茶礼祖の村田珠光ゆかりのお寺「称名寺」。毎年5/15の御忌日に
珠光が設けた茶室「 獨盧庵」が一般公開されます。
本堂でお詣りをして
客殿にてお抹茶をいただき
「獨盧庵(俗称:珠光庵)」を見学させていただきました。
現在の茶室は二度焼失して1800年頃に再興されたもの。
「写真撮影もブログ掲載も大丈夫です」ということで少し写真を++
今までの十八畳という広さの茶室での書院茶の華美に対して、真の茶道は質実にして敬と礼を重んずべきだと説く珠光の茶室は四畳半という狭さで、ここで侘び茶の基礎を確立したと言われています。
茶室の中は、移動式の敷居と壁と襖によって、三畳と一畳半に仕切れるように工夫されています。↑
また、天井の桟を一本多く用いて広く見えるような工夫も↓
獨盧庵庭内には珠光が汲み上げたと言われる井戸も現存しています。
こちらは「珠光の碑」石造り屋形にお地蔵さまが安置されています。
今回は写真を撮り忘れましたが
称名寺には「千体地蔵」といわれる(実際には1900体ほどの)お地蔵さまが合祀されています。これらの地蔵石像は、戦国時代の武将・松永久秀が多聞城築城の際にその城壁に用いたもので、落城後、多数散乱しているのをここにあつめて合祀されたということです。
「称名寺」
毎年 5/15の「珠光忌」では10:00〜15:00の間
本堂と茶室が特別公開されます。
拝観料は お抹茶の接待を含み1000円。
当日は13:00より法要が厳修されます。
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ここで、珠光の名前が出た機会に「珠光茶会」のお知らせを++
奈良市が来年2月に開催を計画している大規模な茶会の名称が
奈良出身で室町時代の茶人・村田珠光にちなみ「珠光茶会」と決まり
開催日は来年(2014年)2/12~2/16の5日間となりました。
春日大社・元興寺・西大寺・大安寺・唐招提寺.東大寺・薬師寺のご長老や宮司さんが実行委員に名を連ねて 、東大寺、薬師寺など奈良の寺社各所で、「珠光茶会」が開催されるということです。
ただ、称名寺さんはこの茶会には関わってらっしゃいませんので
お問い合わせは奈良市観光課の方へお願いしますとのこと。