先日ご宿泊いただいたお客様より送っていただい写真ですが
「バス停から、虹を見ながら奈良倶楽部に向かってきましたよ」と。
五月の始まりの日の夕方に、通り雨のような一瞬の雨。雨上がりとともに空に上がったと思ったらあっという間に消えた儚げな虹。
虹を見上げながら旅先のホテルへ向かわれたお客様の
心に残る旅の一コマとなりますように・・・。
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さて、そのバス停から奈良倶楽部へ向かう道中に
突抜忍冬ツキヌケニンドウの咲いているお家があります。
「繰物匠」という看板のかかった、こちらのお家。
奈良倶楽部開業の25年前から変わらぬ姿で佇んでいて、毎年、突抜忍冬の季節に、はっとその存在を知らしめてくれるのです。
実は先日、「須田剋太の旅」というHPを開設されている方から
こちらのお家が 、司馬遼太郎著「街道をゆく〜奈良散歩〜」の挿絵で、須田剋太画伯が描いているのだというご連絡がありました。
(私の手持ちの文庫本には挿絵が載っていずに存じませんでした)
挿絵の写真も送って下さいました。
その他に、奈良倶楽部斜め向かいの細田家住宅の挿絵も。
絵が描かれたのは今から30年前の1984年。
奈良倶楽部開業の5年前になります。
今も、30年前とほとんど変わらない町並みにほっとしながら
奈良倶楽部のお客樣方も、この町の風景を気に入って下さったり
心に留めて下さったら嬉しいです。