑑賞することができるというもの。

5月の上映は以前から見たかった「モンサントの不自然な食べもの」
早速、初日に行って見てきました!
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農業大国フランスでも150万人が観た「食」ひいては「いのち」をめぐるドキュメンタリー映画です。ヨーロッパ各国のGMO(遺伝子組み換え作物)政策にも大きな影響を与えた話題作で、GMO種子で90%の世界シェアをもつモンサント社とはどんな企業なのか?を テーマにしています。
マリー=モニク・ロバン監督は、 「これまでいろんなドキュメント映画を作る過程で、いつもモンサントの名前に行き当たっていたので、気にはなってたの。それである日、インターネットで“モンサント”と打って検索してみたら700万件もヒットした。『へぇー、すごい』と思って、“モンサント 汚染”、“モンサント 汚職”とか、いろんなキーワードで次々に検索してみた。すっかりハマってしまって、3、4カ月もネット検索にのめり込んだ。文献を読めば読むほど、この企業が工業化時代でもっとも物議をかもしている企業だと分かった」と、この映画を作った動機を語っています。

この映画の中で、ロバン監督が依拠しているネット情報は、すべて政府文書や公聴会記録、調査報告などの公式文書です。これを科学論文や政府高官、専門家、 被害者などのインタビューで補強する形で映画は進行していきます。こうした、私見の入り込む余地のない事実を積み重ねることによって否応なく明らかになるのは、ウソと詐欺、政治家・官僚との癒着、安全性データの捏造、GM種子や除草剤ラウンドアップの健康への悪影響を示す論文を発表した研究者への容赦ない弾圧など、世界の食糧を支配するためには手段を選ばないモンサント社の所行の数々です。

この映画についてや、モンサント社には少しだけ予備知識はあったのですが、は〜、それにしても!です。今は、”百聞は一見にしかず”・・・奈良市で見られるこの機会に是非お見逃しなく!としか言えませんが、 本当に考えさせられる映画でした。

上映会は残り1日。明日 5/12(日)11:00と15:00からの2回
下御門商店街の「藝育カフェ Sankaku」にて上映されます。
(上映1時間前より整理券配布。先着順)
アクセスマップはhttp://aalabo.com/access.html
 
「モンサントの不自然な食べもの」(1時間48分)の上映後には
大和郡山市矢田山で活動されている里山自然環境整備士さん達の営みを撮り続けた「里山からのメッセージ」というドキュメンタリー映画(45分)も上映されました。
同じ奈良県内に、高齢のため休耕された田畑の里山再生を通して「農」に取り組む若者達がいることを知って、ちょっと気持ちが落ち着いたり・・・。

また、明日は最後の上映終了後に 里山自然農法協会、松川業務執行理事と、近畿大学農学部、鶴田准教授とのトークショーも開催されるそうです。(17:30〜)

『ならシネマテーク』ワンコインで中身充実していいですね!
来月以降の上映予定を見て、ちょこっとワクワクしています。